2023年12月21日木曜日

米国株市場、今夜はダウが小幅安も
S&P500,NASDAQ、ラッセル2000などが続伸,
全般堅調地合いを継続しています。

12月FOMCで来年の3回の利下げの見通しが示され、
金利先物市場はその上をいく6回の利下げを折込む中、
リスク選好相場が続いています。

※CME Fedウォッチ

しかも、ボラティリティも低い。
VIXはご覧の定位安定。

※VIX指数
ゴルディロックス相場再び、の様相ですが
日本株市場も、日銀のマイナス金利解除はまだ先、
との安心感から買いが広がり、
今年は「掉尾の一振」の格言が意識される展開です。

※日経平均株価 年初来高値に猛接近
今夜はビットコインも大きく反発上昇していますね。

これと言ったリスクが見当たらない中で
しばらくはリスク選好相場が続きそうですが
リスク選好相場がゆえに、円安圧力も根強く
ドル金利低下基調が続いているのに、ドル円の下値も固い。

※米国債利回り 2年10年30年 ドル金利更に低下しそうですが、、、
※ドル円  かろうじて一目均衡表の転換線が上値を押さえている
海外勢のクリスマス休暇入ということもあり
ドル円の値動きも小さいですね。

次のボラティリティイベントは金曜のPCEデフレータだと思いますが、、、
ドル円ショートは継続しています。

といいますか、ドル金利だけではなく世界の金利が急速に低下しています。
今日の世界金利低下のトリガーは英国のようですね。
先進国で最も高いインフレで苦しんでいた英国CPI、急激に鈍化。

■英国のインフレ率、11月は3.9%に鈍化-2年余りで最も低い水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-20/S5YEGQT0G1KW00

英11月CPI 前月比 ▼0.2% 予想+0.2% 前回 0.0%
      前年比 +3.9% 予想+4.3% 前回+4.6%
 コアCPI  前年比 +5.1% 予想+5.5% 前回+5.7%
    
・食品価格のインフレ率は22年6月以来の1桁台に
・サービス業のインフレ率は今年1月以来の低水準 +6.6%→+6.3%
・英中銀が注視している基調的なインフレ率も予想以上に低下


短期金融市場では 24年利下げが 145bp(0.25%✕5回)に高まる
最初の利下げは3月の可能性?
ゴールドマン・サックスはBOE利下げ開始予想を6月から5月に前倒し

※世界の長期債利回り 英国の金利低下の勢いが凄まじいですが欧州圏も。
■世界の債券が上昇、英インフレ率低下が利下げ観測あおる    
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-20/S5YG9OT1UM0W00?srnd=cojp-v2
ドイツ長期債は2%割り込んでしまいました。

あまりに急ピッチな世界の金利低下、ちょっと不気味ですよね。
日本の長期金利も急低下。
ここ数日は米金利低下ピッチより日本の金利低下の勢いが強いのか
日米金利差はやや拡大基調。

※ドル円と日米金利差(10年)

日米金利差拡大もあって、
ドル円の下値が固くなってしまっているのでしょう。

ドル円ショート、ユーロドルロング継続です。
海外勢クリスマス休暇につき流動性低下中ですので
あまりリスクを大きく取らないでおきます。

NOTE

■紅海の商船攻撃、世界経済の新たなリスクに-価格上昇と輸送遅延で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-20/S5YONFDWX2PS00

・紅海は最重要航路の一つであり、世界の海上貿易の約14%を担う。
・イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘に絡み
  親イラン武装組織フーシ派が紅海を航行する商船を攻撃。
・輸送の遅延と財の価格上昇につながり
  新たなインフレリスクとなるとブルームバーグ。
・紅海を避けアフリカ喜望峰を通る迂回により
  アジアから欧州の到着日数は最低7-10日増加。

まだ金融市場全般に影響はでていませんが
この火種が延焼すれば話しは変わってきます。

原油市場の反発はこれが意識されていると思われます。

ひろこの「X」

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