1・英国、大幅利上げも直後にポンド売り
2・原油下落加速WTI原油は90ドル割れ
※中国軍、台湾海峡で軍事演習
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1・英中銀、27年ぶりの大幅利上げ-長期のリセッション警告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-04/RG37Y8DWLU6C01
・0.5ポイント利上げで政策金利1.75%に-8対1で決定
~0.5%利上げは27年ぶり
※英国政策金利推移
~1四半期約100億ポンド相当
~保有国債は初年で800億ポンド縮小見込み
・インフレ率は10月に13.3%でピークと見込むも
インフレは2023年終盤まで高止まりするとの見通し
・10-12月(第4四半期)からリセッション入り
~景気後退は来年末まで続くとの見通し
~約2.1%の経済縮小を見込
英国、27年ぶりの0.5%幅の大幅利上げにも関わらずポンド売りです。
QTの道筋も示し、タカ派的内容だったと思うのですがなぜ?
簡単に言うと、これだけ強烈に引き締めを行うとしながら
インフレは10月には13.3%まで上がり、23年末まで続く見込みであるため
インフレによる需要減速と金融引き締めによる景気悪化で
経済成長は見込めないことも認めてしまった、
ということに尽きると思います。
要するに英国は完全に「スタグフレーション」です。
このピンチにジョンソン首相が辞任するなど政治の空白も重なり
英国は大変厳しい環境に置かれているものと推察します。
ただし、今日はドル金利低下も再トレンド化。
ドル安基調を強めていることからドル安、ポンド安で
ポンドドルは乱高下するもほぼ昨日の終値と同根水準に回帰。
問題だらけの欧州の通貨ユーロなどは力強く上昇しちゃってます💦
というわけで、ユーロドル、豪ドルドルのショートをやめて
狙っていたドル円、クロス円のショートにポジh村組み替えました。
ユーロドル1.0214ドルS コストでカット
豪ドルドル0.6956ドルS コストでカット
ポンド円をBOE発表直後に
ポンド円162.56円S
ドル円はボリンジャーバンド-1σを超えられないのを確認。
ドル円133.95円S
原油が弱いことから
カナダ円103.96円S
チャート的に日足でWトップ完成に見えます。
2・WTI原油先物、バレル90ドル割り込む-ウクライナ侵攻以来で初めて
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-04/RG3E9GDWX2QH01?srnd=cojp-v2
バイデン大統領の増産要請に対しサウジアラビアは
わずか日量10万バレルの増産拡大で応えたことが報じられた瞬間は
原油が急騰したものの、週間在庫統計で予想外に在庫が増えていたことがわかると
一転下落に転じています。
今後世界景気後退リスクが高まる中で、需要が鈍ってくるだろうことは必至、
それ以上の増産量を示すことは石油市況にとってマイナスだということも
わかっていたのかと思います。本来ならもう増産を止めたかったところでしょう。
※WTI原油はWトップ完成か
米国のガソリン販売価格も5月最終週をピークに下落基調に。
すでにこの頃から需給は緩み始めていたのかもしれません。
NOTE
※中国がミサイル試射、台湾周辺の軍事演習-日本のEEZ内に5発落下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-04/RG2K9ZDWRGG001
台湾有事は日本有事
21年12月、安倍元首相が台湾で開催されたシンポジウムで述べた言葉です。
こんなにも早くそれを実感する日がくるとは。
岸信夫防衛相は、こう述べています。
「わが国の安全保障、国民の安全に関わる重大な問題だ。強く非難する」
中国による軍事演習においては事態の沈静化を図るため、
カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカのG7外相は
3日、中国が行動をエスカレートさせれば地域の不安定化を招くおそれがある
との共同声明を発表していますが
これに中国が反発し、日中外相会談が中止となっています。
G7外相、実弾使用の中国の軍事演習に懸念表明-共同声明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-03/RG22LNDWRGG001
日中外相会談取りやめへ 中国の軍事演習 G7外相の懸念が理由
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220804/k10013753261000.html
中国の「重要軍事演習行動」実施期間は7日までの4日間。
今夜、米ペロシ下院議長が日本に到着しました。
明日5日、岸田首相と面会する予定です。
米 ペロシ下院議長 日本到着 5日に岸田首相と面会へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220804/k10013754341000.html
現在までのところ、マーケットへの影響は軽微ですが
仮に先週までの円高進行の背景にもこの件が関与していたならば
台湾有事の不測の事態は円高進行のリスクであると考えられます。
<金価格急伸、利上げサイクルの織り込み終了か>
『4-6月期の金需給読み解き』
https://youtu.be/KLvb5ap_wFU
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