1・日中米株式反発、自律反発か、下げ止まりか
2・半期末、6月末はユーロレパトリも?
3・日銀政策変更見込む海外勢による催促相場へ?
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1・世界の株反発局面入り?
今年、22年の株の下落は利上げなど金融政策の転換による
オーバーキル=景気後退リスクを懸念したもので
20年のパンデミックへの恐怖から何もかも売られた○○ショック、
というような下落とは異なります。
〇〇ショックならそう難しくありません。
一気に資金がリスク資産から抜けるため急落しますが下げ止まりも早い。
ショックから抜け出すために中央銀行は緩和に動くことが明白だからです。
しかし、今回は景気後退に怯える相場。
ベアトレンド入りはしたものの、ショック相場ではないので
下落過程であってもバリュエーション調整が済んだと思われる株には
そこそこ資金が向かいます。つまり反発する局面もあるためわかりにくいのよね。
こんな相場ではツッコミ売りは避けて、
テクニカルに素直にトレードするのがいいように思います。
先週のFOMCではボードメンバーの見通しが概ね一致。
金融市場がFOMCの年内見通しである年内3.4%までの利上げを
先週までの下落で織り込んでしまった、と見るなら
一旦の買い戻しが来ても不思議はないのかもしれません。
政策金利に最も連動する2年債利回りは先週14日に3.4%台まで上昇しました。
つまり、債券市場は年内のFF金利上昇を先週の相場で織り込んでしまった。
後はこれ以上の利上げがあるか否か、
ここから出てくる経済指標を見て、6月FOMC時点より
さらにFRBがタカ派的になるのでは?という観測が強まれば
米金利がさらに上昇することもありますが、
インフレ系指標がそれほど強く出ないようであれば、米金利上昇は一服する
という見方もあります。金利は下がらないまでも上昇一服の可能性。
これはここからのインフレ指標次第ですが。
というような見方もあって今夜の米株は大きく反発していますが
米株は戻り局面を経て再び下落するのではないかと思っています。
※米酒用株価インデックス
前回の戻り局面でも50SMAにぶつかって頭を叩かれ再下落となりました。
今回も50SMAくらいまで戻るか?
今夜出てきた中古住宅販売も良くなかった。
価格は過去最高に上昇、販売は減少。
◆米中古住宅販売5月、2年ぶり低水準 価格は初の40万ドル台乗せ
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-housing-idJPKBN2O21ET
5月の米中古住宅販売戸数 前月比3.4%減の541万戸
~2020年6月以来、約2年ぶりの低水準。減少は4カ月連続。
前年同月比8.6%減
販売価格 前年同月比14.8%上昇 40万7600ドル
~初めて40万ドルの大台へ、過去最高
2・6月は欧米企業の半期末
半期末決算に向けては決算のために既存のポジションを
ある期日までに手仕舞うというような動きが出てきます。
特にユーロがこうした会計相場で動きやすい特徴が。
ユーロドル相場は年初からすでに1200PIPSも下落しており
これが巻き戻される可能性もあるかな、、、なんて思っています。
それでなくてもユーロは7月の利上げに注目が集まっていますので
今日ユーロドルを1.0544ドル
ユーロ円を142.48円でロングしています。
昨日の高値超えた水準です。
これまでバラバラだったFOMCメンバーの金利見通しが
ある程度収束してコンセンサスが固まった、
そしてその年末までの金利見通しはすでに市場に織り込まれてしまった、
と考えるなら、ここからは他国の金融政策への注目度が
上がってくるかもしれないと思うのです。
その意味ではポンドも面白いかも。
◆英中銀マン氏、大幅利上げ支持を示唆-ポンド下落阻止に必要
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-20/RDS76AT0AFB701
国内の高インフレ、ポンド安による輸入インフレで拍車掛かる恐れ
内需後退で外需要因の弱さ顕在化なら中期的には利下げも-マン氏
明日以降、ポンド円の押し目を狙ってみます。
3・日銀の政策変更が近いと見込む海外勢
先週はヘッジファンドのブルーベイによる日本国債先物のショートが話題と
なりましたが、日銀の政策変更を誘う催促相場の様相を呈し始めた可能性が。
◆ルービニ氏、140円突破が日銀の政策変更の引き金に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-21/RDTHFVT0AFB401
円安で日銀はインフレ問題に直面、政策変更余儀なくされる
10%下落で政策変更、「最初の変更はYCCに関してだろう」
◆円の対ドル上昇見込むオプション、トレーダーら購入-万一に備え
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-21/RDTBQFT0AFBA01
投資家は日銀が最終的に政策転換に向かい、
超緩和的な金融政策を微調整しなければならなくなる可能性を意識している
今夜ドル円相場は136.55円まで上昇。
これまでのドル円上昇は日米金利差で説明ができました。
日銀のせいではなく、米国が利上げを急いだことによる米金利上昇が
ドル円上昇をもたらしてきた、というのはドル円の2年債利回りの相関をみれば
一目瞭然ですが、今夜のドル円上昇は米2年債利回りが上昇していないのに加速した。
これは上記記事に見られるようなトレーダーらによる仕掛けによるものでは?
※ドル円と米2年債利回り 今日は米2年債金利は上がっていない
緑のラインが2年債利回り
こうした仕掛けに屈して日銀が緩和を取りやめるとは思いませんが
過去にYCCの変動幅変更はやっていますので、
それを見込む向きがあるのでしょう。
ともかく、ドル円上昇が加速しているため
クロス円での円ショートが最もパフォーマンスが良さそうです。
※ドル円クロス円日足
ポンドロングを狙うならポンド円、というこになるか。
※ポンド円月足 NOTE
小麦も下がってきた
北半球では小麦の収穫が始まっており、
好天に恵まれたロシアなどの主要生産国では好調な生産が見込まれています。
米国は火曜日以降に冬小麦の収穫状況について最新情報が発表されますが
世界の金融引締と景気後退懸念の強まりで需要減退のリスクも警戒され始めたようです。
大豆続落
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