リバランスの売りはどうなった?
28日の日経平均大幅反発です。上げ幅は今年2番目の大きさ。
米国株堅調を写して、と解説されるのみで買いの理由はわかりません。
日本株は下げたら買いたい向きが多いということでもありそうね。
今月はまだ明日29日、明後日30日と2日残しています。
今夜も米国市場ではダウ輸送株が強い。
鉄道や航空、トラック、物流などの輸送株から構成される
ダウ輸送株は物流の増減=生産・販売される製品の増減を反映するため
米景気先行指数とも言われていますが、
昨今では、GAFAMなどのサービス経済への依存度の高まりで
必ずしもそれが有効ではないという意見もあるとはいえ、
物流銘柄群が強いのに景気が悪いとは考えにくい。
ダウ・ジョーンズ輸送株平均構成銘柄
https://jp.tradingview.com/symbols/DJ-DJT/components/
今週開催されているECBフォーラム討論会では
西側諸国がさらなる利上げの必要性を述べたのに対し
植田日銀総裁は日本の緩和の正当性を述べるなど
ドル円、クロス円が上昇加速しそうな材料が出てきたわりには
クロス円は上値が重くなってきました。
ドル円はじり高。
■米欧英中銀総裁、引き締め必要と主張 植田氏は緩和の正当性指摘
https://jp.reuters.com/article/ecb-forum-idJPKBN2YE16F?il=0
ドル円には今日も当局者からの牽制発言がありましたので
やや上値をおさえているとは思いますが
口先介入だけではトレンドを変えることはできませんね。
28日午前 神田真人財務官
「高い緊張感を持って注視している」
クロス円の上値が重くなってきた背景は、
ドル独歩高で、ドルストレート通貨では他通貨が軒並み安となっているため。
※通貨インデックス一覧
ドル高が際立ってきましたね。。。
昨日発表された耐久財受注、新築中宅販売、消費者信頼感指数など
米国経済指標の強さがその背景でしょうか?
ドル金利は決して上昇の勢いを加速させてはいないのですが、、、
※米国債利回り一覧
しかし長期金利は世界的に下落基調。
あまりに世界の中銀が引き締めの必要性を繰り返すので
景気の先行きリスクを折り込み始めたか?
それとも単純に月末リバランスの影響か。
(これまで債券が売られ金利が上昇していたので
リバランスで債券買いが入り、金利が低下しているだけの可能性も)
そして日本の金利がちょっとだけ上がっているのも
足元クロス円が弱含んできた背景にあるのかもしれません。
まだ日銀の政策転換が意識されての動きではないと思いますが
植田さんはこんな発言もしています。来年って話ですけど。
■来年インフレ再加速なら政策転換、為替「注意深く監視」=日銀総裁
https://jp.reuters.com/article/japan-economy-boj-idJPKBN2YE0Z1?il=0
また、今日豪ドルが弱い理由は明確にあります。
■豪CPI、5月は1年1カ月ぶり低い伸び 利上げ観測後退
https://jp.reuters.com/article/australia-cpi-idJPKBN2YE03R
5月の豪月次消費者物価指数(CPI)
前年同月比+5.6%(予想+6.1%上昇:4月+6.8%)
コアインフレ率に当たるCPIの中銀トリム平均値
前年比+6.1%(4月+6.7%)7カ月ぶりの低水準を記録。
RBAは今月初め、予想に反して0.25%の利上げを実施。
インフレ率を目標に戻すためにさらなる引き締めが必要かもしれない、
との見解を示していますが、やや7月の利上げ観測が後退しています。
ただ豪州の月次CPIはブレが大きくRBAは四半期CPIを重視していますので
単月のCPIの急低下だけで次回利上げがないと判断できるものでもありません。
明日29日に発表される豪小売売上高にも注目ですね。
予想は前月比0.1%増
0.6620で豪ドルドルをショート参戦。
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