日銀がマイナス金利解除を決定しました。
今後政策金利は 0~0.1%となります。
■日銀 マイナス金利政策を解除 異例の金融政策を転換
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240319/k10014395131000.html
・マイナス金利解除
~利上げは2007年2月以来およそ17年ぶり
これまで金融機関が日銀にあずける当座預金の一部に
▼0.1%を適用、これまでこの▼0.1%を政策金利としていたが、
これを無担保コール翌日物レート(短期金利)に変更。
この金利を 0%〜+0.1%程度に誘導する。
・YCC撤廃/これまでと同程度(月間6兆円)の金額で長期国債の買い入れを継続
長期金利急上昇時には機動的に買入額増額
国債を無制限に買い入れる指値オペ
・ETF・REIT新規購入停止
【日本銀行HP】
■金融政策の枠組みの見直しについて
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/k240319a.pdf
■本日の決定を受けた市場調節面の対応について
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/mpr240319a.pdf
■長期国債買入れ(利回り・価格入札方式)の四半期予定(2024年4~6月)
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/mpr240319b.pdf
■当面の長期国債等の買入れの運営について
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/mpr240319c.pdf
【植田総裁会見】
■日銀 植田総裁「大規模金融緩和策は役割果たした」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240319/k10014395431000.html
「大規模な金融緩和政策は、その役割を果たした」としながら
「当面、緩和的な金融環境が継続」と緩和継続を確認。
~利上げのペース「急激な上昇は避けられる」
観測気球通りですのでノーサプライズですが、
YCC撤廃、ETF/REIT買入停止と異次元緩和を一気に止めるというんだから
よくよく考えればかなりタカ派な印象です。
しかし、会見で緩和的政策は継続されると発言しており
金利がこの先急激に上がることはないことを市場が確認。
というわけでむしろ円は売られ
日経平均も4万円大台を回復して引ける展開。
相場ってこういうもんよね。
連日の報道でマーケットにはすっかり織り込まれてしまったため
全くサプライズではなくなっていましたし、
米国政策金利は5%、絶対的金利差は縮小しておらず、
むしろ足元では米国の利下げ回数が減るんじゃないかという思惑から
ドル金利は上昇しているという状況で
日銀よりむしろFOMCに市場のフォーカスがシフトしていると考えられます。
今夜の指標。
■米住宅着工件数、昨年5月以来の大幅な伸び-市場の持ち直し示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-19/SALI5SDWLU6800?srnd=cojp-v2
・2月の着工件数は前月比10.7%増の年率152万1000戸-予想を上回る
・住宅建設許可件数は1.9%増の151万8000戸、昨年8月以来の高水準
2月の米住宅着工件数は急回復。ほんと米国ってどうなってるんでしょうね。
ただ、今夜は米金利低下しています。
FOMC控えてでしょうか?
日米金利差は縮小していません。
というわけでドル円は150.94円まで上昇。
明日のFOMC次第では151円台もありますね。
ただ、金融政策を転換したわけで、介入に矛盾が生じませんから
今日のようなペースでドル円相場が急伸するなら
介入が入る可能性が否定できません。
ドル円ロングを継続したままですが、
介入が入った場合でもやられないようコストより上の水準には
逆指値をおいてFOMCを迎えようと思います。
ドル円ロングコスト 148.44円
NOTE
■GPIFが運用多様化へ情報募ると発表、ビットコインや金など対象
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-19/SAKP1VT0AFB400?srnd=cojp-v2
ゴールドはありかと思いますがビットコインまで!
BTC ETF誕生の持つ意味は大きいですね。
ただ、足元は注意。ビットコインETFから資金が抜けています。
■ビットコインへの売り継続、グレイスケールETFから資金が大量流出
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-19/SALEW1DWRGG300
■ドイツZEW期待指数、3月は2年ぶり高水準-強まるECB利下げ観測
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-19/SALAVGDWLU6800?srnd=cojp-v2
・ドイツの景気見通しに対する投資家の信頼感は3月に大幅に改善
・調査回答者の80%以上が6カ月以内のECBの利下げを見込んでいる
利下げ期待で景況感が改善している?
ということは利下げ開始が遅れると景況感が悪化してしまうということね。
ECBは6月利下げかな?
米国は明日のFOMCで見えてきますね。
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