2023年2月15日水曜日

 米1月CPI.やはりインフレがやや強めにでました。
項目別ではまちまちもインフレ再浮上の兆候も。

1月消費者物価指数:前年比:+6.4%(予想:+6.2%、12月:+6.5%)
           ~12月からは鈍化も予想を上回る  

    CPIコア指数:前年比:+5.6%(予想:+5.5%、12月:+5.7%)
           ~12月からは鈍化も予想を上回る 
 1月消費者物価指数:前月比:+0.5%(予想:+0.5%、12月:+0.1%←▼0.1%)
              ~前月比では22年10月以来で最大の伸び
              ~12月分はマイナスからプラスへ修正
              
    同コア指数:前月比:+0.4%(予想:+0.4%、12月:+0.4%←+0.3%)
              ~前月比変わらずだが、前月12月分が上方修正

内訳を見ていくと~
・サービス(家賃除く)が小幅減速
・家賃は12月ピークから減速も前月比+0.7%
・ガソリンなどエネルギーが12月▼3.1%から+2.0へ 3ヶ月ぶりプラス圏へ
・中古車は前月比▼1.9%、あれ?事前報道では強い可能性が高かったのに・・・
・アパレル12月+0.2%から+0.8%に伸び加速:21年12月以来の大きさ
・航空運賃▼2.1
・家庭での食品 +0.4%、2021年8月以降で最も小さい
・処方薬 +2.1%、過去最大の伸び
・老人ホーム +1.4%、過去最大の伸び
・自動車修理 +2.7%、8月以降で最大
・卵 +8.5%!

前の年との比較ではインフレは鈍化しているものの
前月からの伸びの比較でみるとインフレは12月より勢いを増しており
ディスインフレと言えるのかやや不安が芽生える内容。

とはいえ、想定内の数字でもあり、CPI発表直後は乱高下したものの
ドル売り、株高となる局面もありました。
この内容なら材料出尽くしでリスクを取りにいける、と考えた向きがあったのか、
それともイベントディールでショートカバーが出ただけなのかわかりませんが
米主要株価指数は軒並み昨日の終値を超えて上昇する局面がありました。
しかし、現在は売り叩かれて下落に転じています。
トリガーは要人発言でしょうか?

リッチモンド連銀のバーキン総裁
「インフレが目標値達成するには時間がかかる」
「リスクは経済よりもインフレだ」
「インフレが目標値を上回る水準で持続するなら
  さらなる措置を強いられる可能性」
 特別目新しいコメントではないのですが。

Fedウォッチを確認すると市場は3月、5月に加え6月の利上げも折り込んでいます。
3月に0.25%で4.7~5.0%へ
5月に0.25%、5.0~5.25%へ
6月に0.25%、5.25~5.5%へ

そして12月に0.25%利下げして5.0~5.25%に。

12月年内利下げを折り込んだままなの?と意外な気もしますけれど
現在の金利が4.5~4.75%で、その後3回利上げしてからの利下げで
12月に5.0~5.25%になる、ということですから
現時点から見ると高くなっていますのでお間違いなく。

というわけで米金利はご覧の上昇。
2年債はまだですが、2年未満の短期ゾーンの金利は
去年の高値を超えてきていますね。
というわけでドルが巻き返して上昇する展開に。
※通貨インデックス一覧
ややポンドが強いのにはEUとのブレグジット交渉に
スピード進展がありそうだ、という期待が強まっているというニュースが。
今日番組でロンドンFXこと松崎美子さんに伺ったのですが
詳細続報は松崎さんを追いかけて。

このニュースが好感されているようです。

英・EU、北アイルランド巡る対立解消へ新たな合意発表へ=英紙
https://jp.reuters.com/article/britain-eu-idJPL6N34U00S
・英領北アイルランドの貿易規則を巡る双方の対立を解消する
 新たな取り決めが2週間以内に発表される見通し

ポンドも面白そうですね。

ドル円131.51円ロング
豪ドル円91.81円ロング 継続です。

※ドル円日足

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