昨晩3/14AM2:00は日経が日銀のマイナス金利解除の観測報道、
そして今夜(同日)22:12には時事通信が同様のまとめ報道。
メディア各社から来週3/18-19での日銀会合でのマイナス金利解除観測が
連日のように出てきますね。。。
■日銀、マイナス金利解除議論へ 賃上げ集計見極め判断(AM2:00-日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB12D900S4A310C2000000/
■日銀、マイナス金利解除で調整 高水準賃上げ、
物価2%実現に自信―連合集計踏まえ最終判断(22:12-時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031401189&g=eco
サプライズ演出ではない市場との対話ということなのでしょうか?
しかしメディアに具体的に情報が漏れるというのは問題なのでは・・・
新たな量的緩和の枠組み検討、と書いたのも時事通信でしたね。
一説にはメディアに漏らしているのは日銀関係者ではなく
政治家、あるいは官僚サイドなのではないかという話もあるようですが。
外堀りを埋めたい向きがあるのか、それともやはり日銀の意思なのか。
来週本当にマイナス金利解除があれば日銀の意思という見方もできますが
市場は日銀会合までに完全に3月解除を織り込むかどうかが
トレーダー目線的には重要となってきます。
というのも、これだけ3月に前倒し観測が高まっているというのに
ドル円はここ3営業日上昇しているんですよね。
※ドル円日足
※日本国債金利 2年10年
というのも、上下動の幅が大きい米国金利がこのところ勢いよく
反発上昇しているからなんですよ。
※米国債利回り一覧
12日火曜の米CPI(消費者物価指数)も予想を上回る結果でしたが
(過去3カ月のコアCPIが年率4.2%上昇。昨年6月以来の大幅な伸び率)
今日14日(木)今夜発表された米経済指標が金利上昇をもたらしました。
■米PPI、2月は予想上回る大幅上昇-インフレ持続の新たな兆候
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-14/SAC843T1UM0W00?srnd=cojp-v2
~市場予想を上回る伸びを示し、6カ月ぶりの大幅上昇
■2月生産者物価指数(PPI)前月比+0.6%(1月+0.3%)予想以上の拡大
前年比+1.6%(1月+1.0%←+0.9%上方修正)
■コアPPI 前月比+0.3%(1月+0.5%)前月より低下も予想+0.2%を上回る
前年比+2.0%(1月+2.0% +1.9%へ鈍化予想も前月と同じ)
■2月小売売上高 前月比+0.6%(1月▼1.1%昨年9月以来最大の伸び)
■先週分新規失業保険申請件数 20.9万件(増加予想に反し先週21万から1000件減少)
・PPIの複数の項目が個人消費支出(PCE)価格指数に使われるため注目度は高い
FOMCはPCEをインフレ指標の基準としている(次回29日発表)
雇用統計の数字を精査すると米国のノーランディングシナリオに
黄色信号、といったムードでしたが、インフレ指標であるCPI,PPIが
1月に続いて2月も強含みとなったことで、金利上昇基調に。
ただし、利下げ開始時期が6月FOMCという観測は変わらず。
※CME Fedウォッチ
日米金利差がこれだけリバウンドされちゃうと
ドル円どうしても上昇してきますね。
※日米金利差とドル円
ドル金利が勢いよく上昇してくるとやはり株式市場が動揺しますね。
今夜は米国株市場は軟調。
気になるのは牽引役となってきたNVIDIA高値圏で神経質な乱高下。
今週金曜はトリプルウィッチング。先物、オプション、個別株SQです。
米株下落が顕著となれば、日本株市場にも影響が及び
ドル円の上値も重くなると考えていますが、
足元では日米金利差拡大に反応しています。
来週は日銀とFOMCがありますのでここから積極的に
ポジションを取りたくはありませんね・・・。
これだけ日銀の出口が前倒しになるという報道合戦が加熱しているのに
すでにドル円は反発基調に入ってしまった。
3月解除のコンセンサスがどの程度醸成されているのか、
市場への織り込みは済んでいるのか、まだ疑わしいと思っているのか
現時点ではっきり見えませんので手出し無用。。。
主要国短期金利比較
世界の金利が上昇基調ではありますがドル金利上昇が勢いがあるため
ドル独歩高となっています。
※通貨インデックス比較
お陰でユーロドルロング、ポンドドルロングは撤退です。
ユーロドル1.0889ドルロング⇒1.09000で買い戻し
ポンドドル1.2732ドルロング⇒1.2740で買い戻し
かろうじて利食いですが利幅はずいぶん削られてしまいました・・・。
豪ドル円97.58円ロングも97.60円とほぼコストで撤退。残念。。。
ノーポジとなりました。
明日は春闘第1回集計結果公表。
これで日本の金利、ドル円が動くかどうかにも注目。
またドル金利動向を占う上では
NY連銀製造業景況指数、ミシガン大学消費者信頼感指数などにも注目ね。
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テスラの下落が止まりませんが
更に下落するリスクがありそう。
GPIFの貸株再開です。
詳しくは以下の記事を参照ください。
■空売りが生む流動性、市場のインフラに GPIFが貸株再開
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB081400Y4A300C2000000/
■GPIF、テスラ株急騰でホクホク 貸株停止1年の現実
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66863190R01C20A2000000/
2019年、貸株停止を推進した前最高投資責任者(CIO)の水野弘道氏は
20年4月にテスラの社外取締役に就任しています。
空売りに苦しんでいたテスラはGPIFの貸株停止で救われた面が。
貸株再開を機にテスラを空売りする投資家が増えるのではないか、ということです。
これがあってもなくても、すでにテスラ株はずいぶん下げてきていますが・・・。
ビットコイン、高値波乱はこのニュースが関係しているかも。
■バイデン大統領、新予算案で30%の仮想通貨マイニング税を再提案
https://jp.cointelegraph.com/news/crypto-mining-tax-united-states-budget
☆2/21 エミン・ユルマズ氏との共著が発売となりました。
『無敵の日本経済!株とゴールドの「先読み」投資術』
https://amzn.to/42tWpPD
~エミン・ユルマズ×大橋ひろこ
エミンさんがかねてから指摘してきた日本株の時代が到来。
デフレ下で強かった円。 インフレ下では円資産は目減りする一方です。
新NISAスタートで個人投資家の意識も変わりつつあります。
日本株、米株、そしてゴールド。どのような投資法がいいでしょうか。
エミンさんとお話させていただいています。
私はゴールドが強いワケと今後の展望、
自身の資産形成にどのようなツールを使ってきたかをお話しています。
ぜひお手にとっていただけると嬉しいです。
いつもご覧いただきありがとうございます。