2022年9月1日木曜日

  パウエルショック継続。米株は今夜も軟調です。

1.AFP雇用者数コロナショック以来の低い伸び
2・ECBもタカ派シフト?インフレ高進、9~10月大幅利上げへ
3・英インフレ率、20%を超える可能性 ******************************************

1.AFP雇用者数コロナショック以来の低い伸び

 ADP民間雇用者数、21年初め以来の低い伸び-統計手法は変更
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-31/RHHBG0DWRGG001?srnd=cojp-v2
8月の民間雇用者数、13.2万人増-予想30万人増
 ➡マイナスだった2021年1月以来の低い伸び
 
賃金の伸び、転職者は前年比16.1%増-転職しなかった人の2倍余り

ADPは今回から新しい手法で統計をまとめているため、
これまでのADP指数の継続性が失われており
単純に今回の数字が悪かった、と評価できるのかわかりませんが
額面通りに受け取るなら労働市場の逼迫もピークアウトした?とも
受け止められる内容ではありますが
賃金上昇率が年率+7.6%、転職者は16.1%増だって。。。
労働賃金上昇は沈静化しておらずインフレ指標がピークアウトした、と
喜べない数字となっています。

ただそもそも今週金曜日に発表される雇用統計の数字って
例年8月発表分は高く出る癖があるという指摘もあって、
今回出てくる数字は落ち着いているんじゃないかという見方も。

もしそうなら、そろそろ株の下落も
一服してくれてもいいような気がしますが
7~8月あまりにはしゃぎ過ぎた分を
剥落させるまでは下げ止まらないのかな・・・

まだ米株を買おうだなんて狙っているわけではなくて、
米株はもっとドラスティックな下落のあとに買おうと考えていますが
米株がこうもダラダラ下げていると
日本株も上値が重いというのが嫌ね。

日本は、米国ほどの高インフレではありませんし
日銀の緩和姿勢は強固ですから
独自に上がってくれてもいいと思っているのですが。。。
(個別株買ってるのでポジショントークですけど)

明日から9月に入りますが、
米国株市場は0年9月のパフォーマンス最低なんですよね、
日本株もしばしお付きあいせざるを得ないのか、(;´д`)トホホ…。

S&P500 過去20年のシーズナリティ

6月と9月に大きく調整するパターンが確認できますね。

2・ECBもタカ派シフト?インフレ高進、9~10月大幅利上げへ

今日発表されたユーロ圏の消費者物価指数が予想を上回りました。

ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年比 9.1%(予想 9.0% 前回 8.9%)
                    ~過去最高水準記録
            コア・前年比 4.3%(予想 4.1% 前回 4.0%)
            総合・前月比 0.5%(予想 0.4% 前回 0.1%)
米国のインフレ率は
前年同月比で 6月が +9.1%、7月+8.5%と6月の9.1%がピークとなって鈍化。
欧州は8月に+9.1と、遅れて上がってきています。
さて、この9.1%でピークアウトできるでしょうか?ガス価格上がってますけど。。。

というわけで、このインフレを退治しなくては、とECB関係者も慌てています。
            
ECBホルツマン氏、インフレとの闘いで「甘い顔」見せてはならない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-31/RHHKZBDWRGGE01
・ホルツマン氏ら政策委員6人、0.75ポイントの利上げを公に支持
・ECB政策委員会、9月8日に次回の政策判断を発表へ
~ユーロ圏のインフレ率は現在、ECBが目標とする2%の4倍余

ECBは9月か10月に75bp利上げへ、短期金融市場が完全に織り込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-31/RHHJ8LDWLU6901
市場は中銀預金金利が来年中には2.25%と、2008年以来の高水準に達するとみている

月末リバランスの影響もあるかと思いますが
欧州の大幅利上げの可能性が台頭していることで
ユーロドルは買い戻しが旺盛となっています。

※ユーロドル日足 まあ、下落トレンドの中の戻り局面にすぎないのですが。
ECBの次回政策理事会は9月8日。
この日に向けては思惑がユーロの買い戻しを呼びユーロが下がりにくいかも。
8日のECB前後でユーロが吹き上がる局面でもあれば売り参戦したいですね。
まだ早いかな。

3・英インフレ率、20%を超える可能性 景気後退近い=ゴールドマン
https://jp.reuters.com/article/britain-economy-goldman-sachs-idJPKBN2Q00MF
ガス料金が現在のレベルで高止まりすれば英インフレ22.4%へ
~基本シナリオ14.8%を大きく上回る

ポンドにいいところが全く無いので
ポンドドルを1.1670ドルで売り参戦。

リスクを増やしたくないのでドル円ロングを手仕舞いました。
雇用統計を前に前回高値水準に接近し
上値が重くなっているので、、、なんか嫌な感じ。
大きく下げたらまた書い直そうかと思います。

ドル円 136.05円L ➡ 138.62円で手仕舞い

NZドル0.6375ドルSは 継続しています。

今週のひろこのウィークリーゴールドは
マーケットエッジ代表の小菅努氏。

ジャクソンホール会合のパウエル議長の会見の何がショックだったのか。
小菅さんがわかりやすく解説してくださいました。

インフレファイターとして評価が高い
ポール・ボルカー元FRB議長の時代を考察することで
見えてくるここからの展開。
ぜひ小菅さんの動画御覧くださいね。

【ひろこのウィークリーゴールド】
マーケットエッジ代表  小菅努さん登場!
<ポール・ボルカーの亡霊に怯える金相場>
『パウエル講演、三つの教訓とは?』
https://youtu.be/rNJgVSXm9nc

◎8/26、何が株価と金価格の急落を促した?
◎今こそ、ボルカー時代を振り返る時

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