2023年2月9日木曜日

 昨晩注目されたFRBパウエル議長の経済団体代表者との対談。
パウエル議長がインフレの鈍化に言及したことで
米国株、特にハイテク銘柄が強かったのですが、同時に
「今後も強い雇用指標などが続けば、現在の見通しより高い水準の
利上げが必要になる可能性がある」とも発言しており、
マーケットは神経質に乱高下。
年初から勢いよくリバウンドしてきたNASDAQ総合、SOX指数など
揉み合い相場の様相を呈しはじめました。
揉み合っているうちはまだ再上昇の可能性がある、と考えていいのですが
トップアウトするリスクとしては
14日発表の米CPI(消費者物価指数)。
インフレが加速しているようなら
年初からの株高トレンドが崩れる可能性もあります。

気になるのが中古車価格のリバウンド。

突然跳ね上がった米中古車価格、FRBのインフレ鎮圧戦略に誤算か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-08/RPRK38T0AFB601?srnd=cojp-v2
・1月の中古車平均価格は前月比2.5%上昇-昨年1年間では15%低下


中古車価格はCPIコア指数の4.5%を占める重要要素。
これが昨年1年間では15%下落していたのですが
1月に2.5%上昇。上昇は2ヶ月連続で、中古車価格の1ポイント上昇は
インフレ全体を5bp(0.05%)押し上げるとの試算も。

金利は市場が今想定しているより上がるリスクが出て出てきました。

クックFRB理事、さらなる利上げが必要-インフレ抑制に向け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-08/RPRQDLT0G1KW01

今日はドル金利上昇が抑制的でドル買いは一服していますが
ドル高再開のリスクには備えておきたい局面。

それと日銀執行部人事、まだ固まっていないようですね。
今週10日金曜の国会提示はなくなった模様。

岸田さんが、「2月中に人事案を国会提示する予定」と発言しています。

次期日銀総裁は市場への「質の高い発信力」重要-岸田首相
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-08/RPQHFYT0AFB401

つまり、このリスクが重しとなってドル円相場には方向感が
出にくい展開がまだしばらく続きそう、、、ってことね。

今週はじめの日経新聞の観測気球(と岸田首相)が良くなかったのか。
ああいう記事が出る時は、その芽を潰すか外堀を埋める手のどちらかだ、
などという声も聞かれますが、要するに雨宮さんで決まり、
と楽観視するには時期尚早のようです。

あらゆる想定外シナリオに備えた資金管理が必要かなぁ。。。

130.17円ドル円ロング継続、コストに逆指値を置いておきます。
ポンドドル1.2318ドルショートも継続中

27502円日経ロングは27462円で損切りしました(T_T)

今週のひろこのスペシャリストに聞く!は
コモディティのスーパーサイクル(第5波)は本当にやってくるか?

過去のスーパーサイクルの事例と今回起きている事象を検証。
ゴールドマン・サックスが23年最良の投資先がコモディティだと
しているのはなぜか、など小菅努氏に解説いただきました。

<スーパーサイクル理論で読み解く>
『2023年のコモディティ投資』
https://youtu.be/EYhntUdP3j8
◎スーパーサイクルは発生しているのか?
◎コモディティ投資の論点整理

そして今週のひろこのウィークリーゴールドは
成田博之氏にゴールドのトレード戦略を解説いただいています。
雇用統計を受けて急落したゴールド。
ゴールド下落を主導したのはだれか?
上昇トレンドは終わってえしまったのか?それとも押し目なのか?
などなどゴールドトレーダー必見です。
<金急落?!ここからどうする>
『上昇トレンドは終わったのか?』
https://youtu.be/m1S_FAur9Zc
◆ NY金のCOTレポート分析
◆ ゴールドETFのデータ分析
◆ TIPとNY金
◆ NY金とユーロのスプレッド

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