2022年3月17日木曜日

 東京も広範囲に停電するなど影響が出ていますが
宮城・福島はかなり揺れたようです震度6強とのこと。
地震の被害が小さいことを願います。

まず3月FOMC 今、発表になったところ。

・FOMCは8対1でFFレート 0.25%の利上げを決定
 ブラード氏は50bpsの利上げに投票
・ドットチャート
 16名中12名が今年7回以上の利上げを予想
・GDP見通し中央値
 22年 2.5%-3%(12月3.6%-4.5%から大きく引き下げ)
 2023年、2024年は据え置き。リセッションは想定せず
 

 かなりタカ派的な印象、これを受けて米金利更に上昇。

※米国債利回り一覧 ちょっとちょっと米金利上昇とまりません(汗)


 FOMC前まで大きく上昇していた米株が上げ幅を削っていますが
 NYクローズでどうなるか。。
 ドル円はさらに上値を追う展開で一時119.11円まで上昇しています。
 120円も近づいています。

この後パウエル議長の会見でまたどう動くかまでは
起きてられないかな・・・・汗

今夜はFOMC前その前から株は大きく買い上げられリスクオンの様相。
FT紙のこの報道に反応しているようです。

1・☆Ukraine and Russia draw up neutrality plan to end war
https://www.ft.com/content/7b341e46-d375-4817-be67-802b7fa77ef1
・ウクライナとロシアは、キエフが中立を宣言し軍備の制限を受け入れた場合の停戦と
 ロシアの撤退を含む15項目の暫定的な和平案で大きく前進した

ロシア・ウクライナ、暫定和平案で進展と報道 ロシア側「時期尚早」
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kremlin-idJPKCN2LD1YN
・FT紙、 ロシアとウクライナが15項目の暫定的な和平案で大きく進展したと報道
・ロシア大統領府「時期尚早」

その後ロシア大統領府:ウクライナ、独自軍持つ中立国は妥協点となる可能性

報道の信ぴょう性はわからずともひとまず売り込まれた分の買い戻しが旺盛に。
どこまで株が戻る可能性があるのかは、
テクニカル、チャート分析が必要かと思いますが
これで大底を打って今年も最高値を更新する相場に戻るとは思えません。

インフレ、利上げ、景気後退リスクなど別問題が暗い影を落とし始めており
FOMC受けて上昇の勢いは削がれてしまいました。
インフレ抑制のためのタカ派スタンス強化は米株にはネガティブですね。
また、インフレ高止まりは景気を冷やしかねませんが、
このニュースも強気マインドを冷やすものです。

2・米小売売上高、2月は0.3%増に鈍化 ガソリン高で消費抑制
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-retail-idJPL3N2VJ3KQ
・2月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.4%、1月:+4.9%←+3.8%)
・2月小売売上高(自動車除く):前月比+0.2%(予想:+0.9%、1月:+4.4%←+3.3%)

★小売売上高伸びは1月+4.9%から予想以上に鈍化。
★変動の激しい自動車を除いた2月小売売上高も
 前月比+0.2%で1月+4.4%から予想以上に鈍化

ガソリンと食料価格が上昇する中、その他の消費が手控えられている実態が
明らかになった、ということです。
物価が上がりすぎると買い控えが起こり、景気が悪化すると言うリスクが
チラリ垣間見えたような・・・・。

また、為替市場では豪ドルが戻りを入れ始めました。
停戦期待もありますが、
広東省、吉林省のロックダウンによる景気減速リスクが懸念される中国株が
大きく反発したことなども材料視されているのでしょう。

3・中国副首相「資本市場に好ましい政策措置」 実体経済も支援
https://jp.reuters.com/article/china-llu-economy-idJPKCN2LD0GT
広東省、吉林省のロックダウンによる景気減速リスクが懸念される中国ですが
劉鶴副首相は、政府が景気浮揚策を講じ、資本市場にとって好ましい政策を明
らかにすると表明したことで、16日の中国株は大幅反発。

これが豪ドルの反発につながっていると思われます。
停戦合意への期待はユーロの買い戻しにつながっているかな?

※通貨インデックス一覧 



円売りだけが強固なトレンドになっているのはなぜなのか・・・。
赤字体質になってしまったことも一因でしょうか。

貿易収支2月は7カ月連続の赤字、原油高や円安で当面赤字へ
https://jp.reuters.com/article/trade-feb-japan-idJPKCN2LD001
日本の貿易収支、1月の赤字額からみればかなり縮小しましたが、赤字は赤字。

カナダ円買ってますのでカナダのインフレ上昇は
私のポジションには支援材料。

カナダ2月CPI、前年比5.7%上昇 約30年ぶり高水準
https://jp.reuters.com/article/canada-economy-inflation-idJPL3N2VJ3DH

ポジション
EURAUD 1.5077ドルL → 1.5186ドルで手仕舞い
カナダ円92.18円L継続。

ユーロオージー、戻りが鈍くなってきたので手仕舞いました。
クロス円がまだまだ伸びそうです。。。

■NOTE
ロシア石油・製品、日量300万バレル供給されない可能性=IEA
https://jp.reuters.com/article/iea-oil-idJPKCN2LD142
・制裁の影響で4月以降日量300万バレルがストップする可能性
・原油が日量150万バレル、製品が日量100万バレル計250万バレル減少
・ロシアの1日あたり原油・製品輸出量は700万─800万バレル
・22年第2─4・四半期の世界の石油需要予測を日量130万バレル引き下げ。
・通年の需要、伸び予測日量95万バレル引き下げて210万バレルに
 ~日量平均9970万バレルとなる見通し
・IEAは米国やカナダなどの増産が世界の供給不足を解消するとは見ていない

ひろこのWeeklyGOLDは小菅努さん。
<エネルギー危機と食料危機、金で資産を守る>
『地政学リスクと金価格の歴史』
https://youtu.be/pwrF_z2l9BE
◆知っておきたい地政学リスクの考え方
◆食品価格の値上げに対抗するには?


今回のひろこのスペシャリストに聞く!は
若竹コンサルティング代表の戸田裕大氏にお話いただきました。

『ウクライナ・ロシア戦争で変わる世界経済』
https://youtu.be/DQV-51DdRN8

◎ロシア送金システムからの排除が与える影響
◎SWIFTと中国決済システムCIPS
◎人民元の決済比率の伸び
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