2024年3月21日木曜日

 3月FOMCは予想通り金利据え置き。

■FRB、年内3回利下げ予想堅持 全体的にはタカ派に=金利・経済見通し
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/NTFHH7P5UVOR5CE4KMX2NZTDKQ-2024-03-20/2

【ドットチャート】
2024年中央値4.625%→4.625% 年内利下げ織り込みは3回で繁華なし。
2025年中央値3.625%→3.875%  25年予想金利上昇
2026年中央値2.875%→3.125% 26年予想金利上昇
ロンガーラン2.5%→2.562%  長期金利見通し、0.062%に上方シフト

【2024年経済見通し】
GDP予想 1.4%→2.1% 12月FOMCから上方修正
コアPCEインフレ予想 2.4%→2.6% 12月FOMCから上方修正
失業率 4.1%→4.0% 
年内利下げ開始はおそらく6月。
そして利下げ回数は3回見込みと12月FOMCと変化なし。
ただし、25年26年とロンガーラン金利がやや上方修正。

と、来年以降の予想金利が上昇(利下げ回数減少)はややタカ派の印象も
年内に関しては事前に警戒した結果にはならなかった、ということで
短期金利が急低下しています。

先週の2月CPI,PPIが強かったこともあり
市場は年内利下げ回数が2回に減少する可能性を警戒。
米金利は大きくリバウンドしていましたが、
今日は短期金利の低下で全体的にはドル安となっています。

※米国債利回り一覧 短期金利急低下
ただし、ロンガーランが上昇したこともあり30年金利はわずかに上昇。

為替市場の反応はドル独歩安。
※通貨インデックス比較 5分足 
3:00がFOMC 3:30パウエル議長会見
圧倒的に(DXY)ドルインデックス(赤)が下がっています。
つまりドル安の反応。

しかし、3:30に英語版の日銀の追加利上げ観測記事が出ており
これも影響した可能性もあるか?

■BOJ's next rate hike in spotlight as investors eye July or October
https://asia.nikkei.com/Economy/Bank-of-Japan/BOJ-s-next-rate-hike-in-spotlight-as-investors-eye-July-or-October

円イデックスの上昇、3:30に加速しています。
3:30ちょうどにパウエル会見の全容は見えませんので
これが影響したと言われればそうかも、、、?
という気がしないでもありませんが
ただ、この英語版記事は19:00に日経新聞が日本語で報じており
この時点では反応していなかたので、やはり違うか?

■日銀追加利上げ「10月」「7月」観測 円安進行が左右
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB200VM0Q4A320C2000000/
賃金上昇が想定以上の結果だったことで正常化までは問題なし、
と市場は判断しましたが、追加利上げとなると話は変わってきます。
正常化の翌日には利上げ観測記事が出てくる。早すぎませんか・・・?
内需は弱く、GDPはなんとかテクニカルリセッションを逃れたところで
需給ギャップはマイナスという状況で利上げ観測とは。
誰が利上げを予想しているというのでしょうか。。。

・・・・パウエル議長会見スタートからドル円相場が弱含んだ背景として
ストリートインサイツ安田佐和子氏(@Street_Insights)はこのようなポストを。

https://twitter.com/Street_Insights/status/1770535038616256540
パウエルFRB議長は「特に労働市場の弱含みに対応する」、「力強い雇用は利下げを見送る理由にならない」と発言。また、QT減速について「割合早く(faily soon)」と述べたため、ハト派寄りと判断されたもよう。
 
【パウエル米FRB議長の会見要旨】
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QFSBL6IWT5KYBAXO3NDFGTBGVM-2024-03-20/
*バランスシート縮小のペース鈍化を議論している
*縮小の時期はかなり近いが、具体的なものではない
*バランスシート縮小に関する過去の過ちには十分注意を払うつもりだ

QT減速については具体策は発表されませんでした。

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FOMCはややタカ派の内容となったのですが、事前警戒が強かったため
警戒したほどではなかった(特に年内利下げ予想回数は3回で維持された)ことで
市場には安心感が広がったと見え、米国株はご覧の反発上昇です。

※米国主要株価インデックス しかし米国は強いな・・・
ドル金利低下、ドル安ということもあり
ドルストレート通貨が強い。
明日BOE政策金利会合があるポンドなども強いですねぇ。

※通貨インデックス一覧 ドル安、そして円もやや弱い
※ドルストレート通貨日足 


※クロス円通貨日足

クロス円が強いですね。
ドル安で、ポンド、ユーロ、豪ドル、キウイなど他通貨高。
これがクロス円を押上げています。

ドル円が崩れていたらここまでクロス円は上昇しないでしょうけれど
全般ドル安でも、ドル円の下落は限定的です。
まだ追加利上げ記事などを本気で織り込むムードはありませんね。

明日は英国の金融政策決定会合がありますが、インフレは低下。
 

■英国、2月インフレは2年半ぶり低水準-サービスインフレ根強い
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-20/SAN1M5DWX2PS00?srnd=cojp-v2
・2月の消費者物価指数(CPI) 前年同月比+3.4%、前月4%から低下(予想3.5%)
・コアインフレ率+4.5%(前月+5.1%)予想通りだが大きく低下

明日21日のBOE会合では金利は5.25%に据え置かれる予想
市場が織り込む初回利下げ開始時期は8月会合(FRBはより遅い)

通常、インフレ指標が弱ければその通貨は売られますが
ポンドは今夜上昇しています。
FOMCでのドル安のインパクトのほうが大きいということと
利下げ開始時期は8月の予想で変わらず、ということなどがポンド上昇の背景か。
それにコアCPIが4.5%といいう水準も米国の3.8%より高い。

148円台ドル円ロングはFOMCで151.50円においた逆指値がヒット、利食いに成功。
その後、151.01円で再度買い直しました。

ポンドドルを1.2756ドルで買い参戦したけど明日BOE会合はリスクかな・・・・

今夜米株も強いですし、ドル円も思ったほどには下げていないことから
明日の日本株市場も堅調だと思われます。

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