ドル円反発基調に。
再びドル金利が上昇してきました。
円金利も上昇してきたのですが、水準がまるで違いますものね。
・12月FOMC議事要旨
・カシュカリ総裁「利上げ停止でも再利上げの可能性」
・日本長期国債落札利回り0.5%に上昇
・明日雇用統計~今夜発表のADP強くドル高に拍車
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・4日公表された12月FOMC議事録要旨
・23年中の利下げ開始を誰ひとり予想していない
・粘着質なインフレが続き、金融引き締めが長期間に及ぶ可能性示唆
・過度な利上げによって経済が縮小するリスクに配慮する必要性
FOMC議事録要旨は、23年には利下げはないぞ、と
ハト派の楽観的期待を牽制する内容でしたが
同時に過度な利上げが景気に及ぼす影響も懸念していたとあって
米株市場は売り買い交錯、ダウ、S&P500、ナスダックともに小幅高で取引終了
しましたが、ドル金利はやや上昇しています。
※米国債利回り一覧
・カシュカリ総裁「利上げ停止でも再利上げの可能性」
米連銀総裁「2段階利上げ」に言及 利下げ期待をけん制
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN04AUT0U3A100C2000000/
【米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁】
今の利上げを一旦停止した後、しばらく様子をみたうえで
不十分なら再び政策金利を引き上げる可能性に言及
今夜出たADP雇用指数も強く
FRBのタカ派スタンスが正当化される流れに。
12月米ADP雇用統計 +23.5万人(予想+15万人)
ということで全般ドル高基調となり
ドルストレート通貨には下落圧力が強まりました。
※ドルストレート通貨一覧日足
よって、中国が豪州炭輸入を一部再開か、とのニュースを受けて
高値づかみした豪ドルドルロングは撤退・・・傷は浅いうちに。
豪ドル円ロングは継続しています。
こちらはドル高が効いてドル円が上昇しているため
これに支えられたクロス円がなんとか下げずに踏ん張っているという構図。
※クロス円通貨一覧日足
注目はドル円。
円高トレンドのレジスタンスラインを超えてきそうです。
年初の130円割れ示現でこの円高トレンドは終焉したのでしょうか?
今日の足が上ヒゲで終わり再び下降するリスクはないのか。
足元ではFOMC議事録受けてドル金利が上昇していることに
市場が反応していますが、
明日以降はひょっとすると円金利上昇が意識されるかもしれません。
その場合、再び円高となるリスクは残されていると思うのですが、、、
・日本長期国債落札利回り0.5%に上昇
長期金利に上昇圧力 国債落札利回り0.5%、財政負担増す
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB054MX0V00C23A1000000/
財務省が5日実施した10年物国債の入札,最高落札利回りが0.5%まで上昇
(7年半ぶりの水準へ)
日銀は12月金融政策決定会合で
長期国債利回りを0%近傍に固定するYCC政策の許容変動幅を
従来の±0.25%から±0.5%に拡大しましたが
今日の入札でその上限に到達した、ということです。
今回入札を実施した10年債(369回債)は6日に発行されますが
6日以降、長期金利が日銀上限の0.5%程度に張り付く可能性が出てきた、
ということです。
市場金利(長期債利回り)チャート 日足
YCC変動幅±0.25%の時は
長期債利回りは0.25%近傍に張り付いていましたが
やや0.25%を超えていました。
今後は0.5%に張り付いて、ややそれを上回ってくると考えられます。
しかし。
日本の長期金利が0.5%に張り付いたとて
世界の金利がそれ以上に上昇してしまえば円高にはなりません。
※世界の長期金利 全体的にリバウンド基調に
仮に0.5%まで上昇しても円金利は下方に張り付いているだけですね。
そして世界の金利上昇局面に入れば
現時点での経済が最もしっかりとしていてインフレが高水準である
米国のドルが選択されるという流れですので
ドル高傾向が強まるということになってきます。
通貨インデックス一覧 ドル独歩高ですね
明日以降の円金利に注目しつつ、ですが
明日金曜は早速米雇用統計発表のイベントもあり
為替市場はあまり動けないような気がします。
・明日雇用統計~今夜発表のADP強くドル高に拍車
雇用統計の数字が予想より強ければドル高再開。
予想より弱くドル金利低下なら円高再開のシナリオもあり、かな。
1/6 12月雇用統計予想
NFP +20万(10月28.4万、11月26.3万からやや鈍化予想)
失業率 3.7%(前月、前々月と同じ)
平均時給 +0.4%(前月比)(10月0.5% 11月0.6%からやや鈍化予想)
+5.0%(前年比)(10月4.9% 11月5.1%からやや鈍化予想)
NOTE
◆脱ドル探る中国、オンショア人民元の取引時間延長-国際化の一環
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-05/RNZXB4T0G1KW01?srnd=cojp-v2
ドル離れの傾向はゴールドの地位向上につながると考えられます。
ただし今夜のゴールドはドル金利上昇で下落しています。
◆バイロン・ウィーン氏の23年びっくり予想
(1)24年の大統領選に向け、民主・共和両党から多数の候補者が選挙キャンペーンを組 織。両党ともに新たなヘッドライナー(主力候補)が登場する。
(2)FRBがインフレと綱引きを続け「ピボット(政策転換)」と う言葉が「一時的」と同じように棚上げとなる。政策金利は個人消費支出(PCE)物 価指数を上回り、実質金利はプラスに転換する。
(3)FRBはインフレを和らげることに成功するが、引き締め的水準にとどまりすぎる。 利益は圧縮され、緩やかな景気後退に陥る。
(4)FRBの金融引き締めにもかかわらず、市場は年半ばまでに底を打ち、09年に匹敵す る回復を始める。
(5)暗号資産(仮想通貨)相場が大幅な調整となり、それはシステミックな問題ではない とみなされた。今回は債務がインフレで膨張し、MMT(現代貨幣理論)の信用が失墜す る。
(6)FRBは他の中央銀行よりもタカ派姿勢を維持し、円やユーロを含む主要通貨に対す るドル高が続く。日本や欧州の資産にドル建てで投資する投資家に機会をもたらす。
(7)中国が5.5%の成長目標に向かってじわじわと進み、西側諸国との強い貿易関係の再構 築に積極的になる。実物資産やコモディティー市場にとってポジティブな影響をもたら す。
(8)米国が最大の石油生産国になるだけではなく、最も友好的な供給国になる。世界の景 気後退を主因に原油価格は下落するが、水圧破砕法や中東とベネズエラの生産拡大も寄与 する。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の原油先物価格は23年に 50ドルを付けるが、23年以降は世界経済の回復を背景に100ドル超となる。
(9)年前半はウクライナで爆撃や破壊、犠牲者が出る状況が続くが、年後半はロシアと両 国の間で停戦、領土分割の交渉が始まる。
(10)広告主が出稿をためらい、債権者は会社の先行きに懐疑的だが、年末までにイーロ ン・マスク氏がツイッターの経営を持ち直す。
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