1・ECB理事会受け欧州市場「トリプル安」
2・ドル円135円節目を突破するか?日銀スタンス変化?!
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ECB、7月利上げを確認-9月に0.5ポイントの可能性も示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-09/RD7L4GDWX2PV01
・約10年ぶりの利上げ実施を宣言
~7-9月末までに現在マイナス0.5%の中銀預金金利脱却へ
・債券購入は7月1日終了
・22年インフレ率7.1%となる可能性予測
・24年インフレ率 平均2.1%予想、中銀目標を上回るとの見通し
ラガルド総裁
インフレ率を中期目標の2%で安定させるため
「責務の範囲内であらゆる政策手段を調整する用意がある」
7月0.25%利上げを表明、9月0.5%利上げの可能性を示唆。
タカ派シフトで、欧州圏の長期債利回りは大きく上昇していますが
ユーロは発表直後に買われ乱高下したものの結局はユーロ売りに傾いています。
※先進国長期債利回り一覧
※ユーロクロスチャート
どういうことか?識者コメントチェック
ECB利上げ開始方針:識者はこうみる
https://jp.reuters.com/article/ecb-insightview-idJPKBN2NQ1KW
「ECBは「利上げ軍団」に加わっているように見えるが、FRBを追い越そうとはしていないはずだ。むしろECBはFRBに追随しているだけであり、ウクライナ戦争がセンチメントに重くのしかかる中、これ以上積極的な引き締めは期待できない」
「9月から利上げ幅を拡大する可能性は政策ミスのリスクを高めるだろう」
ECBがこれまでよりタカ派化したところでFRB比では遅れをとっているよね。
ってことで、市場は決してユーロに強気ではないようです。
ただし、ウクライナ危機がある中での引き締めで
ユーロ安でも今夜の欧州株は軒並み安。
今夜の欧州は債券売り(金利高)ユーロ通貨売り、株売りのトリプル安!!
インフレ抑制のための引き締めで景気が犠牲になるリスクを
折り込み始めたようです。今夜のこの動きが今後のトレンドとなって
継続すると欧州は大変ですね・・・
明日の米CPI発表を前に米金利もご覧の上昇。
※米国債利回り一覧
ということでドル高です。
なぜか売られているのがユーロだけではなくカナダ、オセアニアも。
ほぼすべての通貨に対してドル高基調を強めています。
市場はECBをこなして、次のイベントである
米CPI発表にフォーカスし始めたのかも。
市場のあちこちからインフレピークアウト論が聞こえてくる中、
意外とCPIが下げていなければ米金利がさらに強含む可能性もあります。
大きくインフレが低下していればドル売りとなると思うんだけど、
今夜の動きはドル独歩高ですよね。。。
ECB受けての値動きを見てポジションは全てクローズしました。
豪ドル円94.13円L → 95.70円手仕舞い
カナダ円101.03円L →105.98円手仕舞い
ドルカナダ1.27044ドルS → 1.2598手仕舞い
次の一手は明日のCPI見て考えます。
2・円安は続くか?日銀黒田氏発言に変化?
ドル円相場は135円の節目トライの展開、明日の米CPIで抜けるか?
※ドル円月足こんな見方もあります。
ゴールドマンのパンドル氏、円になお強気-24年ぶり安値に迫る中でも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-09/RD6Q3VDWRGG001?srnd=cojp-v2
・米景気下降あるいは日銀の政策シフトで円上昇とのシナリオ
・「YCC政策の下で日銀が許容する長期金利の上限引き上げという形で、ポリシーミックスが変更される可能性が高まっている」
まあ、私も今年は同様の考えで。
そもそもこれほどの円安が進むとは考えていなかったんですよね・・・
日銀のスタンスの変化、って今更感の強いビューではありますが
しかし、ようやく、ここにきて、この見方によって
ドル円が135円節目から折り返す可能性もあるかも、、、
ってのがこのロイターの記事。
⬇
日銀総裁、家計値上げ許容発言を撤回 「全く適切でなかった」
https://jp.reuters.com/article/kuroda-inflation-idJPKBN2NP0C7
この記事で気になったのが
円安で疲弊する零細中小企業の動向については、日銀としても「最大限努力して把握していく」と強調。「急激な円安にさまざまな批判・不満が表明されているのは承知している」と述べた。
金融政策は、為替の経済への影響などを踏まえて運営するのが必要と改めて話した。
金融政策は為替の経済への影響などを踏まえて~ってのは
これまでになかった発言ではないでしょうか。
黒田氏は円安は日本経済にとって悪いことではない
というスタンスを示してきましたが、
ちょっと踏み込んだ発言に変化したように感じませんか?
と、今日ロールシャッハ・アドバイザリーの
ジョセフ・クラフト氏が指摘されていました。
<「資産所得倍増プラン」日銀ETFの分配?>
『米国の本音と日本市場』
https://youtu.be/aPFGgMQqVf0
NISAの抜本的な拡充の真意について解説いただいていて、面白いですよ、必見。
◆今週のひろこのウィークリーGOLDは
マーケットエッジ代表小菅努氏
JPモルガン・ゴールドマン・シティのトップが
リセッション警戒発言。
実際リセッション(景気後退)期には何が最もパフォーマンスがいいのか?
<米経済に迫る「ハリケーン」と金相場>
『インフレとリセッションの二つの脅威』
https://youtu.be/OCqOy3sR7Lo
◆リセッションだと金価格は?
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