2023年5月8日月曜日

 昨日のブログで触れた債務上限問題。
5/17というのが一つのターニングポイントという見方がありますが、
明日9日も重要です。
バイデン大統領は明日9日火曜、共和党マッカシー議員と協議する予定。

そもそもの流れを整理しておくと
4/26 米下院は「債務上限引き上げ法案」を
賛成217、反対215で可決しています。

この法案は共和党のマッカーシー下院議長が主導し提案したもので
債務上限を最大1兆5,000億ドル引き上げを認める代わりに、
政府支出を4兆5,000億ドル削減するというもの。
(なんと共和党議員の4人が反対に回りギリギリで可決)

さて、問題は上院です。
上院は民主党が過半数を占めています。

民主党のシューマー院内総務
「債務上限の引き上げは歳出削減を伴わないクリーンな法案で実現すべき」
としており、マッカーシー案は受け入れがたいとのスタンス。

話はまとまらないだろう、として今回は荒れる可能性が指摘されているのですが
まずは明日に注目ですね。バイデン大統領と共和党マッカシー議員が協議。

■米大統領、憲法修正14条発動の用意「まだない」 債務上限巡り
https://jp.reuters.com/article/usa-default-biden-idJPKBN2WX03P

仮に、議会が債務上限引き上げで合意できなかった場合
大統領は憲法修正第14条を発動して危機を回避する選択肢があるのですが、
現状でバイデン大統領にその用意はないということ。

そもそも債務上限問題は、政治的駆け引きに過ぎないイベントであり
本当に米国がデフォルトするわけではありませんので
マーケットも冷静ですね、今のところ・・・。

明日の対談で、不安が取り除かれれば
米株が急反騰する可能性も否定できません。
例えば、9月の会計年度末までの短期間、この債務上限を凍結し
問題を先送りする、、、などが現実的な落とし所とも指摘されています。

マッカーシー議員が問題先送りと言った形で譲歩するには
強硬派議員(フリーダム・コーカサス)を説得させる必要があるでしょうから、
容易ではないのですが、しかし、この問題で近々必ずリスクオフ相場が来る、
と決め打ちするのもリスクが高いかも、、、と考えたりします。

まあ、これを材料に米株を売り崩したい向きもあるでしょうから
売りでも買いでもトレーディング妙味は高まりそうです。

債券市場は、米国債売りが優勢。金利が上昇中。
特に1ヶ月ものの利回りの荒ぶり方は、債務上限問題を嫌気しているのか。
※米国債利回り一覧

足元でドル金利が上昇していても「ドル安」気味ですね。
対して、カナダドル・豪ドル・キウイドルなどが猛烈に反発しています。

※通貨インデックス一覧

ドル売りが優勢なのですが、円売りも優勢であるため
ドル円相場ではどちらかというとドル円が上昇しています。
ドル売り圧力より円売り圧力が優勢ということね。

そしてドルストレート通貨ではドル以外の通貨が強く、
この影響でクロス円通貨も強い。

リスクオフ相場ならドル安、円安が同時にくることはないですし
クロス円が上昇することはないはずですが、
相場は必ずしも教科書的に動くわけではないので、
この流れに逆らうべからず。

狙っていたポンドドルを1.2643ドルで買ったのですが
なかなか伸びてくれません。
資源関連通貨を選ぶべきだったか・・・・

しかし、世界景気に不安があるというのに
資源関連通貨が買われると言うのは不思議ですね。

ドル安だからコモディティが上がるという金融要因で
選好されているものと思われます。
例えば原油、足元のドル安が支えでしょう・・・多分。

※WTI原油
クロス円、特に豪ドル円、キウイ円、カナダ円などは
月足でボリンジャーミドルバンドが支えとなって上に走り出しており
月足レベルでの押し目完了のサインにも見えます。

ドル円クロス円月足
というわけで、このリスクが高いと思われる局面で
豪ドル円を91.23円
キウイ円を85.24円でロング参戦。大丈夫か・・・?

豪ドルは先週利上げを再開しましたが、
ファンダメンタル的には金利を上げて
景気に悪影響はないか懸念されるところでもあります。

ただ、ファンダメンタルズに沿って動いていたら
相場に乗り遅れてしまうということも多くあるため
まずは軽めに打診買いです。
 

もっとも今年ここまでのコモディティ市況は、
中国正常化期待が剥落したため冴えないのですが

■中国の成長モメンタム減速、市場は既に織り込み開始
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-08/RUBCT7T0AFB401
1. 市場は中国の成長モメンタムの減速を織り込み開始
~中国10年債利回りは9営業日連続で低下し、4月は昨年10月以来の大幅な下げ

2. 一部のコモディティー投資家は中国政府の大規模景気刺激策を期待していた
~トレーダーは建設ラッシュの予想を撤回、
主要コモディティーの価格は新型コロナウイルス関連の制限措置解除前の水準に戻っている

そして潮流として、世界の貿易も中国頼りではなくなりつつあるようです。
脱中国の流れが加速している様子。

■中国の貿易商談会、世界経済減速の影響鮮明-バイヤー呼び込みに苦戦
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-08/RUBHBLT0G1LA01?srnd=cojp-v2
・期間中の契約額は計251億ドル(約3兆3800億円)にとどまり、
ピークだった2008年の380億ドルやコロナ禍前の19年の300億ドルを大きく下回った。

そして、中国に向かっていたマネーは日本に流れ込んできます。

■バークシャー、BYD株を売却 保有比率9.87%に
https://jp.reuters.com/article/byd-buffett-electric-idJPKBN2WZ0JL?il=0

■バフェット氏は台湾より日本を選好-伊藤忠株が上場来高値を更新
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-07/RUBA39T0AFB401

■ロスチャイルドが元大和証の赤井氏採用、日本担当副会長-事業強化へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-08/RUBAWQT1UM0W01
ロスチャイルド日本代表のジェローム・フィンク氏
「ロスチャイルドは長期的に日本に投資している」
「日本はロスチャイルドのアジアにおける戦略的市場である」

というわけで、日本株は長期買い目線です。

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