米国景気、読めないですねぇ、雇用統計はポジティブサプライズ。
ADP雇用統計の悪化はなんだったのか。
米雇用者数と賃金、予想外に伸び加速-FRB利下げ一段と遠のく
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-02/S88DK4T1UM0W00
・非農業部門雇用者数:+35.3万人(予想+18.5万人、12月+33.3万人←+21.4万人)
・失業率:3.7%(予想:3.8%、12月:3.7%)
・平均時給:前年比+4.5%(予想+4.1%、12月+4.3%←+4.1%)
:前月比+0.6%(予想+0.3%、12月+0.4%)
前月分も上方修正、平均時給も伸びている=インフレ指標も反発とあって
米金利はご覧の急反発です。
※米国債利回り一覧 長期金利は一気に4%台を回復
※ドル円日足 一気にレンジ内に戻ってしまった。読めない・・・。
金曜の経済指標、好結果は雇用統計だけではありませんでした。
1月ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値ですが速報値から上方修正。
・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:79(予想:78.9、速報値:78.8)
インフレ率確報値:2.9%(予想:2.9%、速報値:2.9%)
5-10年期待インフレ率確報値:2.9%(予想:2.8%、速報値:2.8%)
ボウマンFRB理事、利下げ検討「まだその段階に達していない」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-04/S8C0RYDWLU6800
まあ、そうですよね。
先週のFOMC後のパウエル議長の会見もタカ派でしたが
市場がそれを信用せずにいたところ、
雇用統計の数字で一気にひっくり返りました。
ただ、市場はどうしても3月利下げの可能性を捨てきれないようで
雇用統計後は20%を割り込んだ3月の利下げ織り込みがNYクローズでは38%に。
※CME Fedウォッチ
雇用統計、よくよく精査すると正規雇用は▼6.3万、パートタイム雇用が+9.6万で
中身はあまり良くないのでは、という指摘もあるようですが
3月利下げはないだろうと「FRB議長が示唆」しているのに
3月利下げ織り込みがなかなか下がりきらないのが不思議ですね。
3月FOMCまではまだ時間があるので、今後の指標次第では
絶対3月に利下げがないとは言い切れないということでしょうか。
先週火曜日までの時点の通貨先物市場の投機筋ポジションを確認すると
投機筋らは再び円売りドル買いを再開させています。
円のネットショートが8万枚にまで再拡大。
米金利が高止まりでなかなか下がらないだろうことが
コンセンサスとなってくれば
投機筋も利下げ期待の後退からのドル金利上昇に賭けて
円ショートドルロングを増やすトレンドに入った可能性があり、
このドル高には逆らわないほうがいいかもしれません。
雇用統計後148.02円でドル円ロング乗ってみました。
高値掴みとなるリスクが高い水準ですのでコストに逆指値置きます。
要するに下がってきたらすぐ逃げます。
とはいえ、ドル金利、まだ反発しそうな気がします。
ドル金利上昇でユーロも下がりました。
今週はユーロの戻り売りも再度狙いたい・・・
しかし、ここで注目すべきは、金利再上昇ドル高でも
米株は強かったということです。
決して利下げ期待で上昇している相場ではない、ということですね。
先週金曜はMETAとAmazonが窓を開けて大幅上昇。
メタ、7兆円の追加自社株買いと初の四半期配当を計画-株価急伸
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-01/S8749YT1UM0W00
METAが7兆円の追加自社株買いに加え、配当出すってよ?!
第1弾として3月26日、1株あたり0.5ドルの配当を支払うとのこと。
META日足
米アマゾン、第4四半期売上高が予想上回る クラウドとEC好調
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/VAUIC6D6QFKYPCBQ32DTQ7SYZQ-2024-02-01/
Amazon日足
かといって上昇したのはテック関連だけではなく
NYダウも2日連続で史上最高値更新しています。
ダウ平均日足
構成銘柄のチャートをチェックすると
景気敏感株とされるキャタピラーとか強いんですよ。
https://stockcharts.com/freecharts/candleglance.html?[DOW]
米国株は逆張りしないことですね。。。
■懸念事項があるとすれば地政学。
紛争拡大で全面戦争、、なんて筋書きとならないことを願いますが
週末、米軍がイランの軍事関連施設を報復空爆しています。
米軍、報復攻撃開始 イラクとシリアで親イラン勢力標的
https://jp.reuters.com/world/security/6XSRQFPONZNIHDJ7D66WAIZL2A-2024-02-02/
・攻撃は85カ所を超える
・米国防総省はイランとの戦争は望んでいないと表明。
・イランのライシ大統領、イランは戦争を始めることはないとしながらも、
威圧には断固として対応する
NOTE
トルコ中銀のエルカン総裁、辞任-エルドアン大統領が昨年起用
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-02/S88TDFT0AFB400
ああ、トルコはやはりだめですね。
リラ売り再開となるでしょう。
この中銀総裁はまともな政策(利上げ)を取ってきましたが
言いがかりから引きずり降ろされる格好です。
エルドアン大統領の支持層(土木建築関係)は
利上げに反対です。インフレ抑制には必要な政策なのですが。
******今週の主な予定**********
■今週は豪州の金融政策会合があります。
【来週の注目材料】豪中銀は据え置き見込み、今後の利下げ時期探る展開
https://fx.minkabu.jp/news/290035
据え置き予想。インフレの鈍化から早期の利下げ開始期待は高いようです。
5(月)
●米 1月 ISM 非製造業景況指数(6日 0:00)
●ボスティック米アトランタ連銀総裁、FRBが銀行融資担当者調査公表
●ユーロ圏サービスPMI、PPI
◯OECD:世界経済の中間見通し発表
6(火)
●12月毎月勤労統計調査(8:30)
●12月家計調査(8:30)
●豪州準備銀行理事会
●ユーロ圏小売売上高、独製造業受注
●英中銀四半期報告書発表
◯メスター米クリーブランド連銀総裁講演
◯ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、討論会参加
7(水)
●12月景気動向指数(14:00)
●ドイツ鉱工業生産
●米 12月貿易収支(22:30)
●米 12月消費者信用残高(8日 5:00)
◯クーグラーFRB理事、バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
8(木)
●1月都心オフィス空室率(11:00)
●1月景気ウォッチャー調査(14:00)
●中国 1月生産者物価指数(10:30)
●中国 1月消費者物価指数(10:30)
●米国 新規失業保険申請件数、12月卸売上高
●イエレン米財務長官、上院銀行委員会で金融安定監視評議会(FSOC)の年次報告について証言
●休場:台湾(~14日)
9(金)
●1月マネーストック(8:50)
●オプション SQ
●ドイツCPI
●休場:中国(~16日)、韓国(~12日)
10(土)
●中国春節休み(~17日)
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