2023年12月20日水曜日

 12月日銀金ウユ政策決定会合、大規模緩和政策維持。
マイナス金利解除なし。YCCの修正もなし。
先行きの指針を決めるフォワードガイダンスも変更なし。

12時前の日銀の政策変更なしの発表を受けて、
ドル円相場は円安に動き出しました。
15:30からの植田総裁の会見を受けて1円ほど乱高下したものの、
ドル円142円台半ばから今、144.95円まで反発上昇しました。

今回はマイナス金利解除があるのではないか。
今回やらなくても年明け1月実施への地ならしがあるのではないか。
という思惑が広がっていましたが
見事に思惑が外れ、ドル円は買い戻しが優勢となりました。

12/7国会で植田日銀総裁は
「年末から年始にかけてチャレンジングになると思っている」
と発言していました。

「…チャレンジングだと?!」
『早期(早ければ12月に)マイナス金利の解除に踏み切るつもりだ!!』(海外勢)

 12月日銀、大規模緩和維持:D! ドヒャー
日銀会合後の記者会見で真意を問われ植田日銀総裁は
「2年目に入るということで一段と気を引き締めてというつもり」だった。
つまり、ただの意気込みの表明でした。
勘違いした投資家が悪い、、、のか?

そして、やはり繰り返された
「粘り強く金融緩和を継続していく」
これでドル円は巻き返される可能性があるだろうと予想して
ドル円ショートを買い戻し、ロングを作っていましたが
シナリオ通りの動きとなりました。

会見ではこのようなことも述べています。
植田日銀総裁
「1月会合での政策修正の可能性、
 それまでに入ってくる情報次第だが、そんなに多くはない」
「マイナス金利解除後の政策金利、現時点で決め打ちできない」
「政策修正について、来月上げますということになる可能性はあまりない」

あれれ、1月解除の可能性も多くないですって。
そりゃ日銀に期待してドル円ショートポジを作った向きはがっかりよね。
ショートの買い戻しが旺盛(ドル円上昇)となるわけです。

しかし、買い戻しの勢いはNY時間にかけて失速。
日足チャートを確認すると
一目均衡表の転換線超えに失敗しそうな形です。
※ドル円日足

151.90円台からの下落に対しての50%戻りと
一目均衡表の基準線、120SMAが146円台半ばに集約されており
ここは強烈な抵抗となると見られますが、
そのレベルまでドル買いにはならないかもしれませんね。

というのも米金利が下げたまま。反発は鈍いですね。
日銀会合の思惑で動いた分が剥落した後は
やはり米金利動向が重要になってくるのですが
長期債利回りは4%を割り込んだままです。

今夜の要人発言。
バーキン米リッチモンド連銀総裁
「予想通りインフレ率が低下すればFRBは適切に対応する」
利下げに言及したわけではありませんが
インフレ率の低下という条件だけで利下げが可能とも受け止められます。
ウォラーFRB理事の発言に近い印象。

そしてこちらは欧州要人。
ビルロワドガロー仏中銀総裁のタカ派発言。
「早すぎる利下げは、インフレが再発する危険性がある」

というわけで、今夜はドル安、ユーロ高。
※通貨インデックス一覧。
というより、ドル安、円安、それ以外の他通貨高です。

ドル安円安ってリスク選好相場の特徴よね。
米株は今夜も飛ばしてます。

※米国主要株価インデックス どうにも止まらない~
143.007ドルのドル円ロングは東京時間仲値に向けて
142.20円近辺まで下げて白目状態でしたが
日銀会合のイベントトレードポジなので発表を待ち、
日銀現状維持発表でプラス転換!
ただ、NY時間に入る前から失速、勢いがなくなったことから
144.15円で手仕舞い。1円ほどの利食いに成功。

その後、144.09円でドテンショートしました。
日足の一目均衡表の転換線レベルです。
ここが抜けられなそうなので、売ってみました。

今日の高値144.95円超えたら損切り。
次は146円台半ばで売り直しでしょうか。
このまま下がる可能性もありますのでポジション作っておくことに。

今週は金曜日のPCEに注目ですね。

1.0889ドルのユーロドルロングは継続。

12月に強いシーズナリティがあるキウイドルも強い。
乗りそこねました。

12月下旬はドル安となりやすいシーズナリティがありますので
ドルショートは来週くらいまで持っていたいところです。

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