2023年8月13日日曜日

 先週は注目された米CPI,消費者物価指数でコアCPIが予想を下回り
マーケットにとって悪いデーターにはならなかったものの
どういうわけか米金利は上昇基調を強めています。

週末に発表されたPPI生産者物価指数はリバウンド、再上昇の兆しがあり
これが米金利上昇をもたらしたというのは理解できます。

◆米生産者物価指数、7月は予想上回る伸び-サービスの需要強く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-11/RZ885PDWRGG101
・PPIは前月比0.3%、前年同月比0.8%上昇-いずれも予想上回る
・前月の数値は下方修正
・FRBはタカ派的トーン維持し、サービス価格注視へ-エコノミスト

※米国債利回り一覧 長期ゾーンの水準訂正が続く 2年金利もリバウンド大きい

1年先のインフレ期待は下がったのですが…
◆米消費者の1年先インフレ期待、予想外に低下-ミシガン大指数
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-11/RZ8CBNDWRGG001?srnd=cojp-v2
FEDウォッチ、もはや追加利上げは市場に織り込まれていません。
とはいえ、現在のFFレートが5.5%ですから
2年金利が4.9%まで
10年金利が4.15%まで上昇してきたからといって
驚くことでもないのかもしれません。

ただ、市場金利の上昇は米株の上値を抑えてしまっていますね。
ナスダック100指数は今年に入って初めて、週間ベースで2週連続安です。
わかりやすい米株上昇相場は一服。
8月は株が冴えない時期でもあります。
過去20年のS&P500のシーズナリティ。


GAFAMNT銘柄はApple、TESLA、NVIDIA、Microsoftなどが
50SMAを割り込んだことが話題。
META,Alphabet、Amazonなどは持ちこたえていますが、、、

だからといって下落相場に転じた、というわけではありません。
買われすぎていたものに手仕舞いと調整が入っている
ということかと思いますが、気になる記事も発見。

◆米株相場変動大きくなる公算、S&P500オプションのポジション変化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-12/RZ8YUDT1UM0W01
これまでVIX指数が定位安定(低ボラティリティ環境)していたのは
ロングガンマ状態にあったから。
ゴールドマンのモデルによれば、
ディーラーのS&P500種オプションのポジションは
今週、今年初めて「ショートガンマ」に転じた。
※ショートガンマ=ヘッジをしていないオプションの売りの状態
下がれば下がるほど売らないといけない、
上がれば上がるほど買わないといけないということになる
=ボラティリティ上昇リスク

VIX指数の急上昇には注意が必要かも。
これまでは低ボラティリティだったために株が強かった。
まだボラティリティ上昇イベントは発生していませんが・・・
そんなことより、ドル円です。

三角持ち合いは上に抜けてしまいました。
週末は144.99円、ほぼ145円でNYクローズ。
6月の高値=今年の最高値水準に面合わせです。
今週はここを抜けるか?

テクニカル面からはまだまだ上昇しそうです。
移動平均をみてもボリンジャーをみてもMACDをみても、
三角持ち合い上方ブレイクをみても売りは分が悪い。

更に米金利は上昇基調にあります。

ではここから買えるかというと、、、
昨年本邦当局が円買い介入を実施したレベルなんですよね。

1回目の介入の日(9/22)のドル円1時間足

この日は早朝143円台半ばにあったドル円が夕方までドンドコ上昇し
145円台後半まで2円余り上昇していました。
1日に2円も上昇するという上昇のスピードの速さが
「スムージング介入」の口実となりました。

この日の鈴木財務大臣のコメント
「投機的な動きを背景にした急速で一方的な動きを政府としては憂慮した。為替相場は市場決定が原則だが、投機による過度な変動は決して見過すことはできない」

来週以降、1日で2円近くドル円が上昇するような値動きがあると
介入が入るかもしれませんね。

ただ、足元のドル円上昇は投機筋の買いというより
ショートしてきた投資家の損切り=ショートカバーによる
上昇という感じがするのよね。
逆にいうとショートカバーが一巡すれば、しこり玉がないため
あっという間に下落する可能性がありそう。

当局が足元のドル円の値動きをどのように見ているか、ですね。
投機的であると判断されるような上昇があれば
「断固として見過ごせない」という言葉を使って介入牽制が入ると思います。

逆にいうと、1日に20~30銭づつジリジリ上がるようだと
介入しづらいですよね。だって投機的とは言えませんもの。
そういう上がり方が売り方にとっても最も辛いわよね。

スピードが早くなかったとしても145円を超えて上昇してくれば
放置するということはないと思うので、
「注視している」発言はありそうですが、、、

ただ、介入実弾が入るのがどの水準かはわかりませんので
介入期待でショートを作るのも得策とはいえません。
というわけでまだ何もしていません。

むしろ、団体海外旅行解禁となった中国の通貨、
人民元の下落が顕著となってきてドル高のトレンドが強まりそう。。。
ドルストレート通貨でのドル買いのほうが安心感がありそうです。

※ドルストレート通貨日足 キウイ、豪ドルの弱さが気になります。
ユーロも一段安となるか?
ユーロドルの売りが妙味ありに見えます。

ポンドに関しては、GDPが強かったことで
利上げ継続観測が高まった、という指摘がありますが、

◆英GDP、第2四半期前期比+0.2% 6月好調で予想外のプラス
https://jp.reuters.com/article/uk-gb-gdp-idJPKBN2ZM0H3
前期比+0.2%(予想は変わらず)
前年比+0.4%(予想+0.2%)
~およそ1年ぶりの大幅な伸び:四半期としてこの1年余りで最高

利上げ継続観測が高まる

英金利上昇=ポンド高?
GDPが予想より強かったとはいえこの↑レベルですからねぇ。
これをバックにポンド強気にはなれません。

お盆です。
台風も上陸するようですので備えを!

NOTE
◆石油価格、今年一段高の可能性 24年の需要は急減速=IEA月報
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2023/08/459277.php
・「OPECプラス」による供給削減で年内、石油在庫が減少、
 石油価格が一段と上昇する可能性がある

・需要が日量220万バレル拡大する想定。
 ~夏季の航空旅行、発電における石油使用の増加、
    中国の石油化学セクター需要急増
   
・7月の世界の石油供給はサウジアラビアによる大幅減産などを背景に
 日量91万バレル減少

・来年の需要の伸びが日量100万バレルに急減速
 ~マクロ経済低迷、リベンジ消費失速、EVシフトの影響
 
◆Jeffrey Kleintop のツイートが興味深い。
https://twitter.com/JeffreyKleintop/status/1689698973139738624

 インフレ率は70年代の推移をトレース中。

※米CPI

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