2023年2月23日木曜日

 今夜は2月FOMCの議事録要旨公表。
パウエルFRB議長がディスインフレというフレーズを繰り返したがために
市場がインフレへの警戒を緩めるきっかけを作ったFOMCでした。
(その後の雇用統計やCPI,小売で警戒が再燃するのですが)

FOMC議事要旨:追加利上げ必要、ほぼ全員が引き上げ幅縮小を支持
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-22/RQHWSJT0G1KW01

・多数が25bpsの利上げを支持
・数名が50bpsの大幅な利上げを支持
・12月FF金利予想の5.1%より上がる可能性

足元の経済指標の強さに金利は上昇基調にありますし
ターミナルレートがFOMC想定の5.1%を超えるだろうことは
すでに市場が折り込み始めているためサプライズということでもないのですが
それでも、株式市場は議事録公表を受けて軟調。
為替市場ではドル高が顕著となっています。

このところは1回の利上げ幅が0.25%に縮小されているのを
0.5%幅に拡大すべきとのコメントもでています。
ブラード総裁ですね。

セントルイス連銀総裁、金利5.375%への引き上げを依然支持-早急に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-22/RQHEW7T0G1KW01?srnd=cojp-v2
・3月会合で0.5ポイント利上げを支持する可能性を排除しない

市場では、金利のピーク予想が上方修正されつつあります。

インフレの根強さ鮮明、米金利ピーク予想をエコノミストが上方修正
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-22/RQHIXRT0G1KW01
・米PCE価格指数の予想、2024年上期末まで全ての四半期で上方修正
・3、5月FOMCで0.25ポイント利上げ-年内その後据え置き見込む

というわけでドル高ですが、
ドル円は24日金曜の日銀新総裁、副総裁の所信聴取前には
手仕舞おうかな、と思っています。

米株ですが、3連休明けの火曜日のマーケットで大きく売られましたが、
小売の決算~ガイダンスを受け、この先の小売売上は強くないだろうとの見方が。

ウォルマート、通期利益見通しが予想下回る 慎重な消費姿勢重し
https://jp.reuters.com/article/walmart-results-idJPKBN2UV1GN

米ホーム・デポ株が大幅安、DIY需要鈍化で通期減益を見込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-21/RQFSORT0G1LB01

そして今夜はこのニュース。

インテルが大幅減配、16年ぶりの低配当に-投資資金の確保で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-22/RQHFKQT1UM0W01

米株が崩れればふたたびキャッシュ比率が高まるでしょうから
ドル高基調が更に強まる可能性もありますね。
ドル円においては日銀リスクがあるため
ドル買いするならドルストレート通貨がいいかと思います。

例えばユーロ。

1月まで強かったユーロも米金利上昇、ドル高にやられて下落基調ですが
ユーロ自信の強材料も見直し機運がでてきた?

ECBのピーク金利予想で市場は「過剰反応」-ビルロワドガロー氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-22/RQHA8DT1UM0W01
ドイツ銀はピーク金利予想を3.75%に引き上げ-投資家は3.77%想定
ビルロワドガロー氏は中銀預金金利は既に景気を抑制する水準に達していると指摘

そして今日はRBNZ(NZの金融政策)

NZ中銀、政策金利4.75%に0.5%引き上げ 追加利上げ示唆
https://jp.reuters.com/article/newzealand-economy-rbnz-idJPKBN2UW035?feedType=RSS&feedName=special20

サイクロンの被害、非常事態宣言が出された直後ではありましたが
躊躇なく0.5%の利上げを決定しました。
インフレは依然として高すぎるとし、追加引き締めを継続する見通しが
示されました。タカ派的会合であったと見ていいと思いますが
NZドルは直欧州時間にかけて上昇基調を強めましたが
NY時間にはいると全般ドル高基調となりNZドルドルも軟調な展開です。

NZドルショートはかろうじて継続していますが
もっと大きく崩れるイメージだったのよね。。。
今日の高値を再び超えてくるようなら損切りします。

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