1・米国、インフレ加速はピークアウト?
2・リバランスで株上昇の可能性?
3・不気味な原油急落、炭鉱のカナリアか?
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1・米国の生産者物価指数、予想より低く、1月前月より伸びが鈍化
■2月生産者物価指数(PPI)
:前月比+0.8%(予想:+0.9%、1月:+1.2%←+1.0%)
前年比+10.0%(予想:+10.0%、1月:+10.0%←+9.7%)
・1月は前月比+1.2%でしたので+0.8%は伸び鈍化
■2月生産者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.6%、1月:+1.0%←+0.8%)
前年比+8.4%(予想:+8.7%、1月:+8.5%←+8.3% ・前月比+0.2%過去最大となった1月+1.0%から伸びが鈍化
さらにNY連銀の製造業景気指数が予想に反してマイナスに落ち込み・・・
■3月NY連銀製造業景気指数:▼11.8(予想:6.4、2月:3.1)
・2月3.1からマイナスに落ち込み20年5月来で最低
米国FRBによる利上げやバランスシート縮小のペースが
これまでの想定より緩いものになるかも、、、という思惑が
今夜の金利低下と米株買いに繋がっているようです。
金利低下、、、とはいえ10年債利回りは2%台での神経質な乱高下にとどまり、
決して債券買いが加速したというような急激な利回り低下ではありません。
明日はFOMCで、今フェーズ最初の利上げが発表される見込みですが
それを機に材料出尽くしでイベントに向けての金利上昇が一服する可能性も
十分に考えられるタイミングではあります。
FOMCイベントに向けての金利上昇=ドル高は一服した可能性もありますね。
2・昨日は日本株が高配当銘柄中心に3月の配当権利取りマネーが入り
短期反発の可能性が有る、との記事をご紹介しましたが、
米株には「リバランス」による株買いで10%上昇する可能性があるとの記事。
JPモルガン、株式相場は最大10%上昇と予想-機関投資家の再配分で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-14/R8QSE8DWLU6C01
例えば日本の年金GPIFは
米株25% 米債25% 日本株25% 日本国債25% の比率で
運用することが決められています。
マーケットの値動きによってこの比率は常に変動するのですが
急落、急騰があった後にはこの比率が大きく歪むため
これをまた運用計画の通りのバランスに戻すための売買が行われます。
これをリバランス(再配分)と呼びますが、JPモルガンは
今回のロシアウクライナ有事で下落した株に
2300億ドル(約27兆1000億円)相当の買いが入る可能性を指摘
世界の株式相場を最大10%押し上げる可能性があるとしていますが、さて・・・・。
一方でこんな記事も。
ファンドマネジャーは株式下落相場入り予想、2008年並みの弱気-調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-15/R8S6SPDWLU6A01?srnd=cojp-v2
世界の株式が今年中に下落相場入りすると今や投資家の多くが予想している
・ファンドマネジャー調査:現金比率は20年4月以来の高水準
・コモディティーへの配分は過去最大、
株式へのエクスポージャーはほぼ2年ぶりの水準に低下
3・WTI原油価格3/7の130ドルから3/15には93ドルまで下落
ちょっと下げ方、尋常じゃないですね💦
中国のロックダウン、経済の半分に影響も-世界への波及リスク警戒を
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-14/R8QIWKT0G1KZ01?srnd=cojp-v2
~広東省の輸出額は中国全体の23%、中国GDPの11%(約231兆円)を占める。
世界的な影響波及が示唆される。
これまではコロナ禍回復の需要に対しOPECの協調減産の緩め方が足りない
(増産が足りない)ことや
米シェールが資金調達の観点から原油高でも大きく増産しないこと、
トドメはロシア産原油への制裁など「供給リスク」が原油市場を押上てきましたが
ここにきて「需要減」リスクが原油市場の下落を加速させています。
この中国の経済停滞の懸念は為替市場では豪ドル売りにつながっています。
やはり中国が風邪を引きとコモディティ市況にダイレクトに影響しますね。
ただ、今夜の株式市場はしっかりしていますので、中国景気停滞リスクはスルー。
株式市場は明日のFOMCを睨んだイベントトレードと
上記に書いたようにリバランス資金流入が
下値を支えているのかもしれませんが、、、。
ポジション
・EURAUD 1.5077ドルL
・狙っていたカナダ円92.18円でロング参戦。
今回のひろこのスペシャリストに聞く!は
若竹コンサルティング代表の戸田裕大氏にお話いただきました。
『ウクライナ・ロシア戦争で変わる世界経済』
https://youtu.be/DQV-51DdRN8
◎ロシア送金システムからの排除が与える影響
◎SWIFTと中国決済システムCIPS
◎人民元の決済比率の伸び
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