2023年2月14日火曜日

 今朝ドル円を131.51円で買い参戦。
その後豪ドル円を91.81円でロング。

日銀執行部人事の顔が見えたことで
テーマは今週のCPI,米金利動向にシフトするだろう、
よって、ドル円の円高アタックはひとまず落ち着くという見方からですが、
どうもドル高というよりは円売りが旺盛な印象。

※通貨インデックス一覧

明日のCPI発表を控えて今日は膨満FRB理事のタカ派発言。

■ボウマンFRB理事、「一段の引き締め必要」-インフレ目標に向け(地域銀行の会議で)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ0W63DWX2PS01?srnd=cojp-v2
・根強いインフレ放置によるコストは利上げのコストよりずっと大きい

※米国債利回り一覧
ドル金利は総じて上昇基調を崩さず。
ドル円上昇の一因であることは間違いないですが、
上昇しているのは米国金利だけでなく、中国以外の主要国金利が軒並み上昇。

※主要国短期債利回り一覧

日本の短期債利回りはやや軟化しており
日米、日欧、日英、日豪金利差がクロス円を押し上げているのでしょう。

欧州からも安心感を誘うニュースがでてきており
昨年売られすぎた欧州リスクアセットの買い戻しが続いている面も。

■ユーロ圏経済の23年成長率見通し引き上げ、リセッション回避-欧州委
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ0H1YDWRGG201
 ・今年のユーロ圏経済成長率を0.9%と予想、従来0.3%
 ・インフレ率予想は5.6%に引き下げ-従来6.1%
 
 ■欧州ガス先物、21年9月以来の安値-エネルギー危機が緩和
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ0RLGDWLU7001
 
 ■ECBセンテノ氏、利上げ減速にはインフレ率が2%に向かう必要
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ0IDTDWRGG101
 
 ■ECB最初の利下げ24年4-6月か、インフレ翌年も目標上回る-ブルームバーグ調査
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ01CSDWLU6801
 ・コアインフレ率1月の5.2%がピークとなり、10-12月に3.6%に鈍化
 ・ECB中銀預金金利(現行2.5%)は3.25%でピークに達する見通し

ユーロドル、ポンドドル、豪ドル、キウイドルなど
ドルストレート通貨が上昇しており、今夜はドル金利上昇よりも
米国以外の国の金利上昇に為替市場が反応しているようですね。

金利に上昇圧力が強いというのに、今夜の米株市場は全面高。
明日はCPIが発表されるというのに・・・?

※米国主要株価インデックス
警鐘を鳴らす向きもありますね。

■米株市場は金融政策と企業利益の現実無視-モルガンSのウィルソン氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ0ER2DWLU6801?srnd=cojp-v2
・米国株式市場が利上げ停止を織り込んだのは時期尚早であり、
 いつ売られてもおかしくない状態

・14日発表の1月のCPIは前月比0.5%上昇が予想されている。
 ガソリンの値上がりが影響したとみられ、予想通りなら3カ月ぶりの大幅上昇

CPIきっかけに反落するリスクもある、と。
一方で楽観的展望も増えてきたのが今の相場。

■金融市場が一段と好転する十分な理由あり=IMF専務理事
https://jp.reuters.com/article/emirates-government-imf-idJPKBN2UN12F

逆に明日のCPIでインフレの一段の減速が確認できた場合
株が大きく上昇するというシナリオも想定しておくことが肝要かと。
その場合為替市場では、ドル高が一服する、ということになるかな。

日銀執行部人事に関しては明日11時に国会に提示される予定ですが、
次の総裁が植田氏でなくても(誰になっても)日本の金利上昇を見込む
向きが増えています。
日本国債利回りが上昇すれば、日本国債投資妙味が高まるということでもありますが
すでに日本の機関投資からは外債をうって日本国債に資金を振り向けています。

■日銀巡る世界の債券強気派の懸念、すでに進行中-日本勢は資金還流
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RPZWO9DWX2PU01
・日本の投資家が外国で保有債券を売って
             国内の債券市場に資金を振り向けている
・2022年の対外中長期債投資は23兆7872億円の売り越し、
         (データがさかのぼれる1996年以降で最大)
 日本の国債市場に30兆3000億円を注ぎ込んだ
 
・さらに2兆ドル(約263兆円)相当の外国債券が潜在的な売却対象残

・日本の債券利回りが上昇すれば、その相対的な魅力が増して
 日本の大手生命保険や年金基金にとって国内への資金還流を加速させる誘因となる
 
 ■植田氏の教え子コール氏、日本国債利回りは1年で4倍になる可能性
 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-13/RQ06O9DWX2PS01?srnd=cojp-v2
 ・日本の10年国債利回りは向こう1年で最大2%に達する可能性
 
長らく高い金利を求めて海外に出ていっていた日本マネーが
海外に出ていかなくなる=円売り要因がなくなるというわけです。

現在保有している外債を処分して日本に還流させるという動きは
円高圧力となってきます。

その意味で、足元で反転上昇基調にあるドル円相場も
大きな上昇トレンドを描いて150円を目指すというものではなく
テクニカルな節目では止まってしまうだろうと思っています。
135~136円までかな、、、。

日中のつぶやきはこちらで
ひろこのTwitter


いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ



※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社