2023年3月6日月曜日

 週末の米株市場、大きく反発しました。

※主要米国株インデックス一覧

しかし、金融当局者らからタカ派コメントが相次ぐ中で
これほど米株市場が大きく反発するとは・・・。

■SF連銀総裁、追加利上げ恐らく必要-ディスインフレ不明確
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-05/RR0T2GDWRGG001
・さらなる政策引き締めをより長めに維持することが必要になる
・FOMCが一時停止する余裕はないとの認識-インフレ高過ぎる

■ボスティック総裁、データ次第でターミナルレート引き上げも検討
(3/2木曜の発言)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-02/RQWPVGDWX2PS01

ただし、ボスティック連銀総裁の発言が株高を誘引したとの指摘も。

一見するとタカ派的なコメントを市場に発信したような見出しですが
「0.25%の利上げに断固賛成する」とも述べています。
足元で3月FOMCでは0.5%の大幅利上げへの警戒感が強まっていましたが
大幅利上げの可能性が低下したことが株にとっては好材料。

さらに当局がいつ利上げを停止する可能性があるかとの質問に対し、
「夏の半ば、夏の後半までにそうなる可能性がある。」と述べており
夏にはFRBの利上げ停止、となれば利上げサイクルの終わりが見えた!
と株式市場がこれを好感するのも分からないでもない。

これを受けて米金利上昇は一服。
金曜は金利低下に動いたことも株式市場にはプラスとなりました。

※米国債券利回り一覧
ただし、今週はパウエル議長の議会証言が相場のボラティリティを高めそう。
このまま金利が低下していくかどうかはわかりませんね。

■パウエルFRB議長、タカ派メッセージ発信か-追加利上げの地ならし
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-05/RR1VAKT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・パウエル議長は7日に上院銀行住宅都市委員会、8日に下院の金融委員会で証言へ
・3日公表した半期に一度の金融政策報告で、
「FOMCはインフレ率を目標の2%に戻すことに強くコミットしている」と言明
・雇用や物価、消費に関する一連の経済統計が強かったことを受け、
 金融政策の当局者からは物価抑制策をさらに講じる必要があるとの見方が相次いでいる
 
ただ、相場は上に行きたがっているムード。
パウエル議長の議会証言を受けて下がる局面があれば
すかさず買ってくる向きがいるような気がします。

というのも、金利が下がったのは米国だけではないのです。
欧州の金利上昇も一服しそう。

※世界の短期債利回り一覧
欧州金利低下の材料はこちら。

■ユーロ圏PPI、1月は前月比-2.8% エネルギー除く全品目上昇
https://jp.reuters.com/article/idJPZRN0063YI
・前年比+15.0 (12月 +24.5% )
・前月比▼2.8%(12月 +1.1%)
※PPI=ユーロ圏の製造業者の商品・サービスの価格変動を指数化

エネルギー価格の低下の影響によるところが大きいとはいえ
インフレの鈍化の兆候ということで
勢いよく上がり続けてきた欧州圏の金利も上昇一服か。
米国だけでなく欧州の金融引締も終わりが見えてくるとなると
世界の株式市場にとってプラスに働くでしょう。

3月のECB理事会では0.5%の利上げが確実視されていますが
これはすでにマーケットに織り込まれています。
すでに去年9月と10月は0.75%利上げしていますし
12月と2月にそれぞれ0.5%づつ利上げしています。
今更0.5%利上げがユーロ買いの材料になる
というニュースではありませんね。

■ECB、3月の0.5ポイント利上げ可能性は非常に高い
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-05/RR1BKGT0AFB401

日本株市場も先週金曜は印象的な陽線をつけました。
これまでの小動き、レンジ上限を上に抜けています。
ボスティック連銀総裁の夏には利上げ停止の可能性、という発言の
影響もあったのかもしれませんし、
3月の配当権利取りの資金が流入しているのかもしれません。
今週はメジャーSQに週末には米雇用統計も控えています。
パウエル議長の議会証言も。
これらのイベントに向けてげ月曜も続伸できるかどうか。
※日本株主要株価インデックス
為替市場ですが、米金利上昇一服ならドル円上昇の勢いも止まる可能性が。

※ドル円日足
先週ドル円を136.36円でロングしましたが
136円割れで撤退・・・。

やはり200SMAの抵抗は強いのかもしれません。
戻り売り相場に入っている可能性もあり、
短期的には売りから入るほうがいいのかも。

そうそう、今週10日は日銀の金融政策決定会合です。
黒田日銀総裁最後の会合です。
ここでサプライズのYCC解除を予想する向きも一部にありますが
どこかのメディアが観測記事を書くことで
ドル円が神経質に動く可能性も
ありますが、サプライズはないと信じたい・・・。

色々リサーチしていると、
年内のYCC解除がコンセンサスになりつつあるようです。
夏ぐらい、というのが多い印象。

****今週の予定*******

3/6(月)
●米 1月製造業受注(7日 0:00)

7(火)
●中国 2月貿易収支
●パウエル FRB 議長、米上院銀行委員会公聴会で
   半期に一度の金融政策報告書について証言

8(水)
●2月景気ウォッチャー調査(14:00)
●米 2月 ADP 雇用統計(22:15)
●米 1月貿易収支(22:30)
●米 1月 JOLT 求人件数(9日 0:00)
●パウエル FRB 議長、下院金融サービス委員会で
    半期に一度の金融政策報告書について証言

9(木)
●日銀金融政策決定会合(〜10日)
●2月マネーストック(8:50)
●10-12月期 GDP(2 次速報)(8:50)
●2月都心オフィス空室率(11:00)
●2月工作機械受注(15:00)
●中国 2月消費者物価(10:30)
●中国 2月生産者物価(10:30)
●バイデン米大統領
 2024 会計年度(23年10月-24年9月)の予算教書を公表

10(金)
●黒田日銀総裁、任期最後の決定会合後の会見
●1月家計調査(8:30)
●2月国内企業物価指数(8:50)
●メジャー SQ 算出日
●米 2月雇用統計(22:30)
●米 2月財政収支(11日 4:00)

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