2022年7月18日月曜日

 米株、下値固めしてるんでしょうか。
それとも下落相場の踊り場にすぎないのか。
現在の値位置では結論づけることはできませんが、
このところの商品市況の急落=景気後退懸念があるというのに
株は上がりたがっているようにも見えますね。

1・7月FOMC、1%利上げ織り込み急速に後退
2・バイデン大統領、サウジから増産確約得られず
3・今週は日銀とECB理事会

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1・7月27日開催FOMCでの利上げ、0.75%か

◆1ポイントの米利上げ観測が後退、地区連銀総裁の発言と経済統計で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-15/RF2ERLT0G1KW01
・ブラード総裁、年内3.75-4%への利上げ支持-7月の幅は判断保留
・ボスティック総裁、1ポイント利上げは支持しない考えを示唆

ボスティック総裁が1%利上げ支持しないって言ったから?
だとすると、要人発言に市場は右往左往しているということですねぇ・・・
週末金曜はミシガン大消費者マインド指数のインフレ期待が低下していた
ことも過度な引き締め観測を後退させたようです。

◆米消費者の長期インフレ期待、1年ぶり低水準-ミシガン大指数
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-15/RF2EXCDWX2PS01
・消費者マインド指数、7月速報値51.1に上昇-ガソリン値下がり寄与
・1年先のインフレ期待は5.2%-前月5.3%
・5-10年先のインフレ期待は2.8%-前月3.1%
・現況指数は57.1に上昇、2021年4月以来の大幅な伸び
・期待指数は47.3に低下、1980年以来の低水準

※ミシガン大学がによるアンケート調査
 300~500人と対象人数が少ないので振れ幅は大きいが
 発表のタイミングが早いため消費者信頼感指数の先行指標とされる
 
FedWatchツールを見ると7月27日FOMCにおける
1.0%の利上げの確率は29.1%にまで低下(CPI発表直後80.3%まで上昇)




※FedWatch=シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが
 FF金利先物の動向に基づき算出するFF金利が変更される可能性を
確率で表した数値。70%超えると利上げの可能性が高い。
 
1%利上げ織り込みの急低下、そして市場金利も再び低下で
週末金曜はドルが全般売られる展開となりました。

※通貨インデックス一覧

※米国債利回り一覧 
しかし30年金利より1~3年金利が高いとか、、、
一般的なリセッション指標となる10年2年金利も逆転したままの逆イールド。
イールドはますますフラットニング。(横に寝ている、利回り格差がない)

債券市場には混乱が見られますが、足元でVIX指数は低下しており
株式市場は素直に買われています。

※米国株主要インデックス一覧
株式市場は楽観に傾きつつあるようですが
上昇は短期的なものに終わると思っています。

ポジション
ドル安が来たので追随売ポジションは全てカットさせられました💦

ユーロドル1.0439ドルS ➡ 継続
キウイドル0.6226ドルS ➡ 0.6143ドルで買い戻し

ユーロドル1.0040ドルS継続➡コスト撤退
キウイドル0.6117ドルS継続➡コスト撤退
ポンドドル1.1820ドルS継続➡コスト撤退

ユーロドル1.0439ドルS継続のみになりました・・・。

ちょっとドル高の調整がくるかも・・・
ということでリスクは低めに。

2・バイデン米大統領、サウジ皇太子と初会談も石油増産の確約得られず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-17/RF58UXDWRGG001
 バイデン氏は数週間中の措置期待、8月のOPECプラス待ちか
石油に関する決定はファンダメンタルズに基づく-サウジ国務相

~今後何らかの発表があるとすれば、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の8月の会合の後にずれ込みそうだ。そのため、初秋までは増産が行われず、米国のガソリン価格が下落し始めるとしても11月の中間選挙に近い時期となる。

そもそもこの会談がうまくまとまってサウジが快く増産するとは
誰も思っていなかったと思うのですが、
WTI原油先物はリセッション警戒でかなり下落していましたので
下げ止まって反発する材料とされるかもしれません。

チャート的にはちょうど200SMAがサポートする格好。

ただし上昇トレンドサポートラインは割り込んでいますから
このトレンド二回帰できなければ90~100ドルのレンジ形成という感じかな。
このところのドル高も原油安の背景にありましたので
ドル高の調整があれば原油もある程度は戻る、というだけのことです。
しかしバイデン大統領の支持率、ますます下がりそうです・・・

3・世界の利上げに出遅れた日銀とECBが焦点に、21日に相次ぎ政策会合
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-17/RF58UXDWRGG001?srnd=cojp-v2
・ECB、10年以上ぶりの利上げの幅を0.25ポイントに抑制へ
・日銀緩和スタンス維持見込み

記事には出遅れた日銀と~とありますが、日銀の目指すインフレ目標を
達成していないのですから出遅れているわけではありませんね。
世界はインフレで利上げ、通貨高競争の様相を呈していますが
日本のインフレ率はまだ政策転換をするところにまで到達していないのです。
というわけで、日銀は現状維持でしょう。

ECBはわずか0.25%の利上げ予想・・・
米国が0.75%or1.0%で予想が交錯するなか、レベルが、、、、
というわけでユーロもドル高の調整で足元では上昇していますが
0.25%の利上げにとどまれば再度ユーロ売りが再開するのでは?

来週がFOMCなので、今週の日銀、ECBの発表では
あまり動けないは思います。FOMCのほうがビッグイベントということです。

週明け月曜は日本市場は休場。
皆様よい祝日を。

今週の予定

◆8日(月)
海の日祝日のため東京市場は休場
NZ消費者物価指数(第2四半期)
EU外相会合
《米決算発表》
ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、IBM

◆19日(火)
米6月住宅着工件数(21:30)
ベイリー英中銀総裁、講演
イエレン米財務長官、講演
米中間選挙予備選(メリーランド州)
プーチン露大統領、エルドアン・トルコ大統領、ライシ・イラン大統領 会談
《米決算発表》
ネットフリックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ロッキード・マーチン、ハリバートン

◆20日(水)
英6月消費者物価指数・生産者物価指数
米6月中古住宅販売(23:00)
《米決算発表》
テスラ、ユナイテッド・エアラインズ

◆21日(木)
日本6月貿易収支(8:50)
☆☆日銀金融政策決定会合
☆☆ECB政策金利・ラガルドECB総裁 記者会見
米7月フィラデルフィア連銀景気指数(21:30)
《米決算発表》
トラベラーズ、フィリップ・モリス
★「ノルドストリーム」パイプライン定期保守点検終了、再開予定

◆22日(金)
日本消費者物価指数(6月)
英製造業PMI速報値(7月)
ドイツ製造業PMI速報値(7月)
ユーロ圏製造業PMI速報値(7月)
米製造業PMI速報値(7月)

《米決算発表》
アメリカン・エキスプレス、ベライゾン・コミュニケーション

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