注目されたパウエルFRB議長の議会証言で短期金利上昇。
ドル全面高の展開となっています。
■パウエル議長、必要なら利上げペース加速の用意-上院銀行委証言
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-07/RR5OIJT1UM0W01?srnd=cojp-v2
・必要であれば利上げペースを加速させる用意がある
議長は2月には利上げペースを落とす可能性を示唆していたが、
この日は積極的な引き締め姿勢を示した。
2月FOMC後にディスインフレという言葉を多用していたのは何だったの・・・
■パウエル米FRB議長の議会証言要旨
https://jp.reuters.com/article/idJPL4N35F3E1?il=0
パウエル議長の発言を受け3月FOMCでは0.25%ではなく0.5%の利上げが
あるのでは?という思惑が市場に広がっています。
■3月の米利上げ、50bpに市場が想定修正-米国債逆イールド拡大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-07/RR5P19T1UM0X01
これは1週間前のFedWatch(現在のFF金利は 450-475)
そして今夜のFedWatch⬇市場の金利折込が一段高となりました。
3月に500-525で一気に0.5%利上げの観測が強まっています。
5月、6月と0.25%つづ上げて550-575まで金利が上がると
市場は見込んでいる。
そして、この記事にあるように「米国債逆イールド拡大」
2年債と10年債の逆イールドが拡大、100ベーシスポイントに。
赤組=短期ゾーンの国債利回りは上昇しているのですが
青組=長期ゾーンの国債利回りは低下している。
太線(★)が2年と10年。逆方向に広がっているためスプレッド拡大。
短期的にはインフレ退治で
さらなる利上げを覚悟しなくてはならないが
そのせいで長期的には景気が冷え込むリスクがある、
というのが債券市場の反応ということでしょう。
今夜はこのニュースもネガティブ。
■2月の米中古車価格指数、前月比で4.3%上昇-2009年以来の伸び
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-07/RR5NCDT0G1KW01
中古車再販業者であるマンハイム・オークションズ
2月の米中古車価格指数は前月比で4.3%上昇
2月CPIでは、中古車価格は前年同月比11.6%低下と予想されている。
中古車価格は総合CPIの約2.7%を占める。
中古車価格だけでCPIが更に上ブレるとは思いませんが
市場が低下することを予想しているとなると、やはり予想を上回るCPIと
なるリスクには備えなければならない?
こうなると米国株も売りが優勢となりますね。
※米国株主要株価インデックス
大崩れ、ということでもないのですが。
そして通貨市場ではドル独歩高
※通貨インデックス一覧
1.0649でユーロドルを売ったのですが
このところ豪ドルの弱さが際立ってきましたね。
今日はRBA豪州中央銀行が利上げを発表しましたが豪ドルは上がりません。
むしろ利上げで売られました。
■豪中銀、「ハト派的」25bp利上げ-引き締め停止近いと受け止め
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-07/RR4SHOT1UM0W01?srnd=cojp-v2
・政策金利 3.35% ➡ 3.6% へ0.25%利上げ
・10会合連続の利上げにより、政策金利は2012年5月以来の高水準へ
・ロウ総裁声明
「月間の消費者物価指数(CPI)はインフレが既にピークに達したことを示唆する」
0.25%の利上げは市場の予想通り。
予想通りということは材料出尽くしの売りも出やすい結果であった、
ということでもありますが、さらに総裁が
インフレのピークアウトを示唆したことから
利上げの打ち止め観測が広がったことで、
豪ドルは大きく売り込まれました。
その後更に米ドルが上がったことで豪ドル下落が大きくなっています。
やはりドルが最強か・・・
ただし、今週金曜は雇用統計。
トレンドが続くかどうかはまだわかりません。
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