2023年3月1日水曜日

 米ドル続落基調。
ドル円はテクニカル的に頭を叩かれるだろう水準で上昇が止まっています。

10月からの下落幅に対して38.2%の戻し(上昇)達成。
ちょうど200SMAが走っているレベルと合致。
この水準で上値を叩かれて下落。
ドル円の上昇も一服か?

米金利の上昇基調は継続しているのですが

今夜はNASDAQ総合指数が強く、ダウが弱いという不思議な相場。
その背景にあるのは今夜発表された米指標が軒並み良くなかった、
ということにあるのでしょうか。

■米消費者信頼感指数、予想外の低下-期待指数は7月以来の低水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQSPR2DWLU6801
2月米消費者信頼感指数:102.9に低下(予想 108.5 前月106.0←107.1)

■全米住宅価格、ピークから2.7%低下-S&Pケース・シラー指数
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQSMWZDWLU6B01?srnd=cojp-v2
・12月の全米住宅価格指数、前月比0.3%低下-6カ月連続マイナス
 ~住宅価格指数は季節調整前ベース前年同月比+5.8%:11月+7.6%
・住宅ローン金利上昇で買い手が敬遠する動き見られた
 (住宅ローン金利は22年1月水準の2倍余りに上昇)
 
■シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(2月) 43.6
                 (予想 45.1 :前回 44.3)

利上げの効果が確認できる数字ですね。
1月の雇用統計、PCE価格指数等の数字があまりに強く
市場が織り込むターミナルレートは5.5%程度に上昇していますが
一部の学者や金融関係者らが提言する6%台まで政策金利を引き上げて
果たして米国経済はクラッシュせずにいられるだろうか?
ということでここから株を買っていいのか見送るべきなのか悩むところよね。

株式のショートポジション増加、先週「顕著に弱気」に傾く-シティ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQSB9DDWX2PT01

今夜はダウが軟調も中小型株ラッセル2000、NASDAQ総合などは比較的堅調。
VIX指数も下落しており、リスクオフムードはありません。
S&P500やラッセル2000,SOX指数などは
押し目完了で上昇しそうなチャート形状。

為替市場ではユーロが強含む局面がありましたが急反落中。

■ECBピーク金利、市場が4%織り込み-仏・西でインフレ加速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQS7TFDWX2PS01
・フランスのインフレ率、2月は7.2%-過去最高を更新
・短期金融市場は初めてECBターミナルレート4%を完全に織り込んだ
(年初には3.5%がピークと見込まれていた)
・ECBの政策金利、ピーク後に高止まりもとレーン理事

フランス、スペインなどのインフrが沈静化せず、
ということもありますが
市場のターミナルレート予想が4%まで上がってきた、
ということでユーロ買い。

ところが、今日は2月28日、月末なんですね。

ロンドンフィキシングに向けて一転ユーロ売りが優勢となりました。
これはポンドも同じような値動きとなっているのですが
一方で、オセアニア通貨が強含み傾向とあって、
欧州売りのオセアニア買いのリバランスがあったのではないかと思われます。

このような月末に向けた需給というのは特殊要因ですので
こうした値動きは一時的なものにすぎない可能性が強く
翌日になればまた違った値動きとなることが多いので、
ロンフィクで下げたポンドなどはチャンスでは・・・?

ポンド円163.29円
ポンドドル1.2028ドル ロング継続です。

■マン英中銀委員
エネルギー価格低下、ヘッドラインインフレが鈍化してもコアインフレ上昇につながる可能性
https://fx.minkabu.jp/news/253922

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