突如のドル安、他通貨高は
昨晩のISM非製造業景況指数がきっかけのようです。
指標が発表された23:00に
一斉にドルストレート通貨でドル売りが加速していましたね。
昨日も書きましたが、改めて。
米サービス業の景況感が悪化してきた。
⬇️
■米ISM非製造業、2カ月連続の低下-仕入れ価格4年ぶり低水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-03/SBDJLVDWX2PS00
*米3月ISM非製造業景気指数 51.4(予想 52.8/前回 52.6)
新規受注 54.4(56.1)3ヶ月ぶり低水準
入荷水準 45.4(48.9)データ開始来最低
仕入価格 53.4(58.6)前回から大きく低下4年ぶり低水準
雇用指数 48.5(48.0)予想下回る、50割れ続く
そしてその流れは今日も続いています。
※通貨インデックス一覧
ドル独歩安ですね、円は膠着。
昨晩はパウエル議長の講演が注目されましたが
3月FOMCで年内3回の利下げの可能性に言及し、
ハト派的会見を行っていましたが
トーンがやや変わってきたような、、、
■FRB議長、利下げ急がず インフレ再燃なら「破壊的」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN03EQN0T00C24A4000000/
足元の原油高でインフレ再燃のリスクが大きくなってきていますが
ガソリン販売価格が4ドルを超えると現職大統領は選挙に勝てない、
等と言われていますので、ここで利下げし原油高を助長するわけに
いかないということでしょうか。
しかし、ややタカ派メッセージを発信したものの
昨日はサービス業ISMの結果を受けてドル安が進行しています。
インフレは再燃しそうだというのに、景気指標は悪化しているのです。
いわゆるスタグフレーション懸念が台頭してきました。
今夜の米指標もあまり良くない。
■米失業保険申請、1月以来の高水準-人員削減の増加傾向と整合
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-04/SBF49HDWRGG100?srnd=cojp-v2
・先週の申請件数は前週比9000件増の22万1000件、予想21万4000件
・レイオフは1年ぶりの多さ、企業の人員削減発表も1年ぶり高水準
・1月以来の高水準
さて、明日の雇用統計はどんな内容となるでしょうか。
雇用統計待ちでドル円膠着は変わらず。
■日銀版需給ギャップ、10―12月期は+0.02% 15四半期ぶりプラス圏
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/TBD5J2H7GRJAHKCZES3GPLWQBA-2024-04-03/
・プラス転換は15四半期ぶり
需給ギャップは、日本経済の潜在的な供給力と実際の需要の差。
日銀は生産設備の稼働率や失業率・労働参加率などから試算。
こうした事実が日銀の引き締めの1歩を早める可能性もあるでしょうか?
日銀板需給ギャップが15四半期ぶりプラス転換となったとはいえ、
わずか0.02%。まだ脆弱だと思われますし、
GDPから推計する内閣府の需給ギャップはマイナスです。
■3/15「需給ギャップ」2期連続のマイナスに 内閣府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240315/k10014392221000.html
日銀は利上げには慎重であるべきと思う材料は
さくらリポートにも。
■7地域の景気判断引き下げ 日銀、4月のさくらリポート
https://www.sankei.com/article/20240404-HQTTMTJCKNKYTLFVJZ5YIJSCC4/
全国9地域のうち、北海道と四国は据え置くも
東北、北陸、関東甲信越、東海、近畿、中国、九州・沖縄の
7地域の景気判断を引き下げ。
しかし、日本の利上げの可能性は低く、
米国が利下げに慎重、となれば日米金利差の縮小期待はますます後退し
ドル円相場は上昇が続くということになります。
明日の雇用統計の数字如何では152円節目突破の可能性もありますね。
今日も財務省OBが為替市場にコメントを出していましたね。
■ドル155円超えないと介入ない、日銀メッセージも円安の背景=渡辺元財務官
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/CMQQKKFNDVIBXFAIMIOBU2MU5I-2024-04-04/
152円が防衛線ということはなく、
152円に急伸しても介入はないかも、って話です。
ドル円に関しては雇用統計で乱高下の可能性があります。
トレードの好機かもしれませんが、資金管理を怠らずに。
銅価格は今日も続伸。
コモディティ高で豪ドルの巻き戻しが強い。
99.23円豪ドル円ロングは継続しています。
※豪ドル円。100円大台を再び奪還
NOTE
■4-6月期に強い日本株アノマリー、株主還元や好決算評価で一段高も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-04/SBAUM4DWRGG000?srnd=cojp-v2
■ECB政策委、利下げ検討の根拠は強まっていると認識-3月議事要旨
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-04/SBF2OCDWLU6800
しかしなぜか足元ではユーロが急反発。
(米ISM非製造業景況指数の悪化でドル安、ユーロ急反騰)
ユーロドルって難しい通貨ペアよね・・・。
ドル次第って側面が強くユーロが主軸ではない局面が多い。
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