米10月雇用統計を受けてなお米金利低下。
ようやく米国の利上げサイクルが終焉したことを
相場が折り込み始めまたか。
FOMCを受けて、さらに雇用統計を受けて米市場金利はご覧の急低下。
※米国債利回り一覧
黄色が50SMA 緑が100SMA ピンクが200SMA
50SMAまで戻りました。
そして、S&P500は
今回7月高値からの下落幅に対して50%もの戻り(反発)完了。
ここで頭を抑えられることなく上昇が続くか?
米株の代表のインデックスS&P500は高値から10%下落し
コレクション(調整局面入り)となっています。
つまり、上昇トレンドは壊れている。
セオリーからいくと余程の買い材料がなければ
V字で今年の高値を超えていくような上昇はできません。
要するに「レンジ相場」の高値見極め局面であるということで
今週このまま米株が上がるとは思わない方が良さそうですが、
ポイントは米金利ですので、このまま急低下が続くようなら
買い戻しがさらに大きくなる可能性も否定はできませんが・・・。
このままサンタラリー年末高を予想する強気も出てきたようですが、さて。
■ここまで米金利を低下させた雇用統計。
・非農業部門雇用者数「15万人」に減少
(予想+18万人、9月+19.7万←33.6万人)
・失業率「3.9%」に悪化。(予想=3.8%、9月+3.8%)
・平均時給「4.1%」9月より低下(前年比予想=4.0%、9月=4.2%)
NFPが15万人。予想18万に届かず。先月は33.6万人だったのに、、、
あれ?先月の33.6万人も19.7万人に下方修正されているではありませんか。
NFPの下方修正多いですね。速報は強めに出る癖があるんでしょうか。
失業率も悪化、賃金も前月から低下でインフレ圧力も強くないとあって
金利低下、ドル売りが加速しました。
その後にでたISM非製造業景況指数も予想と前月を下回り、更に金利低下。
・10月ISM非製造業景況指数:51.8(予想:53.0、9月:53.6)
~予想以上の低下で5月来で最低。
10月PMI改定値も軒並み下方修正。
・10月サービス業PMI改定値:50.6(予想:50.9、速報値:50.9)
・10月総合PMI改定値:50.7(速報値:51.0)
そう、今は米国の悪い数字が出るのをマーケットは歓迎しています。
予想より悪い数字が出れば金利が下がって株が上がるフェーズです。
ですが、今週は米国の目立った指標発表予定がないんですよね。
ミシガンくらいかなぁ・・・
指標がない代わりに要人発言には注意。
FOMCが終了しFRB当局者の発言が相次ぎます。
市場はもはや追加利上げを織り込んでいませんが、
タカ派発言がでればやや金利が反応しドル高となるかもしれません。
今週の主な予定(5日(日)から米国市場、冬時間へ移行)
6日(月)
日銀議事録(9月21日-22日開催分)
7日(火)
実質賃金指数(9月)
中国貿易収支(10月)
★★★豪中銀政策金利
G7外相会合(8日まで)
ダラス連銀総裁、カンザスシティ連銀総裁発言
8日(水)
日本景気動向指数(9月)
NZ中銀インフレ予想(第4四半期)
ECB消費者インフレ予想(9月)
ユーロ圏財務相会合
NY連銀総裁発言
9日(木)
植田日銀総裁、FT主催オンラインイベントでインタビューに応じる
日銀主な意見(YCC再修正決定した10月30日-31日開催分)
中国消費者物価指数・生産者物価指数(10月)
ECB経済報告
EU財務相理事会
ピル英中銀チーフエコノミスト、経済情勢について講演
・アトランタ連銀総裁、リッチモンド連銀総裁、討論会参加
パウエルFRB議長、IMF年次研究会議出席
10日(金)
豪中銀四半期経済予測および政策見通し発表
英GDP速報値(第3四半期)
米ミシガン大学消費者信頼感(11月)・予想=63.8、前月=63.8
EU財務相理事会(予算)
ダラス連銀総裁、ECB主催金融市場会議出席
アトランタ連銀総裁講演
■注目は7日水曜開催の豪州中央銀行の金融政策。
今回久しぶりに利上げに踏み切るかもしれません。
RBAは6月会合で政策金利を現行の4.1%に引き上げてから
7月8月9月10月と4会合連続で金利を据え置いています。
利上げ打ち止めのようにも見えますが、
10月25日に発表された第3四半期消費者物価指数(CPI)が強かったことで
追加利上げの可能性が高まっているのです。
豪7-9月期CPI 前期比+1.2%(予想+1.1%)
前年比+5.4%(予想+5.3%)
トリム平均 前期比+1.2%(予想+1.1%)
前年比+5.2%(予想+5.0%)
9月月次CPI 前年比+5.6%( 8月+5.2%)
追加利上げ観測が強いことで足元豪ドル買いが旺盛ですので
仮に利上げがなく据え置きが発表されたら豪ドルが急反落するリスクもあります。
が、少なくとも発表までは豪ドルは強いと思われます。
0.6390ドル豪ドルドルロング、継続しています。
通貨インデックス 2023のパフォーマンス 豪ドル巻き返し中
円も頑張っています・・・。
円長期金利が1%超えるかどうか。
ドル金利が急低下する中で円金利だけが上がるとも考えにくいのですが
YCC再修正で1%めど、として長期金利1%超えを容認したのですから
日本のインフレ指標などに反応して
1%超えの金利が示現する日もそう遠くないと思われます。
1%大台に乗せてきたら、
それなりにドル円にも反応が大きく出ると思うのですが、、、
6日(月)
日銀議事録(9月21日-22日開催分)
9日(木)
植田日銀総裁、FT主催オンラインイベント
日銀主な意見(YCC再修正決定した10月30日-31日開催分)など。
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