2023年6月22日木曜日

 パウエル議長の議会証言を受けてドル安進行中です。
(ドル円は円安圧力も強く、際立ってはいませんが・・)

※通貨インデックス一覧

先週のFOMCでターミナルレートが5.1%➡5.6%まで引き上げられ
年内後2回の利上げの可能性が示され、
今夜のパウエル議長議会証言でもタカ派メッセージが打ち出されたのに、です。

インフレ抑制に「長い道のり」、金利上昇する必要=FRB議長議会証言
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-idJPL4N38D3DJ?il=0
パウエル米FRB議長の議会証言要旨
https://jp.reuters.com/article/powell-frb-idJPKBN2Y7177?il=0

金利先物市場の折込みは7月に0.25%の利上げが1回あるだけです。
FOMCが見通しで打ち出したあと2回の利上げはない、と見ている。

当局からこれだけタカ派メッセージが発せられたのに
ドルが上がらないとなると、
ここからはドル安が本格化する可能性がありますね。。。

ドル以外の通貨、ユーロ、カナダ、キウイなどが強い。
豪ドルは昨日公表されたRBA議事要旨がハト派的だと受け止められてやや弱い。
そしてポンドは明日BOEによるMPC会合を控えて神経質です。

円が弱いのは先週の日銀で異次元緩和継続が確認された事に加え
今日は安達日銀審議委員が鹿児島県金融経済懇談会後の記者会見で)
「円安修正のために金融政策使うと物価目標への道を阻害してしまう」
「為替誘導のために金融政策を使うことはない」
などと発言したことを受けて、円が一段安となる展開で
昨日ショートしたユーロ円、カナダ円がロスカット。

PPIの急低下を見てユーロとカナダを売ったわけですが、
これが実際CPIにまで響いてくるには時間がかかると見ているのか
ユーロもカナダも下げる気配はなく、強含みの展開ですね。
ドルストレートにスイッチして売ってみたのですが、
うまく行かずこれも早々に撤退しています。

■カナダは4月小売売上高が強くカナダ買いが強まっています。

カナダ4月小売売上高:前月比+1.1%(予想+0.2% 前回▼1.5%(▼1.4%から修正)
        コア:前月比+1.3%(予想+0.2% 前回▼0.4%(▼0.3%から修正)   
          
■ポンドはCPI、特にコアCPIが強く、インフレが加速していることから
 6%にまで利上げする可能性がより正当化される見通しとなってきました。              
・英5月総合CPI:前年比+8.7%(予想+8.4% 前回+8.7%)
       :前月比+0.7%(予想+0.4% 前回+1.2%)
       
・英5月CPIコア:前年比+7.1%(予想+6.7% 前回+6.8%)

・英5月小売物価指数:前年比+11.3%(予想+11.4 前回+11.4%)
          :前月比+0.7%(予想+0.6% 前回+1.5%)

・英5月生産者物価指数
        仕入れ:前年比+0.5%(予想+1.3% 前回+4.2%(3.9%から修正)
           :前月比▼1.5%(予想▼0.4% 前回+0.1%(-0.3%から修正)
          
        出 荷:前年比+2.9%(予想+3.6% 前回+5.2%(5.4%から修正)
           :前月比▼0.5%(予想▼0.1% 前回▼0.2%(0.0%から修正)

結局クロス円ロングを継続していればよかった、という相場です。
92円台豪ドル円ロングを96円台で降りちゃったのですが、
再度乗るか思案中。。。
ポンド円は明日のBOEを見てからでしょうか。

ポンドドル1.2675ドルLは継続していますが
会合前の価格水準によっては手仕舞うかも、です。

全体としては「ドル安」が広がっていくと見ています。
ドルストレート通貨、クロス円ロングがいいかと思いますが
円安でもあるためドル円だけはレンジかな。

明日は英国だけでなく、トルコやスイスの中銀政策会合も。
トルコは20%くらい一気に利上げするのでは?との観測も出ていて大注目です。

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