1・今週もFRB利上げ高官らからタカ派発言相次ぐか
2・今週G財務相会合と日米財務相会談
3・日銀の金融政策修正予想台頭なるか
4・中国は緩和スタンス強化?今週GDP発表
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1・強い米国経済、金融引締タカ派発言さらに相次ぐ可能性
NY連銀製造業景況指数、4月は急回復-仕入れ価格は過去最高
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-15/RADS2VT0AFB501
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-15/RADU7IT0G1KX01
米国経済、強いですねぇ、、、
というわけで、
ニューヨーク連銀総裁、0.5ポイントの利上げは「妥当な選択肢」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-14/RABYU1T1UM1101
ウィリアムズ総裁も5月0.5%利上げの正当性に言及。
急ピッチで利上げとバランスシート縮小に動くことは明白となるなか、
ドル高はまだしばらく続きそうですね。
今週は
18日セントルイス連銀のブラード総裁
19日シカゴ連銀のエバンス総裁
20日サンフランシスコ連銀のデーリー総裁
トランタ連銀のボスティック総裁
タカ派発言が相次いででてくると思われますが、
いちいち為替市場がそれに反応するんでしょうかねぇ・・・(するかも)
まずは5月6日の5月FOMCで利上げとQTを確認するまではドル高基調継続でしょうか。
日本側からの円売り材料としては
■今週20日(水)は日本の貿易収支の発表があります。
市場予想は708億円の赤字。2月は6697億円の赤字でしたので
赤字幅は縮小する予想ですので、円安が加速する材料にはならないはず・・・。
2・今週はG7財務相会合と日米財務相会談
日米、財務相会談を開催へ 21日で調整、為替政策を協議か
https://www.tokyo-np.co.jp/article/171879
今週20日、G20財務相・中央銀行総裁会議が開催されますので
そのタイミングで日米財務相会談が行われるのでしょう。
「悪い円安」だと騒ぎ立てるノイズを気にしなければ
日米双方の政策の沿った市場の動きですので全く問題はないはずです。
しかし足下での資源高によって「貿易収支」「経常収支」の需給要因からの
円売り圧力も強まっており、
「金融政策のコントラスト」+「需給要因」が円安ドル高を強固にしており、
為替トレーダーとしてはこの「固い相場(負けない相場)」に
乗らない手はない、ということで
短期筋(投機筋)も大挙して押し寄せてきているために、
1ヶ月で10円も動くというとんでもない大相場に発展してしまっています。
ドル円IMM通貨先物市場のファンドのポジション動向
円ショートが積み上がりつつあります。投機筋が円売り参戦してきています。
問題なのはこのスピードでしょうか。
投機筋が作り上げた分(ドル買い円売りをした分)は
いずれ反対売買によって剥げ落ちるのはわかっていますが、
このままさらに円安ドル高が進められてしまうと
「悪い円安」は日銀のせいだ、という世論が醸成されてしまいかねず、
再び日銀のスタンス変更によって日本は成長の機会を逃してしまいかねません。
日本の個人資産(キャシュ)は2000兆円もあります。
これはこれまでデフレであったために円で持っているのが最も安全であった
ことの象徴でもありますが、これがインフレとなることで資産へと移動することで
かなり日本の姿は変わると思うのですが、その前に日銀が外部からの圧力に
屈してしまえば結局は失われた30年延長させるだけになってしまうのですが、さて。
投機筋を牽制できるような上手い手段があるかどうかわかりませんが、
財務相会談がある、ということは、ニュースによってアルゴが発動し
為替市場に大きなボラティリティを生む可能性がある、ということです。
21日のヘッドラインには気をつけましょう。
3・4/28は日銀会合、展望リポートに注目
日銀の22年度物価予想は30年ぶり高水準視野、円安で市場との対話難化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-15/R9WP1MT0AFB601
日本銀行が4月の経済・物価情勢の展望(展望リポート)で示す
2022年度の消費者物価見通しは、30年ぶりの高水準となる可能性
というわけで日銀の政策の修正に動くとの予想も出てきています。
■元日本銀行理事の早川英男氏
「早ければ7月の会合で長期金利の変動容認幅の再拡大など
YCC政策の弾力化に動くと予想」
■三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美氏
「4月会合で政策金利のフォワードガイダンスを「経済・物価の不確実性を踏まえ、
当分の間、現在の長短金利の水準を維持することを想定している」に変更し
現在の利下げバイアスの削除を見込む。」
展望リポートは4月28日の日銀の金融政策決定会合で公表されます。
GW入となる時期ですので、どのような物価見通しが出てくるかにも注目ですね。
4・中国人民銀、預金準備率を少なくとも0.25ポイント引き下げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-15/RADM8AT0G1KX01?srnd=cojp-v2
中国は緩和スタンスにあります。
日本は緩和維持、でさらなる緩和に踏み込む余地はないのですが
中国はファンドに中国株を売るな、と命じたり
ゲーム会社のライセンス発行を再開させるなど共同富裕政策の緩和スタンスを
みせたりと、景気減速のテコ入れに必死です。
習近平政権肝いりのゼロコロナ政策の徹底は方針転換できないとなれば
経済停滞は必至ですが、小手先のテコ入れ策で持ち直すとも思えず
この中国の景気減速はいずれ世界の金融市場にも雪崩を打って
織り込まれるような気がするんですけどねぇ、、、いつになるかはわかりません。
中国「ゼロコロナ」政策の代償、18日発表の主要経済指標に手掛かりも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-15/RAD0QFT1UM0X01
・1-3月のGDP統計や3月の月次指標を18日公表
中国GDP推移
■ポジションは全て継続しています。
ユーロ円136.18円L
ポンド円164.37円L
NZドル0.6871ドルS
来週末の24日 日曜、フランス大統領選挙決選投票ですが
万が一極右ルペン候補が勝利した場合はユーロ売りになる?
NATO脱退、ロシアと接近するべきとの考えでいらっしゃいます・・・。
私が大統領なら「NATOの指揮出る」「ロシアと接近」 仏ルペン氏
https://www.asahi.com/articles/ASQ4G7QW7Q4GUHBI00P.html
その意味で今週末にユーロを持ち越すのはリスクが高いかも。
■今週の主な予定■
18日(月)
中国GDP(第1四半期)
セントルイス連銀総裁、講演
IMF・世銀春季会合(24日まで)
イースターマンデー祝日のため米国を除き、多くの国の金融市場が休場
19日(火)
シカゴ連銀総裁、講演
IMF世界経済見通し公表
20日(水)
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート 1年・5年)
カナダ消費者物価指数(3月)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
シカゴ連銀総裁、講演
サンフランシスコ連銀総裁、講演
G20財務相・中銀総裁会議
仏大統領選、決選投票進出2候補による討論会
21日(木)
月例経済報告(4月)
日銀金融システムレポート(4月)
NZ消費者物価指数(第1四半期)
米景気先行指数(3月)
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(4月)
ベイリー英中銀総裁、講演
パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁 IMFパネル討論会参加
日米財務相会談開催(ワシントン)
22日(金)
日本消費者物価指数(3月)
ドイツ製造業PMI速報値(4月)
ユーロ圏製造業PMI速報値(4月)
米製造業PMI速報値(4月)
ラガルドECB総裁、講演
24日(日)
仏大統領選決選投票
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