1・中国共産党大会受け、中国株、人民元大きく売られる
2・日本時間外での為替介入の効果
3・英国新首相、スナク氏就任
4・欧米PMI予想下回る~景気先行き懸念強まる
5・米金利はピークアウトするか、ドル円も上値重く・・・?
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1・中国共産党大会受け、中国株、人民元大きく売られる
習近平新指導体制メンバーは、経済に強いとされていた李克強氏が外され
ほとんど経済をわかっていそうな人物がいなくなってしまったようです。
胡錦濤氏が、本人の意にそぐわぬ形で途中退席を強いられたシーンは印象的でした。
胡錦濤前総書記が中途退席 意思に反し?―中国党大会
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022102200438&g=int
習近平総書記、異例の3期目 側近で固めて権力掌握
https://www.cnn.co.jp/world/35195043.html
市場の反応はというと、、、
米上場の中国株急落、19兆円余り消失-習氏路線が成長抑制との懸念
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-24/RK9GATDWLU6801
中国共産党大会で3期目が確定した習近平総書記(国家主席)が、
統制強化路線を継続して経済や民間企業の成長を抑制するとの懸念が強まっている
中国・香港金融市場に記録的な売り-習氏への権力集中に警戒感
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-24/RK8M66T0AFB401
H株指数は7.3%安-党大会後としては94年の導入後で最大の下落率
オフショア人民元、1ドル=7.3元台下落-導入後初
※香港ハンセン指数
(事業の大部分を中国で展開する企業で
米国に上場されている銘柄の時価総額ベースで構成される指数)
※人民元/ドル
習近平総書記の人事から中国が資本主義経済での成長路線をやめて
社会主義へと回帰していく・・・という恐怖が中国アセットからの
資金流出を加速させています。
人民元売り、中国銘柄の売りはドル買いにつながるので
この観点からはドルが強含む局面となりそうではありますが、
しかし、FRBがFeedウォッチャーニック記者に
12月FOMCでの利上げ幅縮小議論のリーク記事を書かせたことで
米市場金利上昇圧力は低下しており、これまでのような
ドル金利上昇でのドル買い圧力は大きく無いと思われます。
2・日本時間外での為替介入の効果
今朝、24日(月)の8:30頃もドル円相場が急落する局面があり
市場からは東京時間オープン前に介入が入ったとの声が出ていますが
(金曜の介入後に再びドル円が上昇してきたためこれを潰しにかかった印象)
21日金曜のNY時間での為替介入は5.5兆円規模と推計されると日経新聞。
21日の円買い介入、過去最大の5.5兆円規模と推計
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2474T0U2A021C2000000/
9/22の介入規模が2.8兆円でしたので
倍近い金額での介入だったことになりますね。
まだこれは推計。
財務省は31日に9月29日~10月27日の合計介入額を公表しますが、
今回の一連の日本の通貨当局の介入が海外市場で実施されていることが
マーケット関係者の意表を突くもので、これまでにないやり方です。
日本の為替介入、外国ファンドが主な標的か-日本の取引時間外が中心
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-24/RK8QJKDWLU6801?srnd=cojp-v2
・大部分が通常の日本の取引時間外で行われている
・欧米時間でやることにより、そこの了解を得ていることが明らかになる
~金銭的な迷惑はかけないが、実質的には協調介入
なるほど、海外市場で実施することで協調介入であるかのような効果が
得られる、、、とはちょっと過剰評価のような気もしますが
コンセンサスが取れているという意味では、指摘の通りかもしれませんね。
日本の通貨当局はあくまでスムージングオペレーションであり
為替水準を見ているわけではないとしていますが
どうも150円台から上に上がっていくことを許容できないという意志を感じます。
そう捉える市場関係者が多くなってくれば、
150円台から上を買い上がる投機筋は減ってくると思われますが、どうでしょう。
3・英国新首相、スナク氏就任
イギリス 与党 保守党 新党首にスナク元財務相 新首相に就任へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221024/k10013869191000.html
⬇
英2年債利回り、一時36bp低下-保守党党首選の動向を市場歓迎
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-24/RK8XJRT0G1KW01
英国の債券市場の混乱は沈静化していますしポンド売りも止まっています。
英国の悪材料はすべてトラス前政権で出し切った、織り込んでしまった、
と考えるなら、これ以上の悪材料が出ないという安心感から
英国アセットは買い戻しが優勢となると思いますが、
しかし高いインフレと景気悪化をどのようにハンドリングしていくのか・・・
一通り買い戻された後、スナク新首相の政策への評価が問われることとなるでしょう。
今日発表された英PMI、更に低下。
・英・10月製造業PMI速報値:45.8(予想:48.0、9月:48.4)
・英・10月サービス業PMI速報値:47.5(予想:48.0、9月:50.0)
4・欧米PMI予想下回る~景気先行き懸念強まる
PMIの低下は英国のみならず。
・独・10月製造業PMI速報値:45.7(予想:47.0、9月:47.8)
・独・10月サービス業PMI速報値:44.9(予想:45.0、9月:45.0)
・ユーロ圏・10月製造業PMI速報値:46.6(予想:48.0、9月:48.4)
・ユーロ圏・10月サービス業PMI速報値:48.2(予想:48.4、9月:48.8)
欧州がダメダメなのは、すでに織り込まれているので
悪化はサプライズではありません。
今週はECB理事会が控えていますが、
欧州圏の金利は軒並み低下傾向に。。。
※主要国長期債利回り一覧
5・米金利はピークアウトするか、ドル円も上値重く・・・?
今夜は米国のPMIも。
・米・10月製造業PMI速報値:49.9(予想:51.0、9月:52.0)
・米・10月サービス業PMI速報値:46.6(予想:49.4、9月:49.3)
製造業PMIが景気の分水嶺50を割り込みました。
となると米金利は下がってくるか。。。?!
※米国債年限別利回り一覧
う~ん。
かと言って明確に下落基調を強めているということはないのね。
ただし、米国株は今日も強い。
※米国株主要株価インデックス
そうかと言って、クロス円が上がるリスクテイク相場かというと
それも違うのよね。介入でチャートが荒れていますが
ユーロ円以外のクロス円は上値が重くなってきています。
※ドル円、クロス円15分足
ユーロ円 144.63円Lとポンド円 165.46円L
のポジションですが、
今朝の介入と見られる急落でコストよりちょっと上においていた
逆指値がHITしちゃってポジション消滅。
その後買戻されて再び上昇したのが悔しいですが、
もともと週明けには手仕舞って売り参戦使用と思っていたので
ドル円とポンド円を売り参戦してみました。
ドル円149.04円S
ポンド円168.63円S日中のつぶやきはこちらで
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