週明け月曜、ドル円相場はさらに上昇。
※ドル円、クロス円日足
日経新聞の観測記事が。
■日銀次期総裁、雨宮副総裁に打診 政府・与党が最終調整
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB10CBV0Q3A110C2000000/
AM2:00の記事。
これをブルームバーグなどが後追いで報道し円安に動きました。
ただし、政府筋がメディアに事前に漏らしたような印象となっては困る、
ということなのでしょうか、財務大臣、官房副長官らが火消し発言。
■磯崎副長官「そのような事実ない」 日銀総裁、雨宮氏に打診報道
https://www.sankei.com/article/20230206-LOUK5DLAEFLWDIVTBJGKS5X3WQ/
■雨宮氏に日銀総裁打診の報道、「何も聞いてない」=鈴木財務相
https://jp.reuters.com/article/finmin-comment-idJPKBN2UF0G3
■岸田首相、日銀人事報道は「観測気球」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023020600747&g=pol
日経新聞も朝刊1面にこの記事を持ってくるということは
それなりの自信と確度があるということなのでしょう。
雨宮さんならアベノミクス、黒田日銀政策を継承するだろう、
という思惑につながるとして円安というわけですが、
他の候補がタカ派色が強いため、消去法的にハト派ということに
なっていますが、もともと雨宮さんがハト派というわけではありませんけどね。
今週10日には日銀後任人事が国会提示予定ですので報道が過熱することは
事前にわかっていたことでもありますが、
今週はこれを材料にイベントTradingをしようという向きもあるのでしょう。
ただ、誰がなったから円高だ、円安だ、というのは
ボラティリティをトレードするだけの話で
本当にトレンドが発生するのは新執行部によって
日銀の政策がどのように運営されるか、です。
ソレにはまだ早いわけで、今ドル円が上がっているのは
雨宮さん云々というより、単純にドル高だからですね。
先週の雇用統計のサプライズ以降、ドル金利が上昇、
ドル独歩高の様相を呈しています。
※米国債利回り一覧
※通貨インデックス一覧
これは次の米国の労働市場、インフレ指標が発表されるまで
続くのかもしれません。
2/14火曜に1月CPIが発表されますが
ここでインフレ率のさらなる鈍化が確認されれば一服するでしょうか。
ドル円ロング、ポンドドルショート、日経ロングは継続です。
ただ、今日はドル高で他通貨が軒並み売られる中
ポンドの下落が小粒・・・
このニュースのせいね。
■英中銀タカ派委員、追加利上げ主張 停止は尚早と指摘
https://jp.reuters.com/article/britain-boe-mann-idJPKBN2UG0R9
主要国の短期金利を比較してみると
雇用統計後から米国の上昇が際立っています。
キウイドルの下落が大きいのは金利が逆転したからでしょうか。
英国金利も上昇しており、ポンドの下落が小さい。
豪州は明日RBA金融政策の発表がありますが
むしろ今日は金利が低下しているんですねぇ。。。
明日のRBAは0.25%の利上げがコンセンサス。
昨年5月に現在の利上げサイクルを開始、
以来、7月から9月にかけての4回連続の50bpの利上げを含め、
累積325bpの利上げを実施してきました。
10月、RBAは利上げサイクルのペースを落とし、
昨年末にかけて3回連続で25bpの利上げを実施。
先週のインフレ率が予想を上回ったことで、
コアインフレ率が6.1%から6.9%に加速しており
現在市場では25bpの利上げをほぼ織り込んでしまっています。
40bpまたは50bp以上の利上げを予想する向きもあるようですが
その割には短期金利が上がっていませんね。
明日のRBAを受けて豪ドルは一段安となる可能性がありそうです。
まだ買い拾うのは時期尚早か。
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NOTE
■イエレン米財務長官、「50万の雇用があるときにリセッションはない」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-06/RPNVIRT0G1KZ01
・米経済は「力強く、底堅い」と述べ、リセッション(景気後退)は
回避され得る軌道をなお進んでいる
イエレンさんの仰る通りですが、
気になるのが原油価格。
OPECやIEAが楽観的な強気予想を公表していますし
ゴールドマンも100ドル目指すなどと強気レポートを出していますが
■原油は今年100ドル突破へ、来年は供給不足に-ゴールドマンのカリー氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-05/RPLZVAT1UM0W01
■中国経済は想定より力強く回復する兆候、原油需要押し上げへ-IEÅ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-05/RPM1AST0G1KW01
■OPEC事務局長、「より明るい」見通し想定-中国経済再開で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-06/RPNSLWT0AFBC01
原油、上がらないんですよ。
WTI原油 70ドルを割れると下値が深くなりそう。
足元ドル金利上昇、ドル高であるせいだ、とも言えるのですが
2021年~22年前半まではドル高でも原油高でした。
本当に強いときは原油高でドル需要が増えドル高になることも。
今は金融要因でのドル高ということのようです。
原油が冴えない=世界の需要が弱いというのは
景気のいい話ではないですね。
足元強い株価はやはりただのリバウンドなのか。。。と迷うところ。
弱気のコメントも目立ちますね⬇
■米国株、今年の上昇は終わった-ゴールドマンのコスティン氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-06/RPNI73T1UM0W01
■新興国資産の急落を予想-世界最大の上場ヘッジファンド運用会社マン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-06/RPNWKAT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・今後2カ月以内に売り浴びせが起きる-マン・グループのオッセス氏
・マンの運用資産額は1380億ドル(約18兆2400億円)
そのほぼ半分が欧州・中東・アフリカ(EMEA)
・モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントや
ゴールドマン・サックスなどのファンドマネジャーの楽観的な見通しと対照的
また、このニュースが悪い方向へ波及しないことを願います。
■気球撃墜、米側「装置精査できて貴重」 中国は報復措置の可能性示唆
https://www.asahi.com/articles/ASR255HLKR25UHBI005.html
今日の香港ハンセン指数の下落はこの影響かもしれません。
米国が対中制裁を一層強化する可能性は否定できず、
日本企業もそれに準じることとなればその影響は日本株市場にも及びます。
もう少し、株ロングは継続してみますが。。。
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