2022年4月5日火曜日

 1・東証新区分スタート、初日は狭いレンジ内での動き
2・ロシア国債、デフォルト回避?Xデーは5月か
3・ロシア、ガスなどの輸出品に「ルーブル」支払い要求
4・IEAによる緊急石油備蓄放出決定も原油はしっかり
5・ロシアへ追加制裁の動き「戦争犯罪裁判」呼びかけ
6・カナダ中銀は来週13日会合で利上げ?
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1・日経平均は4営業日ぶり反発ですが小動き。
市場再編でプライム、スタンダード銘柄に
特筆すべき値動きは見られなかったのですが
消滅したマザーズ市場の個別銘柄
(グロース銘柄)の強さを印象づけているように感じます。

指数としては残された「マザーズ指数」は
4/4月曜、3.4%高と大きく上昇しています。
市場再編に向けて売り込まれてきた一角が注目ですね。

※マザーズ指数


※マザーズ構成銘柄

2・ロシア、4月4日満期国債14.5億ドル買い戻し-残りの償還に投資家注目
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-31/R9MLXSDWRGG301
4日償還の国債20億ドル(約2440億円)相当の大部分をルーブルを使い買い戻し
償還日の国債保有者へのドルでの支払額は大幅に減少。
差し迫ったデフォルトリスクを巡る不安はやや和らいだ。

ロシア債保有者は警戒緩めず、今後の返済に不安-5月最終週が焦点
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-04/R9SFUEDWRGG001?srnd=cojp-v2
今後の焦点は、一連のドル建て債クーポン支払期限の
「免除措置期限」が切れる5月最終週。
免除措置は、米財務省外国資産管理局(OFAC)が延長しない限り、
5月25日に失効。ひとまず金融市場の混乱は5月に先延ばし。

しかし、喫緊の注目はロシアからのエネルギー供給が止まるリスクです。

3・焦点:ロシア産ガス、停止に備え日本で「プランB」議論 実効性に慎重論
https://jp.reuters.com/article/russia-lng-japan-idJPKCN2LT3AN

プーチン大統領は31日、ロシア天然ガスの代金は4/1以降ルーブルで支払う必要があり、
従わない場合は供給を停止するとの法令に署名。
G7はルーブル建て支払いを拒否する姿勢で
ガス供給が停止される可能性が高まっています。

日本もロシア産原油が入ってこなくなるリスクに備えねばなりません。
ということで代替手段を模索する動きとのニュース。
やや遅くありません・・・?!
岸田首相のお膝元、広島ガスが供給するガスの約半分はロシア産。
これが理由でサハリンの権益にしがみつくだけで
これまでの時間を費やしてきたなら問題です。

ロシア産ガス、岸田首相の地元にとっても大問題
https://jp.wsj.com/articles/for-japans-leader-russian-gas-is-also-a-hometown-affair-11648524904

もちろん欧州に取っても大問題。
普通に考えれば、、ロシアがガス供給を止めれば
エネルギー価格は暴騰のリスク。
ただ、巨額の戦費を費やすロシアにとっても貴重な収入源なわけですから
あっさり供給を止めるとも思えないのですが、
今後どうなっていくのか、、、。

こうした問題に備えてIEAが石油備蓄放出決定。

4・石油備蓄の追加放出を決定、IEA加盟国 規模はなお調整
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA01D9L0R00C22A4000000/
~3月31日、バイデン米政権は5月から半年にわたって
日量100万バレルの石油備蓄を放出すると発表した。
他のIEA加盟国が米国に協調することになる。

先週はこの報を受けて原油が軟調地合いとなっていましたが
足元では三角持ち合いのサポートラインできれいに反発上昇しています。

※WTI原油
ロシアはガスだけではなく穀物など他の輸出品についても
ルーブルでの支払いを求めてるようです・・・。

ロシア、ガス以外もルーブル決済要求へ ドルの「信認低下」主張
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-kremlin-rouble-idJPKCN2LV0KU

こうした流れを受けてルーブルが急反発しており
ルーブルは有事前の水準を回復しているんですね。

※ルーブル円

5・米大統領、「戦争犯罪裁判」呼び掛け ブチャ住民殺害めぐり
https://www.afpbb.com/articles/-/3398727
~バイデン大統領、ロシアに対し追加制裁を科す意向

ロシア軍による戦争犯罪「極めて明白」、ブチャ殺害巡り=英外相
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-britain-truss-crimes-idJPL3N2W2273

ブチャ惨劇、EU追加制裁へ エネルギー禁輸求める声も
https://www.sankei.com/article/20220404-LRQPHG5PIJOF3BXVAV7BKXXBNI/
~EUがロシアに追加制裁を実施する構え

ロシアへの追加制裁ですが、報復として
ロシアが本気でエネルギー供給を止める可能性を高めます。
これが今日のユーロ売りの背景にあるようです。

※ユーロドル

1.1024ドルでユーロドル売り参戦。


6・【BOCカナダ中銀が四半期の企業景況感調査】
・企業の5分の4が労働問題やサプライチェーン問題に対応するのは
 幾分困難であると回答、過去最高水準に。
・約70%が今後2年間の消費者物価上昇率が3%を超えると予想。
・コスト上昇分は消費者に転嫁する予定であると回答。

これを受けて来週13日水曜日のBOC会合にてカナダが0.5%利上げするのでは?
という思惑が強まったようです。

カナダ円も注目でしょうか。
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