FOMC受けてドル円が下がってきました!
やはりドル円に及ぼす影響が大きいのは米金利ですね。
米国金利、真っ逆さまに落ちています。
意外と抑制的だったことも安心材料。
米財務省、四半期入札の規模拡大ペースを鈍化-市場予想も下回る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-01/S3G2URT1UM0W01
これで米国債の増発のペースが大きければ
債券市場の需給悪化懸念で
(誰がそんなに大量発行される米国債を買うの?懸念)
再び金利が上昇しかねない、と警戒されていましたが、
市場の予想を下回るペースのスケジュールで安心感が広がりました。
(8月の四半期入札発表後から米金利は上昇を早めた経緯があります)
そしてFOMCですが金利は据え置かれました。
予想通りで驚きはありません。
FOMC、政策金利22年ぶり高水準で据え置き-利回り上昇を懸念
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-01/S3GI11T0G1KW01
米FOMC声明全文
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/WNG2DACMLVPTBAVHOTXYIWQJDY-2023-11-01/
経済には予想外に耐性があることを認め、追加利上げを否定せず、
ということですが、マーケットの反応を見ると
FOMCとパウエル議長の会見をタカ派とは
受け止めなかったということでしょう。
米株もリバウンド基調を継続。
このまま介入せずともドル円が落ちてくれればいいんですけどね。
今日は神田財務官が「スタンバイだ」というなかなか切迫した言葉を使って
市場牽制していましたが、いつ、どのタイミングでやるのかは全く不明。
為替、介入含めて「スタンバイ」 急激な円安、強くけん制 神田財務官
https://news.yahoo.co.jp/articles/e611a77e8e67935245baca5e28283e9485fb7d78
今夜の四半期入札とFOMCを受けてドル金利が急騰しドル円が急騰すれば
今夜の可能性もあったかと思いますが、
そうはならずに済んでいます、今のところ。
ただ気になるのは、今夜のJOLTSが強かったことね。
米求人件数は955万件、予想外の2カ月連続増加-市場予想940万件
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-01/S3G70MT0G1KW01
覚えてます?
ドル円が150円台へ急騰した10月3日の夜。
突然147円台まで急落し介入が入ったのでは?
と憶測が広がったのですが、
150円台への急騰のトリガーが「JOLTS」でした。
米求人件数です。
これが今夜発表された10月分も強かったんです。
米求人件数は955万件、予想外の2カ月連続増加-市場予想940万件
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-01/S3G70MT0G1KW01
・宿泊・飲食サービスなどレジャー産業が求人増加を主導
・離職率は3カ月連続で2.3%、2021年1月以来の最低を維持
となると、、、今週金曜の雇用統計も強いのかしら・・・
それで再び米金利が上昇することはないかしら、
との一抹の不安は残りますが
しかし、今夜発表されたADP雇用指数やISM製造業指数などは弱く
全体としては「米金利のピークアウト感」が強いような気がします。
それほどに今夜の米金利下落は印象的。
米ISM製造業指数、3カ月ぶり低水準-自動車ストの影響示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-01/S3G6WWT1UM0W01
主要国の長期金利動向を見ると、
今夜下がっているのは米金利だけではありません。
米金利は世界の金利動向に及ぼす影響が大きいのです。
しかし日本の長期金利だけは崩れていませんね。
昨日YCC再修正で長期金利上限を1%目処とし、が
1%を超える金利上昇を容認したばかり、とあって
そう遅くないうちに1%台への金利上昇をテストする動きとなりそう。
ここだけをフォーカスしてみれば
日米金利差縮小で、ドル円もピークアウト!
と考えることができますが、
それでも絶対的金利差が大きいので
ドル買いから入る投資家が多いため
ドル円がなかなか下がらないのよね…。
FX戦略としてはドル金利がピークアウトした、
ということでドル売りをしたいのですが
ドル円を売るより、追加利上げの可能性がある
豪ドルを買う、というのも手かもしれません。
これは10月25日の記事⬇
■豪インフレ率、7-9月は予想上回る伸び-11月の利上げ観測高まる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-25/S32CGTT0G1KW01?srnd=cojp-v2
-9月CPI、前年同期比5.4%上昇-予想5.3%上昇
豪中銀が注目しているコアインフレ率の指標、CPIトリム平均も
前年同期比5.2%上昇と予想を上回った。
豪中銀のブロック新総裁は24日
インフレ見通しが大幅に上方修正された場合、
追加利上げを「ためらわない」と表明していた。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は政策金利見通しを修正。
11月会合で0.25ポイントの利上げを予想。
豪ドルドル、押し目まちとします。
明日はBOE英中央銀行の金融政策。
政策金利は5.25%での据え置き予想。
前回9月会合では4人が利上げを主張しており
わずか1票差での据え置き決定だったため
インフレの高い英国の追加利上げの可能性は
低くはないとも考えられますが
(英9月CPI前年比+6.7% コア+6.1%)
今日発表された英PMI改定値、速報値から下方修正されており
これ以上の金利高は景気に及ぼす悪影響が、、、
というわけでやっぱり明日は据え置きでしょう。
英10月製造業PMI、44.8に下方改定 生産は8カ月連続縮小
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/R7OTDUITSZJNJEHGVMYSEFKYFM-2023-11-01/
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