2023年3月3日金曜日

 今夜3/2(木)NY市場でも米金利上昇は継続。

※米国債利回り一覧

長期債(10年債)利回りはしっかりと4%大台に乗せてきています。
今夜の金利押上げ要因はこれ。

■米新規失業保険申請件数、2000件減の19万件-強い労働市場を示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-02/RQWAYEDWLU6801
・継続受給者数は165万5000人に減少(予想 169万9000人)
・新規失業保険申請件数(2月25日終了週)は2000件減の19万件

失業保険の申請件数が減っている、というのですから
雇用環境は良好、労働市場は引き締まっているということです。

■米労働コスト、第3四半期3.2%上昇に上方改定 生産性は下方改定
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-productivity-idJPL6N35A0BE
非農業部門の生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストQ3 +3.2%
・前月発表の+1.1%から上方改定(予想は+1.6%)
・第3四半期+6.9%からは鈍化
・22年通年では+6.5%(速報値+5.7%から上方改定)

米労働コストも上方改定。
高い賃金を提示しないと労働者が確保できない状況というわけで
インフレが続いていることが改めて示唆された格好。

これら指標を受けて更に米金利が上昇しドル高となっています。
今夜はドル独歩高、昨日とは真逆の動きとなっています。
ドル円相場は200SMA超えをテストする展開となりそうです。
今夜はユーロ圏の コアインフレが過去最高を更新するなど
ユーロ上昇要因もあったはずですが、ユーロドルは売られています。

■ユーロ圏2月インフレ、予想上回る8.5%-コアは過去最高を更新
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-02/RQW14ZDWRGG701

ユーロドル日足
2/1にトップアウトし、下落トレンド入したようにも見えます。
ボリンジャーバンドの中心線が上値抵抗に。

結局どの通貨も米金利上昇、ドル高には敵わないのです。。。

これだけの金利上昇でも米国株市場は比較的落ち着いています。
今夜はダウ平均が上昇しています。

ただ、決して強い相場ではないことは確か。
S&P500はテクニカル的にかなり際どいポイントにいるようです。

これは2/28の記事。

■JPモルガン、6.8兆円規模の米国株売り予想-チャート節目割れなら
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQRF6RDWRGG101
・CTAによる世界株式からの引き揚げは、過去2週間で既に400億ドル
・S&P500が200日移動平均線を割り込んだ場合、
 CTAが約500億ドル(約6兆8100億円)相当の株式売却を余儀なくされる恐れ

その200SMAに今、正しくタッチしています。
ここを終値でしっかりと割り込んでくるとヤバい、ということでしょうか。
S&P500市場において6.8兆円規模の売りが出た場合、
どの程度指数を押し下げる可能性があるのか、という試算はないので
この記事が暴落リスクを示唆しているというわけではないかと思いますが
200SMA超えで強気に転じた投資家らが、やっぱりダメだったか、と
ロングポジションの解消に動くであろうことは
テクニカルからは想像はつきます。
ピンクのラインが200SMA.
緑のラインが上昇相場を支えてきた100SMA(多くの投資家が注目)
ゴールデンクロスとなればいよいよ強気転換か、
というところまで反発してきたのですが
ゴールデンクロス失敗で200SMAを割り込むと心理は急速に悪化します。

果たして、ここを割れてしまうのか。
割ってしまった場合、下落が加速するのか。

際どいところに達していますので
あまりリスクは大きく取りたくない局面ですね・・・

一度降りてしまったドル円、
136.36円で乗り直しました。

今週のひろこのウィークリーゴールドはシルバーにフォーカス。
シルバー足元ずいぶん下落しました・・・
金銀比価は88:1だとか。
銀は安すぎる、、、需要の柱は太陽光パネル。

池水雄一氏に伺いました。
<注目すべきは太陽光発電需要>
『シルバーは売られ過ぎ?』
https://youtu.be/zIvEKFYJpAg

◎シルバーと金銀比価
◎注目すべきは太陽光発電需要
◎中国のシルバーパウダー輸入量推移

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