2022年7月22日金曜日

 1.日銀大規模緩和政策維持
2・ECB、0.5%利上げでマイナス金利政策に終止符
3・イタリアドラギ首相辞任とイタリア国債売り
4・ノルドストリーム1ガス供給開始確認
※日本、1-6月貿易赤字7兆9241億円 上半期として過去最大
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1.日銀大規模緩和政策維持

日銀 黒田総裁が会見「金利引き上げ全くない」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220721/k10013729041000.html
・コロナ影響の中小企業向け資金繰り支援 9月に判断
・今年度・2022年度の物価上昇率の見通しを「2.3%」に引き上げ

・「金利を上げるだけで円安が止まるとは到底考えられない」
・「目標の持続的安定的な実現にはなお至っていない」「金融緩和を継続」
・急速な円安の進行「経済にマイナスで望ましくない」
・安倍元首相事件の影響「金融政策実施の考えに変わりなし」
・物価先行き「今年末にかけて上昇率高まる」

黒田総裁、ブレません。
内外からの政策転換を誘う圧力にも頑として譲らず緩和継続、天晴です。

主要国で日本だけが緩和継続が改めて確認できたわけですから
円安が一段と進んだか、、、というとそんなことはありません。
日銀発表後は138.90円まで発表前の138.30円から50銭ほど円安が進行したものの
ECB理事会での欧州の利上げを受けて円高が進行しています。

※ドル円 15分足

この背景には、ECB会合後、ドル金利が軒並み低下し始めたことにあります。
要するに米国債買いですね。なぜなのかはわかりません。。。

※米国債利回り一覧 長期も短期も全般低下圧力が強い
債券買いということはリスクオフ・・・?と思いきや
米国株は全般堅調、短期的にはベアマーケットラリーが続いています。

※主要米国株インデックス一覧 50SMAを超えてきた
今夜は米国から出てきた経済指標が軒並み悪いというのに。

■米新規失業保険申請件数 25.1万件に増加 8カ月ぶり高水準
 増加は3週連続で、昨年11月以来8カ月ぶりの高水準で労働市場に異変?

■フィラデルフィア連銀景況指数(7月)▼12.3 (予想+1.7 前回▼3.3)

ひょっとして、景気減速の兆候は
FRBの利上げスタンスをハト派的にさせるとして
金利低下、株高なのかもしれませんね。

ドル円上昇が止まり下落傾向であることから
クロス円が弱含んでいます。

カナダ円106.62円ロングですが107.02円で手仕舞いました。

ECB理事会後の乱高下を経たあとの弱基調をみて
ユーロ円を140.69円で売り参戦。

ドル円・クロス円足 
2・ECB、0.5%利上げでマイナス金利政策に終止符

ECBが0.5ポイント利上げ、引き締め急ぐ-分断化阻止ツール発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-21/RFDE9HDWX2PT01

0.5%利上げでマイナス金利政策に終止符、
これは今回のECB直前に織り込まれつつありましたので
サプライズでもなんでもありませんが、
為替市場では、ヘッドラインでひとまずユーロは買われましたね。

ECBは利上げと同時に「TPI」を導入。
※TPI=Transmission Protection Instrument

これは多額の債務を抱える南欧の金利が上昇することによる「域内格差」を
是正する新たな債券買い入れ措置。

しかしこんなニュースもでていて、、、、

ECB、イタリア債に新たな債券購入措置の適用見込まず=関係筋
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-italy-idJPKBN2OW1QR
イタリアの債券市場の混乱に関し議論せず。
TPIをイタリア国債に適用することも見込まれていないと、関係筋

ちょっと意味がわからないんですが
イタリア金利が上昇している(債券が売られている)ことが問題と
なっているためのTPI導入では?
まだ今回会合では具体的に購入計画が詰められなかったということなの?
誰か教えて。

そんなこんなで、TPIを導入すると発表したにもかかわらず
イタリア国債はご覧の通り、さらなる上昇へ。
対して、ドイツ・フランス国債利回りは低下、まさに「域内格差」拡大。
市場は今回のECB会合を評価していないという値動きです。

※主要国長期債利回り一覧
そんなこんなで、ユーロ円を売ってみたというわけ。

ユーロドルショート?
ECB理事会直後のユーロ急伸で、前日高値を一瞬抜けちゃったロスカット(T_T)
ポジション消えちゃいました・・・・
その後結局ユーロは下がっているのに(泣)
また売り直すかもしれませんが、今夜はドル金利低下につき
ドルが弱いということもあり、ユーロドルショートは様子見。

3・イタリアドラギ首相辞任とイタリア国債売り

イタリア・ドラギ首相辞任へ 議会解散、9月にも総選挙
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR217F60R20C22A7000000/

イタリア国債売りの背景にはイタリア政治の混乱もあるでしょう。
ドラギさんでもイタリア経済は救えなかった・・・・

これはユーロ売り要因でしょう。

ただし、ロシアからのガス供給は再開されました。
これは過度なユーロ売りの買い戻しを誘ったと思われます。

4・ノルドストリーム1ガス供給開始確認

ロシア、「ノルドストリーム」でガス供給再開-保守点検終了
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-21/RFCSTPDWX2PU01
・供給は保守点検前と同じ水準である能力の40%に回復-データ
・欧州のガス価格は取引開始時に一時6.5%安

ロシアも外貨収入が途絶えると戦費が調達できなくなる、ということか。

NOTE
日本、6月まで半年間の貿易赤字7兆9241億円 上半期として過去最大
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220721/k10013728851000.html
・輸出額、前年同期比 +15.2%(53兆8619億円、初の50兆円超え)
・輸入額、前年同期比 +37.9%
円安要因ですよねぇ。
これが底流にあるため、リスクオフ時の円高もなくなってしまった。
とにかくエネルギーや資源価格上昇で輸入する際のドル買いが大きい。
(要するに円からドルに替える金額が膨らんでいる)
今週のひろこのウィークリーGOLDはプラチナにフォーカス。

上昇のマグマが溜まっている?!

生産国の通貨ランドのIMM通貨先物ポジション、ランドショートが、、、
プラチナ先物市場の投機家ポジションを確認すると、、、

きっかけがあれば急騰するかも?!

池水雄一氏に解説いただいています。
【ひろこのウィークリーゴールド】
貴金属スペシャリスト 池水雄一さん登場!

<ETF流出は昨年流入量をすでに上回る>
『プラチナ下落、現状認識』
https://youtu.be/bzrbZIM4-sA


●南アランドが2年ぶりの安値
●NYMEXプラチナのポジション
●プラチナリースレートの急騰

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