ドル円、急反発のターン。
やはりこのまま2002年の135円節目超えとなりそう・・・
先週は日米の金融政策の違いが改めて確認された週となりました。
1・日銀大規模金融緩和維持
2・FRBインフレ抑制大重要課題と改めて示す
3・原油、大豆、銅などコモディティ急落
4・BTC、一時2万ドル割れ
****************************
1・6月日銀、大規模金融緩和維持
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2022/k220617a.pdf
* 2%の物価目標の実現を目指しこれを安定的に持続するために
必要な時点まで長短金利操作付き量的・質的金融緩和を継続
* マネタリーベース、消費者物価が安定的に 2%超えるまで拡大方針継続
* 必要なら躊躇なく追加緩和
「金融・為替市場の動向や
その我が国経済・物価への影響を十分注視する必要がある。」
と声明文に為替動向が言及されたことが思惑を呼び、
乱高下する場面もありましたが、円買い地合いに転換するほどの材料ではなく、
結局は円売り再開となりました。
黒田総裁はブレなかった。
ヘッジファンドによる日本国債ショートなどの騒動のせいでしょうか。
先週の政策決定発表が早かったですね、日銀の強固な意思を示した印象も.
昨今のメディアによる円安悪玉論に政府から圧力でもあれば
日銀が政策を修正する可能性があるのでは?と一部に思惑がありましたが
政府も日銀の政策が重要であることを理解しているようです。
日銀の金融緩和策、「現状において変えるべきでない」-岸田首相
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-19/RDP1Z9T1UM0W01?srnd=cojp-v2
参院選を控え、岸田インフレ、悪い円安だと政策への非難を強めており
日銀の緩和政策維持に対して政府からあ強くがあるのでは?と懸念する
向きもでてきていましたが、その心配はなさそうですね。
※ドル円クロス円日足チャート
FRB議長、インフレ率の2%回帰に「極めて重点的」に取り組む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-17/RDMGRPDWLU6A01
米FRB、インフレ対応に「無条件」でコミット=金融政策報告
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-policyreport-idJPKBN2NY1RF?il=0
FRB、より力強く政策を運営へ=アトランタ地区連銀総裁
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-bostic-idJPKBN2O001O?il=0
7月の75bp利上げを支持=ウォラーFRB理事
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-waller-idJPKBN2O001M?il=0
FRBの高官らから出てくるのはタカ派コメントばかりです。
株式市場が不安定化していてもお構いなし。
7月FOMCでも0・75%の利上げがありそうです。
となると、米金利はさらなる上昇の可能性があります。
※米国債利回り一覧
つまり、ドル高はまだ続きそう、ということです。
3・原油、大豆、銅、すずなどなどコモディティ下落
※WTI原油
※銅※大豆 窓を開けて下落しました。油が下がると大豆も下がる相関がありますが、、、これといってそれぞれに下落の材料が出たわけではありません。
先週はFRBのタカ派姿勢が改めて確認され、金利上昇、流動性の縮小が
いよいよコモディ市況にも影を落とし始めたとするなら
市場は景気後退シナリオを織り込む動きを本格化させた可能性が。
要するに需要減少への警戒が出てきたということ。
ただし月曜、米国市場が休場ということもあり
ポジション整理の手仕舞い売りが出ただけかも。
コモディティ市況からも目が離せません。
これまでコモディティ高でもドル高でしたので
通貨との逆相関という教科書的値動きから外れた動きが続いているのですが
コモディティ安ってことはやっぱりドル高ですよね?
キャッシュ化=ドル高加速の可能性があります。
4・BTC下落一時2万ドル割れ
どうもDifi市場でレンディング企業が連鎖破綻している模様。
今回はETH下落が暗号資産市場の下落を牽引しているようです。
stETHのディペグが招く暗号通貨市場の暴落
https://ai-trust.info/steth202206/
イーサリアムのネイティブトークンであるETHによって100%ペッグされるとされる
Lidoプロトコルのリキッドトークン、Lidoステークド・イーサ(stETH)が、
暗号通貨市場の暴落を起こしている~
ディペグ=ETHとstETHのペッグが外れてしまった、ということね。
最大の「stETH」プール、ほぼ空に──売りはより困難に
https://www.coindeskjapan.com/152174/
4月はテザーのドルペッグが外れて騒ぎとなったばかりですが…
シンガポールの大手ヘッジファンド、520億円相当のポジション清算か
https://coinpost.jp/?p=359405
レンディング大手セルシウス(Celsius)、資金引き出しの一時停止を発表
https://coinpost.jp/?p=358635
暗号資産ヘッジファンドのスリーアローズが証拠金支払えず=FT
https://jp.reuters.com/article/fintech-crypto-threearrows-idJPKBN2NX1XW
まだまだリスクオフ相場は続きそうです。
先週、ドル円ショート、キウイ円ショートはコストで消滅しています。
週末はノーポジ。
今週はポンドドル豪ドルなどドルストレート通貨でのドル買いを考えています。
あとは素直にドル円を買うべきか。
※通貨インデックス一覧
先週はFOMCに日銀、スイス中銀とイベントが多く為替市場は
トリッキーな動きでした。。。
結局はドル高再開となるんじゃないかと思っています。
今週の予定
◆20(月)
中国人民銀行による最優遇貸出金利の発表
休場:米国(ジューンティーンスの振替休日)
◆21(火)
米5月中古住宅販売(23:00)
ロウ豪中銀総裁、講演(豪中銀議事録)
◆22(水)
参院選公示(投開票7月10日)
日銀議事録(4月27日-28日開催分)
英消費者物価指数・生産者物価指数(5月)
パウエルFRB議長が米上院で議会証言
米20年国債入札
◆23(木)
メキシコ中銀政策金利
トルコ中銀政策金利
ドイツ製造業PMI速報値(6月)
ユーロ圏製造業PMI(6月)
米国製造業PMI速報値(6月)予想56.3(5月57.0)
サービス業PMI 予想53.7(5月53.4)
米インフレ指数連動5年債入札
ECB経済報告
EU首脳会議(24日まで)
米1-3月期経常収支(21:30)
パウエルFRB議長が米下院で議会証言
FRBが銀行へのストレステスト結果公表
EU首脳会議(~6/24)
◆24(金)
日本消費者物価指数(5月)(8:30)
岸田首相、鈴木財務相、雨宮日銀副総裁、全国信用金庫大会で挨拶
独6月Ifo景況感指数(17:00)
英5月小売売上高
米5月新築住宅販売(23:00)
ロウ豪中銀総裁、講演
日中のつぶやきはこちらで
☞ひろこのTwitter
いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ