2022年3月4日金曜日

 1・ロシア軍、欧州最大の原子力発電占拠企て報道でユーロ安
2・ロシア、デフォルトリスク
3・イランが核合意受け入れとの一部報道で原油反落
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1・ロシア侵攻から原発守る バリケードで市民が抵抗 ウクライナ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220303/k10013513021000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004

ロシア軍が欧州最大の原子力発電所でもあるザポリージャ原発の占拠を
企てようとしており、ロシア軍の侵攻を防ごうと多くの市民や原発の職員が
周辺に集まっている。

この報道がユーロ売り再開のトリガーとなったようです。
昨日ユーロショートを買い戻してしまっていましたが
やはりユーロ売りポジションは持っておきたいと思い
ユーロ円128.28円
ユーロドルを1.1076ドルで再度売り参戦。

2・ロシア国債はデフォルトか、クーポン支払いでも投資家の手に届かず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-03/R85O7JDWRGG601
ロシアの発行する債券のデフォルトによって
ロシア債券を保有する金融機関には相応の損失が出る可能性があり
イタリア、フランス、オーストリアあたりが影響がありそう。

対ロシア制裁、ソブリン債への影響どこまで深刻か

https://jp.reuters.com/article/russia-debt-sanction-idJPKBN2KU0EQ
ロシアのドル建ておよびユーロ建て債券の発行残高は400億ドル
(約4兆6000億円)弱で、その半分余りを外国人投資家が保有している

EUへの影響が大きいということはユーロ売りでいいのかな?と。

3・イラン核合意は「72時間以内」との憶測で原油が下落、IAEAが難色を示すも  
  

 原油日足チャート、急反落です。

Oil Slides On Speculation Iran Nuclear Deal Will Be Signed "In Next 72 Hours", Even As IAEA Balks
https://www.zerohedge.com/energy/oil-slides-speculation-iran-nuclear-deal-will-be-signed-next-72-hours
~ただし、その噂は早計だ。
イランとの取引が迫っているという憶測が広がり、原油が暴落した数分後、
ロイターとブルームバーグは、IAEAがイランに不満を持ち続け、
濃縮ウランの在庫を増やし続け、2015年の核取引で定められた多くの主要制限に
違反したままだという見出しを打った。

核合意の再建が72時間以内に、というのは噂に過ぎません。
先程(3:12)イランのハティブザ報道官がこのようにツイートしています。

Premature good news does not substitute good agreement.  
Nobody can say the deal is done, until all the outstanding remaining issues are resolved. Extra efforts needed.
Everybody is now focused on the final critical steps.

早すぎる良い知らせは良い合意に代えられない。
未解決の問題がすべて解決されない限り、誰も取引が完了したとは言えない。
さらなる努力が必要。


ということで、原油の急反落はHLに反応したアルゴによるもので
再合意がなされるとは考えにくいですが
流石に原油は3営業日で20ドルも上がりましたので
ここからの上値追いには注意が必要。

岡崎氏によるとオプション市場が関係した踏み上げによるもので
2週間後のSQまでには反落、調整入りとなる可能性が濃厚。

エネルギーのロシア依存が高いドイツのショルツ首相が
1日、核合意交渉をこれ以上先送りできないと発言していることもあって、
このような噂が広がったのかと推察しますが
エネルギー不足、原油高による西側諸国が窮状は
イラン側にとっては優位に交渉を進められるわけですし。

ただ、噂のレベルでも原油反落のトリガーとした手仕舞いの材料にはなりました。
それだけ、足元の原油急騰は実態に即した価格形成というより
ロシア制裁を懸念したOP市場や先物市場でのポジションの巻き返し、
アンワインドの踏み上げによるものだったということでしょう。

市場の一部には120ドル、150ドルと強気のコメントが増えていますが
高値づかみには気をつけて。

米国経済指標は玉石混交ですね。
昨日発表されたISM、製造業景気指数は58.6(前月57.6)上振れでしたが、
非製造業(サービス部門)は大きく悪化。

・米・2月サービス業PMI改定値:56.5(予想:56.7、速報値:56.7)
・米・2月総合PMI改定値:55.9(速報値:56.0)

・米・2月ISM非製造業景況指数:56.5(予想:61.1、1月:59.9)
・米・1月製造業受注:前月比+1.4%(予想:+0.7%、12月:+0.7%←-0.4%)
・米・1月耐久財受注改定値:前月比+1.6%(予想:+1.6%、速報値:+1.6%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比+0.7%(速報値:+0.7%)

明日は雇用統計です。
豪ドル円83.94円ロングは継続です。

今週のひろこのスペシャリストに聞く!
エネルギーアナリスト ポスト石油戦略研究所 大場紀章氏

ロシア・ウクライナ有事でのロシア制裁について。
そしてエネルギー高だけでなく影響のあるコモディティは?
世界は脱炭素政策を見直す機運となるでしょうか?
英国ドイツは意外な方向へ向かっていきそうです・・・。

<ロシア制裁とエネルギー価格>
『ウクライナ情勢がマーケットに与える影響は』
https://youtu.be/KPxFcE2RkmA
◎ロシアが生産する重要資源
◎半導体がボトルネックに?


そして【ひろこのウィークリーゴールド】
森田アソシエイツ代表/WGC顧問 森田隆大氏登場!

<金融引締めでもゴールドは高値を維持>
『パンデミックで再評価の金』
https://youtu.be/SrTsrvwI5Zc

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