2024年3月29日金曜日

 
来年25年以降の経済金利見通しがタカ派的だった3月FOMC会合ですが
年内に関しては「3回の利下げ」予想が維持され(違和感ありありでしたが)
足元ではマーケットフレンドリーなスタンスを表明していました。

ところがFOMC後の要人発言は年内3回の利下げが本当に
実施されるだろうか疑問、、、という内容のものが多いですね。

3/28 ウォラーFRB理事、利下げ遅らせるか回数減が適切-最近の統計受け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-27/SB1171T0AFB400

3/26 クックFRB理事、利下げには「慎重なアプローチ」取らざるを得ない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAWRQMT1UM0W00

3/25 米アトランタ連銀総裁、利下げ年内1回にとどまるとの見方を再表明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-25/SAWQIWDWRGG000

FRBタカ派発言がドル押し上げ、四半期ベースで22年来の大幅高へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-28/SB28GGT0AFB400

このところ欧州ECBも英国BOEも6月利下げ観測が強まっていますが
米国は本当に6月から利下げ開始できるのか?と懐疑的なムードが
漂い始めています。他国が6月利下げ機運が強まる中、
米国の6月利下げの可能性が徐々に懐疑的となってきています。

※CME FED ウォッチ


6月の1~2回利下げ確率は63%程度ありますが
一時期90%近くまであったことを考えると後退していますね。

こうなるとますます明日発表されるPCE価格指数が注目されます。
インフレの数字が強ければ6月利下げ開始予想が後退すると思われ、
ドル円相場には上昇圧力となりますね。

ドルインデックスは今年2024年以降強含み傾向にあります。

※通貨インデック2024年からの値動き
日銀がマイナス金利解除に動きましたが
政策金利はわずかに▼0.1%が0~+0.1%になっただけで、絶対値は小さい。

ドル高基調は続いています。
しかしながら、財務大臣が「行き過ぎた動きには断固たる措置を取る」と
牽制し、日銀、財務省、金融庁の臨時の三者会合が実施されるなど
日本の通貨当局もこれ以上の円安進行には不快感を示しており
ドル円の上値が思い状況が続いています。

よって、ドル円相場は膠着。
動かなくなってしまいました。。。

※ドル円日足


この小さな値動きに飛び込んでもトレード妙味は薄いですし
介入に怯えながらロングを持ち続けるのも疲れそう。

明日金曜日はイースター休暇で米国株式、債券市場は休場。
為替市場は動いていますが流動性は低下。
こんな時には介入は入らないだろうというのが
識者の総意ではありますが、
明日はコアPCEの数字には為替市場、反応しそうですので注意。

まだノーポジのままです。

NOTE

米GDP、10-12月は3.4%増に上方修正-個人消費の堅調が寄与
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-28/SB25L5T0AFB500

米経済は強いですねぇ。。
利下げを急ぐ必要はなさそうです。

足元では原油も上昇しており
インフレの再上昇懸念がジワリ。

※WTI原油
ゴールドはインフレ再上昇を先取りしたかのような上昇

※COMEXゴールド
こうしたコモディティ市況をみていると、ドル金利高、米ドル高誘導は
仕方がないかな、とも思います。ドル円もなかなか下がらないかな。
介入があっても一時的にドル円上昇を止めることができても
トレンドを変えるのは難しいだろう状況となっています。
ドル円は急落があれば買い、が基本スタンスでしょうか・・・




ひろこのX

いつもご覧いただきありがとうございます。
 ブログランキング

『無敵の日本経済!株とゴールドの「先読み」投資術』
https://amzn.to/42tWpPD   
  ~エミン・ユルマズ×大橋ひろこ 

今日、産経新聞2面に広告が。

本の中でゴールドが強いワケと今後の展望、
自身の資産形成にどのようなツールを使ってきたかをお話しています。

ぜひお手にとっていただけると嬉しいです。

ひろこのX

ブログRANKING~
    
いつもご覧いただきありがとうございます。



※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社