2022年7月6日水曜日

 世界の金利が急低下(゚ロ゚)w
すでに来年の利下げを織り込む動きが加速。
為替市場は大きく動いていますが
金利低下、来年の利下げ期待で
米株市場は底堅くなってきています。
センチメントの変化早すぎ~

1・米短期金融市場、23年半ばの利下げを予想
2・WTI原油100ドル大台割れ、リセッション警戒
3・ユーロ2002年安値更新~ドイツ貿易収支赤字転落
4・RBA0.5%利上げ決定も豪ドル下落
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1・米短期金融市場、23年半ばの利下げを予想-FRBより早期反転見込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-05/REIZ5WDWX2PV01
債券市場は2023年半ばに利下げが実施されると予想

1カ月足らず前には、FF金利誘導目標が4%を超える水準に上昇する
利上げサイクルが織り込まれていたが
現在では23年1-3月(第1四半期)に約3.3%でピークを付けると見込まれている

というわけで世界の長期金利は今日も低下中。


これはIIF主任エコノミストのツイート
https://twitter.com/RobinBrooksIIF/status/1543572652761161728

「市場はすでに2023年にFRBが大幅利下げすることを予想している。
~市場は利下げを22年に前倒しし、他の中央銀行も同じように利下げするだろう。
この中で最大の犠牲者は円であり、円は大きく上昇するだろう。」

この金利低下で日米、日欧、日英、日豪・・・金利差が縮小するわけで
(日銀はYCC政策で長期金利は動かない)
クロス円が急落しています。
ドル円は下がりませんねぇ、、、
ドル金利も下がっているのですが、ドルは強い。
ドル独歩高です。
これはリスクオフによるドルキャッシュへの回帰でしょうか。

※通貨インデックス一覧

コモディティ市況が崩れていましたが
今夜はとうとう原油市況にも下落の波が。

※コモディティ日足チャート 右上がWTI原油
2・原油は年末までに65ドルに下落も、リセッション直撃なら-シティ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-05/REJAS7DWLU6801
需要に打撃を与えるリセッション(景気後退)が直撃した場合、
今年末までに1バレル=65ドル、
2023年末までに45ドルに値下がりする可能性

つい先日まで原油150ドル予想が市場を席巻していたのですが、、、
65ドルですって?
インフレは低下するでしょうからバイデン政権にとっては
胸をなでおろす展開が来るということになりますが
サウジが簡単に大幅増産に応じたくない理由も
米国の石油企業が大幅増産に踏み切らない理由も
原油価格はこのように乱高下激しいことへの警戒があるのでしょう。

景気後退で需要が落ちればあっというまに下落する商品です。
パンデミックではマイナス40ドルにまで突っ込んだことは記憶に新しいですね。

原油が下がって困るのは産油国。
日本のように輸入国にとってはありがたい話です。
原油安は日本の企業業績にはプラスに寄与するでしょうから
日本株市場にとって決して悪い話ではありません。

3・ユーロ下落、対ドルで2002年以来の安値-ECB利上げ見通し後退
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-05/REJX0MDWLU6801
過去最高のインフレ率が家計や企業を一段と圧迫する一方、
ウクライナでの戦争の影響もあり
ECBは米当局ほど速やかに金利を引き上げることができていない

7月の利上げがみこまれる欧州ですが
そうこうしているうちにドイツ貿易収支が赤字に転落。

ドイツ5月貿易収支 ▼10億ユーロ
 ~1991年6月以来31年ぶり赤字

輸入+2.7%
輸出▼0.5%
ウクライナ侵攻の影響などでエネルギー輸入コストが上昇。

根強いユーロ売りの背景には貿易収支の変化があるでしょう。
米国に比べて利上げも遅れていますし、利上げする前に
景気後退がやってきそうな世界情勢。

ユーロはいよいよパリティを目指す展開となってきました。
※ユーロドル月足
4・RBA利上げでも豪ドル下落

豪中銀、0.5%利上げ 引き締め継続を示唆
https://jp.reuters.com/article/rba-rate-hike-idJPKBN2OG07Q
0.5%の利上げ決定、政策金利を1.35%へ
5月からの3回連続利上げ、計1.25%の利上げは
1994年以降で最も速い利上げペース。

~大丈夫家計の住宅ローン債務は2兆豪ドルに達し、
住宅価格も値下がりし始めており、利上げは個人消費を圧迫するリスクも
~来年初めから豪経済は景気後退するとの予想も

利上げしても上がらぬ豪ドル。
足元ではドルが強すぎますね。

ポジション
ポンド円164.99円S
ユーロ円142.22円S
ユーロドル1.0439ドルS 
キウイドル0.6226ドルS 全て継続
ポンドドルも売っとけばよかった。。。

NOTE
英中銀、世界経済の見通しは「著しく悪化した」-金融安定報告で指摘
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-05/REJLMBT0AFB601

ポンドも大変なことになってます。
※ポンドドル月足
パンデミック、コロナショックの急落でつけた安値に迫る下落。
悪い円安とメディアが騒ぎ立てていますが
英国のポンド安のほうが大変ですよ、5会合連続で利上げしていてこの体たらくです。
日本は少なくとも「インフレ目標達成のために緩和を継続している」ため
円安になるのは当然で、あくまで政策による結果の円安。
英国は利上げして金利が1・25%に引き上げられてもポンド安、
どちらが悪い通貨安でしょうか。

そうそう、これだけ世界の金利低下が顕著化すると
日本の長期金利の上昇圧力も和らぐでしょう。
日銀の金融政策の修正にかけたHFらの日本国債ショート、
継続できるんでしょうか。

◆上海で再びロックダウンか、くすぶる不安-大規模コロナ検査を開始
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-05/REJUBADWX2QA01

◆米、対中関税一部撤廃の可能性 100億ドル相当の製品で=報道
https://jp.reuters.com/article/us-tariff-china-idJPKBN2OG1FQ
インフレ抑制の一貫。
中間選挙前、対中スタンスをハト派化することへの警戒より
国民はインフレ抑制を望むということか。

◆ルーブル一時12%急落、合併期待でルサール株は急騰=モスクワ市場
https://jp.reuters.com/article/russia-markets-idJPL6N2YM0AW
ルーブル高抑制のため為替介入を行う可能性があると述べたことを受けて?
ルーブルは高くて困っていたのか・・・

金属大手ノルニッケルとアルミ大手ルサールが合併する可能性があるとか。
ノルニッケルは1.7%下落しています。

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