ドル円、クロス円ともに上値が重い1日。
そして日米株式市場も上昇の勢いは一服しています。
今日7月5日発表された
中国、欧州のPMIなどの指標が冴えなかったコトが指摘されています。
中国サービス業PMIが鈍化-支出抑制でコロナ後急回復に陰り
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-05/RXAWEST0G1KW01
財新 6月中国サービス業購買担当者指数(PMI)53.9(前月57.1)
~先週発表された非製造業PMI(6月)も
サービス業の動向を示す指数は52.8と3カ月連続で鈍化している
為替市場では中国の停滞は
資源国関連通貨にネガティブということでもありますが、
今日の値動きは中国の指標というより、
欧州時間に入ってロンドン勢が
逆張りで仕掛けてきたような値動き。
欧州諸国のPMIなど指標の悪化も
売り材料となったでしょうか。
・ユーロ圏・6月サービス業PMI改定値:52.0(速報値:52.4)下方修正
・ユーロ圏・6月総合PMI改定値:49.9(速報値:50.3)下方修正
・フランス・6月サービス業PMI 48.0(5月52.5)悪化
・イタリア・6月サービス業PMI 52.2(5月54.0)悪化
・イタリア・6月総合PMI 49.7(5月52.0)悪化
にも関わらず、
ドイツ(やっぱりドイツやね)連銀総裁は
追加利上げの必要性に言及。
ドイツは常にタカ派、緊縮ベクトル強し。
一方でイタリア中銀総裁は、
イタリアのGDP回復は鈍化しているとして、
利上げに慎重な姿勢を示しています。
今後の利上げに関して、意見が割れているコトが伺えます。
昨日豪州中銀が7月会合で利上げを見送る決定をしましたが
どの国も利上げの最終局面が近づいていることは明白。
為替市場の戦略を考える上では
どの国の政策が最もタカ派なのかを見極めるフェーズ。
タカ派継続の国の通貨が強くなるはず、というわけです。
しかし中央銀行の決定も迷いに迷っているコトが伺えますので
(豪州は停止したり再開したりですし、
FRBも6月停止しましたが7月再開見込み)
それを先読みするなんてことは不可能ですし無駄骨。
トレードするにあたっては、トレンドに逆らわないことですね。
ドル円、クロス円をド転換てっぺんで売ろうと思わないことです・・・
(と自分に言いたい)
市場金利はご覧の上昇です。
日本との金利差を考えれば円買いコストはあまりに大きい。
売りは短期で狙うしかありません。
※世界の2年債(政策金利を最も反映する)利回り
本音では上値が重くなってきて怖い:D
ドル円、いつ大きめの押し目が来てもおかしくないですよね。
■英国はインフレが強いため短期金融市場では
年末までに政策金利が6.25%まで
上昇することを織り込んでいるのですが、
実際にはそこまで上げられないと考える向きも。
英中銀、住宅市場の崩壊懸念も-ピーク金利6%未満とブルーベイ想定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-05/RXB47LDWRGG001
英国の代表的株価インデックスFTSEが弱い。
金利上げすぎると景気を冷やしますよね、英国の金利先高観は
株価を押し下げるのではないでしょうか。
■中国の銀行、ドル預金金利引き下げと関係者-人民元下支え狙う
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-05/RXBBEDDWLU6801
ここ数週間で2度めの措置。
中国企業が保有する外貨預金は
5月末時点で4530億ドル(約65兆4000億円)
人民元安防衛の一貫ですが、効果は薄いようです。
人民元/ドル 下落は止まっていません。
元安が続くということは、反対側で
ドル高が続くということでもあります。
今週のひろこのウィークリーGOLDは
テクニカル、内部要因などトレーダー目線で
GOLDの売買タイミングを考察するシーホーク代表 成田博之氏
う~ん、GOLD強い時期に入っているのですが
もう一段安は覚悟か・・・
<海外投資家も円建て金の強さには注目>
『夏に強いゴールド、今年は・・・』
https://youtu.be/sr9Q1tMq7K0
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