1・ウクライナ有事リスク後退で株高、ユーロ高
2・原油価格急落だが・・・
3・米卸売物価、1月は前月比1.0%上昇
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16日㈬にもロシアがウクライナへ軍事侵攻すると広く報じられ
株などのリスク資産が軟調な展開となっていましたが
ロシア、一部部隊が基地帰還開始と発表-NATO事務総長は慎重
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-15/R7C6ZJT0G1KY01
この報道をきっかけに
米国株は全面高の様相を呈しています。
※米主要株価インデックス
東京時間までゴールドが強い展開でしたが急反落。
※ゴールド 安全資産の買いが剥落?
根本解決というわけではありません。
米国側がロシアを挑発するような煽りも目に余るようになっていたところで
ロシアは挑発には乗らず一歩引いただけ、というような気がします。
偽旗作戦でロシアを陥れることで支持率を上げたいバイデン政権、
有事誘い込みには失敗した、という印象も無きにしもあらず・・・。
国境近くに集結したロシア軍も待機期間が長期化すればするほど疲弊し
またコストも掛かることから、長期戦に持ち込める話ではなさそうですが
誰しもが油断している時が危ないような気もします。
意外と今週のリスクは高まったのではないかしら・・・。
今株が上がっているのは、ショートカバーでしょう。
有事想定で売った向きが買い戻しを迫られての上昇。
新規で買う向きがどれほどいるでしょうか。
仮に有事リスクは大きく後退したとしましょう。
マーケットには想定を超える過去に例を見ないスピードでの
FRBの金融引締めが迫っているのです。
この株高の乗ろうとは思いません💦
ダウCFDを35024ドルで売り参戦。
2・原油は急落も。。。
※WTI原油先物
そもそもロシアが軍事侵攻し、制裁が加えられたとして、
果たして原油市場にどれだけ影響があるでしょうか?
ロシアがEU向けに輸出しているのは天然ガス。
ガス供給に影響がでた場合、原油が代替エネルギーとなるとの
思惑があるようですが、現実にはEUの石油火力発電は1%にも満たないため、
EUにとって原油が電力源とはならないんですよね。
代替となるのは石炭とスポットLNG。
14日月曜にWTI原油を95ドルまで買い上げた動力がウクライナ有事想定なら
その分が剥落するのは当然ですが、この地政学リスク分が
どのくらい原油価格に乗っている価格7日を見極めるのが難しい。
というのもそもそも世界の原油需給はタイト。
OECD在庫は5年平均レンジを下回っています。
OPECの増産は計画未達状態。
コロナ禍以前の原油安時代の上流部門の設備投資不足で
増産余力がないのが実情で、それは米シェール企業も同じこと。
確かに米石油会社は今年20%ほどの増産計画ですが、
待機油井を切り崩しているだけです。それを食いつぶすのも時間の問題。
ということで、現湯需要に対して供給が足りない状況は当面解決しません。
91.46ドルで原油CFDを買ってみました。
3・米卸売物価、1月は前月比1.0%上昇 高インフレ継続の兆し
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-inflation-idJPKBN2KK1M4
:前月比+1.0%(予想:+0.5%、12月:+0.3%←+0.2%)
インフレが自然に収束する兆候は見られず。
FRBは完全に後手に回ったというのが市場の見方。
利上げを急ぐだけでなくバランスシート縮小も早期に始める可能性が高く
この側面からもリスク資産を積極的に買いにくいですよね。
ところが景気には陰りが・・・・
米・2月NY連銀製造業景気指数:+3.1(予想:11.0、1月:-0.7)
景気減速の兆候見られる中での利上げ強行、
こちらのほうがウクライナ有事よりも
ゆくゆくは株に及ぼす悪影響が大きいと思っています。
キウイ円76.59円
キウイドル0.6624ドルショートアゲインスト💦継続中。
どちらも今日の高値を明日超えるようなら撤退です。
今週のひろこのスペシャリストに聞く!は不動産市況について。
まだ日本の不動産は上がると深野氏。
REITは不安定ですが、需給による下落の側面が大きく
年度変わりのタイミングに注目とのこと。
【ひろこのスペシャリストに聞く!】
ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦さん登場。
<不動産価格上昇の要因は?>
『インフレ時代の不動産市場』
https://youtu.be/OauEIRjxNLM
◎フラット35の金利の推移
◎新築マンション平均価格/供給数推移
◎東証REIT指数の推移
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