2022年11月22日火曜日

1・OPECプラス、12月会合で日量50万バレル増産?
2・中国コロナ感染拡大とロックダウン強化で人民元、銅など下落
3・ファンド運用者のドルショートに拍車
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1・OPECプラス、12月会合で日量50万バレル増産?

 ◆Saudi Arabia Eyes OPEC+ Output Increase Ahead of Restrictions on Russian Oil
https://www.wsj.com/articles/saudi-arabia-eyes-opec-production-increase-ahead-of-embargo-price-cap-on-russian-oil-11669040336

12月5日からEUがロシア産原油の90%の輸入を停止、
同日、G7によるロシア産原油のプライスキャップが導入されますが、
その前日、12月4日がOPECプラスの会合でしたね。

この12月のOPEC総会で
日量50万バレルの増産が検討されているというスクープ。

先月11月のOPECプラス総会では、
日量200万バレルの減産が決定されたばかりですが…
WSJの記事を読むと
バイデン政権が連邦裁判所の判事に、
ジャーナリストのカショギ氏の残虐な殺害に関連する米国連邦訴訟から、
ムハンマド・ビンサルマン皇太子は主権免除を受けるべきだと
述べたことを受けて増産の話が浮上した、とあります。

この免責の決定は、事実上の支配者としての彼の立場を強化するものであり、
ムハンマド皇太子への譲歩に相当するものだ。ということで
米国によるサウジに対する人権問題は棚上げするという
譲歩の結果ということでしょうか。(それでいいのか?民主党政権)

◆サウジ皇太子に免責特権 バイデン政権が判断 米報道
https://news.yahoo.co.jp/articles/f99f4276c1ff69021927f18c99072cfede482031

また、米国の働きかけとは別に
イラクとUAEの2つの巨大生産国が、原油生産量上限の引き上げを求めているそうで、
これが認められる形での増産なのかもしれません。

U.A.E.の生産量の大半を占める国営アブダビ石油の生産能力は日量445万バレルで、
2025年までに日量500万バレルを達成する目標を加速させる計画。
アブダビは長い間、OPECの割当量を増やすよう求めてきたが、
これをサウジが拒否しているのが現状。

UAEとしては脱炭素を掲げる世界の石油需要が減退する前に
できるだけ多くの原油を販売したいという思惑が。

また、イラクの首相が今月初め、
OPEC第2位の原油生産国である自国が、次回の会合で
他の加盟国と新たな生産枠を協議すると述べており、
12月会合ではそこそこの増産が実現しそうなムードですね。

WSJは、
増産の話はOPEC+の2大生産国であるサウジアラビアとロシアの間で
潜在的な争いを引き起こすことになる。
と書いていますが、
しかし、すでにサウジはロシアから原油を輸入しているそうです。
安いロシア産原油を輸入し、自国生産の原油は高値で売る、というサヤ取りかな。
ロシアとはうまいこと付き合っているようです。

◆サウジ、ロシア産燃料油の輸入量を倍増 国産原油を高値で輸出
https://newsphere.jp/world-report/20220722-2/2/

今週はG7によるロシア産原油輸入価格上限のプライスが発表されるとあって
原油価格がどこに落ち着くのか全く予想できませんが、
今夜、サウジ増産検討とのニュースで原油過客は今年の安値を更新、
その後急速に買い戻されて下ヒゲとなりそうです。

※WTI原油

原油が大きく下がってくれればインフレ圧力が低下し
米金利下落、ドル安株高というシナリオが描けるのですが、さて。
日本にとっても貿易赤字縮小へつながる話になりますので
過度な円売りは止まってくれることになるわけで
原油価格はもうちょっと水準を下げてくれれば世界はハッピーなんだけど。

2・中国コロナ感染拡大とロックダウン強化で中国アセット再下落

◆中国・香港株と人民元、下落-コロナ死者と制限再強化で楽観論後退
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-21/RLOCUCT1UM0W01

※香港ハンセン指数 反落
※人民元 反落 結局ドル高に・・・・
※銅 景気先行銘柄ですが、、、
3・ファンド運用者のドルショートに拍車-米利上げピーク近いとの観測で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-21/RLOJ1ST1UM0W01?srnd=cojp-v2
ファンド勢は早くもドル売りに転じているようですが、
足元では再びドル高ですね。

米金利は横ばっていて上昇していませんが、
今日はドル高が顕著に。

※ドル円
※ユーロドル

※通貨インデックス一覧
米金利高でドル高になっているわけではないので
・ドル需要が強いのか(年末に向けて?ちょっと早くないかな)
・キャッシュ化が進められているのか(FTX絡み?)
あるいは人民元再下落でドルニーズが強まっていることが
他市場に波及しているろいう見方ができないでもない。

ドル高も今年の高値を超えるほどに進むとは考えていませんので
テクニカルの節目では利食いを考えようと思います。
ドル円はCPIショックの急落前の水準に戻せるかどうか微妙だと思っていますので
143~145円前後では手仕舞おうかと思案中。
ユーロドルは再びパrティ割れまであると思っていますが、、、、

ドル円139.20円ロング
ユーロドル1.0374ショート 継続

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