2022年9月6日火曜日

 今夜はレーバーデーで米国市場は休場。

1・英国新首相誕生、トラス氏英市場3人目の女性首相
2・OPECプラス、日量10万バレルの減産で合意 10月から
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1・英保守党新党首にトラス氏、英史上3人目の女性首相誕生へ
https://jp.reuters.com/article/britain-politics-idJPKBN2Q60UB

このところダラダラと下げ続けてきた英ポンドですが
新首相誕生で「ご祝儀相場」的ポンドの買い戻しがあるかというと、、、

※ポンドドル う~ん微妙・・・・下げ止まってはいる。

そもそもこのトラス氏が掲げている公約が問題なのです。

・「増税の撤回、所得勢、法人税減税と経済成長のための大胆な計画の実現」
  
  ➡BOEは今後5四半期連続で経済成長がマイナスになると予想していますので
   景気刺激策が重要と考えているのかと思われますが、
   英国は凄まじいインフレに見舞われており(7月CPI+10.1%(前年同月比)
   過度な財政政策はインフレに拍車を掛けるのでは?と警戒もされているようです。
   
   かといって景気悪化を放置するわけにも行きませんので
   減税というのは悪くないと思うのですが、何が正解なのかは大変難しい。
   
   仮に懸念通りインフレに拍車がかかるとするならば
   金利上昇でも通貨ポンドは下落します。
   インフレとは通貨の価値が下がることですね。
   
「BOE(英中銀)の政策運営を強く批判。
  BOEの責務の見直しを行い、物価に加えてマネーサプライ(通貨供給量)や
  名目GDPを目標とするなど中央銀行の独立性にメスを入れることを検討。」

   
   ➡問題が大きいのはこちらでしょうか。
    中央銀行の責務の見直しに言及しています。
    中央銀行の独立性を重要視しないというスタンスは
    極端なことを言えばトルコのエルドアン大統領のようなもので
    市場の信任を失うということにお気づきではないということでしょうか?
    
    トルコCPI、8月は前年比+80.21% 24年ぶり高水準
    https://jp.reuters.com/article/turkey-economy-inflation-idJPKBN2Q60OS
    
トラス氏のこれらのスタンスがここまでのポンド売り、英国債売りを
もたらしているわけでトラス新首相誕生で、
ご祝儀相場というムードにならないのも無理はありません。

ただ、下落トレンドが長期化しており
いつ大きくリバウンドするかわからないので
ポンドショートは買い戻しておきます。
また戻ることがあれば売り直したいですね。

ポンドドル1.1670ドルS ➡ 1.15007ドル

2・OPECプラス、日量10万バレルの減産で合意 10月から
https://jp.reuters.com/article/oil-opec-idJPKBN2Q611O?il=0
・合意された減産幅は世界の需要のわずか0.1%に相当
・生産を調整するために次回10月5日の会合までに
 いつでも会合を開催することができることでも合意
    
たった10万バレルでも、これまでの減産幅縮小=増産から
明確に減産にチェンジしたのであれば、インパクトは大きいのでは・・・?
と思ったのですが、この10万バレルってバイデンさんの要請に応えて
9月だけ特別に増やした分をわずか一ヶ月で止めるってことか!

コブラ feat. love_investment
@loveinvestment1
https://twitter.com/loveinvestment1/status/1566768505713991680
⬇これは2022年08月05日の記事。
原油高、打つ手乏しく 大幅増産拒否で―米政権
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080400798&g=int
8/3 OPECプラスは日量10万バレルの小幅増産で合意した。
バイデン米大統領が求めた大幅増産は拒否。

大幅増産は拒否したものの、10万バレルという僅かな増産で
インフレに苦しむ米国バイデン大統領のメンツを立てていた、
ということがありましたっけ。

この10万バレル増産をたった一ヶ月さっさと止めるだけの話ですから
市場へのインパクトはあまりないですね。多分。

しかしバイデン大統領、サウジに随分舐められたものだ、と前述コブラ氏。
私もそう思います、、、(*_*)
米国がイランに接近し核合意再建でイランの制裁解除(イランの原油生産再開)を
目論んでいることはサウジにとって面白くないのはわかりますが。

今夜は米市場休場ということもあって原油市場は小動きですが
ただ、来月の定例会合を待たずとも、いつでも会合を開き生産量を調整できる、
という趣旨の声明を出していますので下値はサポートされそうです。

※WTI原油
ポジション
ドル円139.26円L
NZドル0.6375ドルS  継続しています。

明日RBA、豪ドルに注目です。
詳しくは昨日のブログを。
http://hiroko.yutaka-shoji.co.jp/2022/09/blog-post.html

NOTE 中国は
-中国の四川省西部でM6.8の地震、2017年以来の規模 21人死亡
https://jp.reuters.com/article/china-quake-idJPKBN2Q608R

湖も干上がり…観測史上最悪の酷暑で秋の収穫に懸念 中国
https://news.yahoo.co.jp/articles/02ee56fe1c809f58fe0f0ab6189c6242287edfd4

「中国の水問題」が危機的状況、世界的な食糧不足や移民増加の可能性も
https://diamond.jp/articles/-/309122

観測記録が残る1961年以降最悪の酷暑、干ばつに見舞われている中国ですが
今日四川省で大きな地震があった模様。

悪いことが重なるときは重なるものですね・・・。
中国リスクは豪州など資源国の上値を重くすると考えています。

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