今日15日(月)は
米国、中国の景気の先行きへの懸念が
原油などの商品市況の下落を加速させ
世界の金利低下に拍車をかけています。
金利低下なので株は楽観が継続していますが
為替市場ではドル高円高、リスクオフ時の値動きに。
1・中国、経済指標悪化と予想外の利下げ
2・米国景気後退懸念も~NY連銀製造業景況指数8月マイナスへ
3・主要国長期金利低下、リスクオフ?
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1・中国、経済指標悪化と予想外の利下げ
中国景気、雇用改善もたつき 回復不安拭えず
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1542R0V10C22A8000000/
・22年7月の失業率 5.4%と前年同月を上回り、若年層に限ると過去最高を更新
・失業率は5カ月連続で前年同月の水準を上回る
「16~24歳の失業率は19.9%に達し、4カ月連続で過去最高を更新」
世界の景気先行きに不吉な兆候-中国の工場で受注が減少
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-15/RGMMBFDWX2PS01
・米国や欧州など主要市場で需要が減少したため、
ボタンやジッパー、縫糸などの注文は7 、8月に前年同期比で約30%減少
・輸出注文は3月以降減少しており、欧州の顧客の需要は昨年の約30-50%の水準に
・中国輸出の伸びは今後数カ月で減速し、年末までにマイナス圏に陥る可能性がある
・住宅ローンが大半を占める個人向けは63%減
・7月の住宅販売面積は3割減少
中国が予想外の利下げ-7月指標は「非常に気掛かり」との指摘も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-15/RGMUQBDWRGG101
中国、若者の失業率19.9%ってのは深刻ですね。
この若者の鬱憤が反日感情となって日本に向かいそうな気配があるのも不安。
中国の夏祭りが「反日感情」で続々中止に…その裏事情とは
https://news.yahoo.co.jp/articles/743d3d9a5d217cc949bdc017ec8a551ad0681d42
中国の異変はコモディティ市況にとってもネガティブ。
今日は原油が一段安。
イラン外務省のカナニ報道官が、2015年に結んだ核合意の再建について、
相手側が現実的なアプローチをとるなら、「極めて近い将来に」
合意に調印する基盤が存在すると語ったことで
イラン制裁が解除されイラン産原油が市場に戻ってくる思惑もありましたが
足元では中国の需要減警戒が強まったことが材料でしょう。
NY原油、90ドル台に続落-中国の需要とイラン核合意の行方注視
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-14/RGMNPNDWX2PS01
ブルームバーグが集計した7月の中国での石油の顕在需要は前年同月比9.7%減少
※WTI原油 Wトップでボリンジャーのミドルラインが上値抵抗に
2・米国景気後退懸念も~NY連銀製造業景況指数8月マイナスへ
ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月)▼31.3(予想 5.0 前回 11.1)
予想 5.0のところマイナス31.3ですって?!(゚ロ゚)w
コロナショックの異常値を除くと
リーマンショック時の次に匹敵する水準まで急減速。
新規受注 ▼29.6 (前月 6.2)こちらも大きく低下
出荷指数 ▼24.2 (前月 25.3)出荷も急減速
仕入価格 32.7 (前月 31.3)
雇用指数 7.4 (前月 18.0)
景況の悪化を報告した製造業者の割合は43.6%前月のほぼ2倍に増加。
そりゃ金利も下がりますね、、、、
3・主要国長期金利低下、リスクオフ?
※米国債利回り一覧
米国だけでなく主要国の長期金利軒並み低下中。
ということで、為替市場ではリスクオフの様相が色濃く
ドル高、円高となっています。
※通貨インデックス一覧
こうしてみると、豪ドル、NZドル、カナダドルなど資源国通貨が弱いですね。
※ドルストレート通貨日足一覧 カナダと豪ドルは200SMA抜けられず反落
中国の経済指標悪化、利下げで人民元の下落再開となっており、
元安ドル高が他通貨市場に波及した可能性も。
※クロス円日足一覧
原油が弱いことなどもありカナダ円を再度売り参戦しました。
コストは104.08円
ドル円ショートも継続です。
コスト135.34円
カナダ経済ですが、今日発表された経済指標が予想より悪く
売りが強まっています。
・加卸売売上高(6月)前月比 0.1%(予想 0.5% 前回 0.9%(1.6%から修正)
・加製造業売上高(6月)前月比 ▼0.8%(予想▼0.7% 前回▼1.1%(▼2.0%から修正)
NOTE
◆ガス不足欧州に思わぬ援軍 中国、増産・景気低迷で転売
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB110LF0R10C22A8000000/
・中国の1~6月のLNG輸入量は前年同期に比べ約2割、850万トン減った。
・中国の輸入減は国際相場にも影響、
アジアのLNG価格は欧州天然ガスに比べ10ドル以上も割安に
①「上半期のガス需要は都市封鎖で工業燃料や化学品の需要が鈍ったことで減少しており、
下期も微増にとどまる」
②石炭をはじめエネルギー増産の大号令がかかっている=国内生産を増やしている
欧州にとってはポジティブなニュースですが
中国経済が弱いということでもありますね。
◆ジョージ・ソロス氏の君子豹変、ハイテク株空売りから大幅買いに大転換
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/27109
短期的には株への強気が続きそう。
米金利はじめ主要国金利があまり上がらない、ということは
株にとっては好材料。
日本の金利はYCC政策で動きませんから、主要国金利低下は
シンプルに円高要因。ドル円、クロス円の売り目線で良いかと思います。
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