2022年7月21日木曜日

 1・明日、ロシアからのガス供給はあるか?
  ~ユーロも買い戻し終了?!
2・英インフレ更に加速も英金利低下
3・米中古住宅販売過去20年で最大の減少
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 1・明日21日、ロシアからのガス供給はあるか?
フォン・デア・ライエン欧州委員長が
ロシアの天然ガス供給が完全に中断され
EU全体に影響を与える可能性が非常に高い、
と発言したようです。

さらに、プーチン大統領が
ガス供給が停止する可能性があるとの認識示しているとか。

プーチン氏、ノルドストリーム1再開に疑念
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2022/07/398295.php
カナダで修理されたタービンが「どのような状態で返却されるかは不明」で、
スイッチが切られていればノルドストリーム1を通じたガス供給は
停止する可能性があるという認識を示した。

これが戻り歩調にあったユーロを再び下落させた模様。

まあ、ユーロのショートカバーは明日のECB理事会&パイプライン定期修理終了で
ガス供給が再開される日までの短期的なものだと思っていましたので
上昇が続かないだろうことは想定内。

更に債券市場ではイタリアとドイツ/フランスの利回り格差がさらに拡大。
明日のECB理事会で0.5%利上げも検討されると言う点は
ユーロの買い戻し材料となりますが
この利回り格差解消のためにイタリア国債買い入れを増やすとなれば
これは緩和強化となりますので、ユーロが素直に買えないというジレンマも。

※主要国10年債利回り一覧 イタリア金利上昇、ドイツフランスやや低下

1.0170ドルロングは急落後のリバウンドでつけた1.0213ドルで手仕舞って
再度ショートポジションを構築。
コストは1.0214ドル

明日haECB理事会も控えているのですが

ECBの21日0.5ポイント利上げ、短期金融市場は50%織り込み
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-20/RFB8CHDWX2QB01?srnd=cojp-v2

明日の0.5%利上げを50%織り込んでいるにもかかわらず
上がらないユーロ、、、、
明日、ガス供給が再開されるかと併せて注目です。

2・英インフレ率、6月は9.4%に上昇-1982年2月以来の高水準

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-20/RFB2DBDWRGG001?srnd=cojp-v2

英国のインフレ率は米国の前年同期比9.1%を上回る9.4%、
40年ぶりのインフレですので、こんな数字がでれば英金利は更に上昇
しても良さそうなものですが、今日の英国長期債利回りはなぜか低下。

このインフレに賃金上昇が追いついていない実態も、

英労働者の実質賃金、過去20年間で最大の減少 インフレ影響で
https://www.cnn.co.jp/business/35190654.html?ref=rss

賃金が9.4%以上、要するに10%くらい上がってくれないと
インフレに勝てないというわけです。
つまり、家計は苦しい=景気は冷え込む
しかしインフレを潰すために利上げはしなくてはいけない、と
英国経済の成長は見込めないということか。

ポンドも戻り相場終了で再下落となっています。

3・米中古住宅販売は5カ月連続減少、2年ぶり低水準-金利上昇響く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-20/RFBO98DWX2PS01?srnd=cojp-v2
6月の販売件数は前月比5.4%減

米国盛り上げの効果、、、でしょう。
住宅販売は5ヶ月連続で減少。

こうして景気を冷やすことでインフレを抑えるのが目的ですので
だからといってFRBが年内に緩和に転じることはありません。
市場は来年の利下げを期待し始めていますが、あったとしても来年以降です。

米国市場は来週27日のFOMC待ちですが
ここまでの米企業決算発表内容が「思ったより悪くない」というだけで
買い戻しが優勢です。

昨日のネットフリックスがその典型で

ネットフリックス4-6月会員数、減少は予想の半分未満-株上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-19/RFAAFRDWLU6801

会員数は97万人落ち込んだものの、減少幅は市場予想の半分未満
というだけで株価が大きく上昇。
会員数は減少しているのですが、予想よりマシだった、というだけで大幅高。

昨日のブログにも書きましたが
今、機関投資からのキャッシュ比率が高いということも
株価が上がりやすい背景にあるのでしょう。。。
戻り高値を試す相場、しばらく続きそうです。

今週のひろこのウィークリーGOLDはプラチナにフォーカス。

上昇のマグマが溜まっている?!

生産国の通貨ランドのIMM通貨先物ポジション、ランドショートが、、、
プラチナ先物市場の投機家ポジションを確認すると、、、

きっかけがあれば急騰するかも?!

池水雄一氏に解説いただいています。
【ひろこのウィークリーゴールド】
貴金属スペシャリスト 池水雄一さん登場!

<ETF流出は昨年流入量をすでに上回る>
『プラチナ下落、現状認識』
https://youtu.be/bzrbZIM4-sA

●南アランドが2年ぶりの安値
●NYMEXプラチナのポジション
●プラチナリースレートの急騰

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