4月9日(日)植田氏が32代日銀総裁に就任。
そして今日10日(月)19:15~内田・氷見野副総裁らと就任会見。
この会見を受けて、ドル円クロス円相場が上昇しています。
※ドル円、クロス円日足
■YCCとマイナス金利は継続適当、現状維持の姿勢示す-植田総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-10/RSVXN4DWRGG001?srnd=cojp-v2
■円下落、133円台-植田総裁の就任会見で早期政策変更期待が後退
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-10/RSVN3NDWX2PS01
市場はYCCの早期撤廃を警戒していましたが
植田氏は日本国債のイールドカーブの形状が総じてスムーズになっており
現行のYCCの枠組みを継続することが適切だ、と述べました。
早期撤廃を見込んでの日本国債ショート筋は肩を落としているのでは。
また、就任会見に先立ち、岸田首相と官邸で会談した後、
政府と日銀の2013年の共同声明について
「考え方は適切であって、直ちに見直す必要はないという点で一致した」と
記者団に語っており、アベノミクスの枠組みが継承されるということで
ドル円ショート筋は買い戻しを迫られた恰好です。
さらに、先週末発表の米雇用統計から米金利が反発している
ということも米ドル高要因となっていますね。
※米国債利回り一覧
米国株市場は半導体の一角がしっかりですが、
株価インデックスは軒並み安です。
ただ、大きく崩れているということではなく小安い展開。
14日にJPモルガン・チェース(JPM)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)、
シティグループ(C)など大手米銀の決算が発表され、
米国の決算シーズン入りとなりますが、
決算とガイダンス(先行き見通し)内容によっては
株式市場に売りが広がるリスクもあり、今積極的にリスクを
取りに行くタイミングではないということでしょう。
短期的にはドル高が来そうだ、ということに加え
先週4日の会合で利上げを見送ったRBA。
豪ドル売りが継続していますね。
今日、豪ドルドルを0.6652ドルで
そしてNZドルを0.6237ドルで売り参戦しています。
NZは先週5日のRBNZ会合で予想を上回る0.5%の
利上げを実施し、米国の政策金利を上回っていますが
それでもNZドルが上がらない、、、というかむしろ足元下落基調に。
景気後退懸念が強い中での利上げで
素直にNZ買いにはならないようです。
これは1月の記事ですが、、、⬇
■NZ企業信頼感の落ち込み、景気後退が予想より深刻となる可能性示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-17/ROLSN5DWRGG101
オセアニア通貨の下落はまだまだ続きそう・・・
※ドルストレート通貨チャート
NOTE
■経常収支、一転2.2兆円黒字 対中輸出増、持続性不透明も―2月
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023041000185&g=eco
・春節休暇が明けて対中国輸出が増えたことなどから、
過去最大の1兆9893億円の赤字だった1月から2カ月ぶりに黒字に転換。
・貿易収支は6041億円の赤字(3兆円超だった1月からは大幅に縮小)
~前年2月の1949億円からは赤字拡大
なにしろ1月の経常収支赤字が巨額で、驚かされたのですが、
日本の経常収支が恒常的に赤字となる構造になってしまったわけではない、
ということが改めて確認できたのは安心感。
貿易収支が赤字なので円高要因とまでは行きませんが。
■世銀、23年の世界成長率見通しを2%に上方修正 中国の改善で
https://jp.reuters.com/article/imf-worldbank-malpass-forecast-idJPKBN2W70QH
・1月時点の1.7%から2%に上方修正
・1月時点では、中国の今年の成長率見通しは4.3%だった。現在は5.1%
ホントかなぁ、、、豪ドルが弱いのでどうも世界景気が上向く気がしません。
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