1・ペロシ米下院議長、台湾に到着 中国軍は演習開始
2・米FRB要人ら発言きっかけにドル金利再上昇?
3・RBA(豪中銀)0.25%利上げ
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1・ペロシ米下院議長、台湾に到着 中国軍は演習開始
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM023L40S2A800C2000000/
大統領の継承順位2位の要職である下院議長の台湾訪問は25年ぶり
➡中国人民解放軍東部戦区は2日夜から「台湾周辺での軍事演習を開始した」と発表
さすがに撃ち落とされる、ということはありませんでしたが
(撃ち落とせとのジャーナリストのツイートは削除されたことから
中国の本意ではなかったとみられる)
緊張が高まっていることに変わりはありません。
中国は軍事演習の開始の報復にとどまるでしょうか?
その前にこんな措置も。
中国、台湾企業100社余りからの食品輸入を禁止-ペロシ氏訪台で圧力
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-02/RFZAGHDWLU6801
台湾企業100社余りからの食品輸入を禁止
この件がここ数日のドル円下落の一因にもなっていたとするならば
無事到着で一旦買い戻しが入っていると見ることもできるのでしょうか?
ドル円相場は130.39円まで円高進行となるも
NY時間には132.30円台まで反発しています。
ペロシ台湾到着の報道で米国債利回りが反発下との報道も。
2・加えて今夜は米FRB要人らの発言も金利反発の一翼を担ったと思います。
足元の金利低下はインフレ率から鑑みると行き過ぎよね。
◆デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
「FRBのインフレ対策は終了からほど遠い」
⬇
米FRB、インフレ抑制「程遠い」 当局者「一致団結」=SF連銀総裁
https://jp.reuters.com/article/usa-daly-idJPKBN2P81C8?feedType=RSS&feedName=special20
◆エバンス・シカゴ連銀総裁
「9月会合での0.50%利上げは適切となる可能性」
「9月会合での0.50%利上げは合理的だが0.75%でも問題ない」
「9月会合で0.50%の利上げをした後は、
来年2Q初めまで0.25%ずつ利上げをすると見込んでいる」
◆ダドリー元NY連銀総裁
「FEDの積極的な金融正常化方針は何ら変わっていない」
「利下げに向けた方針転換に対する期待は行き過ぎ」
※米国債利回り一覧
労働市場の逼迫が和らいだとかいうニュースを好感しているのか、
金利、為替市場が右往左往している割には楽観的すぎやしませんか・・・
◆米求人件数、6月は1069万8000件に減少-昨年9月以来の低水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-02/RFZR1SDWRGGL01?srnd=cojp-v2
逼迫(ひっぱく)する労働市場の状況がやや緩和していることを示唆
また、今日はこんなニュースも。
◆米がアルカイダ指導者殺害、アフガンで空爆 バイデン氏「正義実行」
https://jp.reuters.com/article/cia-al-qaeda-idJPKBN2P7297
米政府、アルカイダの最高指導者、ザワヒリ容疑者を殺害したと発表
昨年8月の米軍撤退以降、米国がアフガン国内で行った初めての攻撃
昨年のアフガニスタン撤退によって首都カブールが陥落したことは
米国に厳しい批判の目が向けられていましたが、
名誉挽回を狙ったのでしょうか。なぜこの時期に?
11月中間選挙が近づいていることもありますが
ペロシ下院議長の訪台が注目される中、バイデン大統領の点数稼ぎでしょうか??
バイデン大統領はペロシ下院議長の訪台について「軍は快く思っていない」などと
発言しており、ペロシ議長を止められなかった、つまり
バイデン大統領の抑えが効いていない可能性が指摘されており、
この問題から世間の耳目を逸したい意向があるのでは、、、
などと考えてしまいます。
しかし、それが正しいなら
米民主党政権は統率がとれていないということであり
このような中で中国を刺激し軍の暴発を誘う結果になってしまったら、
その後の戦略はあるんでしょうか、、、不安しかありません。
今回の件で仮に中国が軍事行動に出た場合、
米国側にどう対処するか明確なシナリオはあるのか疑問。
まさかそんなことはないと信じたいですが。
ポジションですが、金利反発もあり
132.48ドル円ショートは131.80円で買い戻し、ドテンロング。
ユーロ円138・82円S ➡ 134.59円 手仕舞い
豪ドル円95.18円S ➡ 91.65円 手仕舞い
ドル金利だけでなく欧州、英国などの長期金利も反発しているのですが
金利反発局面では利上げ先行のドルが最も強い傾向が強いため
ロングしたのはドル円のみ。
ドルストレートでユーロドルと豪ドルドルをショートしています。
ユーロドル1.2014ドルS
豪ドルドル0.6956ドルS
ドル反発のフェーズが続くかどうかはわかりませんが
米要人らが下がりすぎた金利をみて高はトーンを強める可能性は高く
ドル円もそこそこ戻るんじゃないかと見ていますが、
台湾情勢を巡って有事勃発となればやはり円高となるリスクもあり
コストにはストップ注文をしっかり入れておきます。
2・豪州中銀、予想通り0.5%利上げ
豪中銀が4回連続利上げ、政策「あらかじめ決まった道筋ない」
https://jp.reuters.com/article/rba-rate-hike-idJPKBN2P80IJ
・5月以降4回計1.75%引き上げ、90年代初頭以降で最も積極的な引き締め
・しかしインフレの加速とともに成長見通しは引き下げ、
政策引き締めをややトーンダウンさせた
➡家計は総額2兆ドルの住宅ローン債務を抱え住宅価格も急落、
借り入れコストの上昇は購買力を弱めている。
一連の利上げで平均62万豪ドルの住宅ローンに対する
月々の返済額は560豪ドル程度増える見込みで
積極的な利上げは一部で反発を呼び、地元タブロイド紙は
ロウ総裁の辞任を要求するまでになっている~
↑豪ドルを売った背景。
8月は豪ドルが下落するアノマリーもありますしね。
※過去20年の豪ドルの値動き季節性 8月が弱い
NOTE
◆サウジ、OPECプラスに増産働きかけへ=FOXビジネス記者
https://news.yahoo.co.jp/articles/85d0f955d15de80e124ce850d96ddac0b9c03e21
サウジのサルマン国王が7月16日の会談でバイデン米大統領に増産について確約、
米FOXビジネスの記者のTweet
ホントかな~
だとすれば原油はもっと下がっていてもいいはずですが。
この報道が出た直後は下落を強めていましたが
今再び原油上がっています、金利反発にも関わらず。。。
有事想定での買いの可能性も否定できませんが
明日のOPEC増産プラス会合前にあまりリスクは取りたくないはず。
予想をせずに、ポジションを取らずに結果を待つべし。◆MUFG4-6月の純利益7割減、外債評価損3メガで2.6兆円に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-02/RFO2BPT0AFB401
米金利の上昇や円安進行で6月末の外債評価損は合計で2兆6569億円
~3月末と比べて、約9400億円膨らむ
派手にやられましたね、、、、日本の3メガバンク。
4-6月期は米金利が急上昇した時期。
つまりは米債価格が大きく下落したというわけですが、
2・6兆円とは。。。
今日三井物産と三菱商事が、
ロシアの石油天然開発事業「サハリン2」の資産価値を
それぞれ1366億円と811億円、計2200億円減額した、という報道がありましたが
この金額が可愛く見えます。決して小さくないですけど…。
サハリン2資産価値を追加減額、三井物と三菱商合わせて約2200億円
https://jp.reuters.com/article/mitsui-co-idJPKBN2P808W
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