今日23日(火)もドル円相場は155円を伺う展開が続いています。
連日財務大臣は為替市場を牽制するコメントを発していますが、、、
■環境整ったと捉えられてもいい-為替介入について問われ鈴木財務相
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-23/SCD9O3T0G1KW00
環境整ったんだぞ、介入するぞ、って財務大臣が言っているのに
ほとんどドル円相場変動なし。足元を見られていますね、、、
このところの鈴木財務大臣の為替市場に対する牽制は
朝礼の部長挨拶と化しています。誰も聞いちゃいない。
現役大臣発言だけじゃ反応が薄くなってきたせいなのか、
このところ元財務官からも介入に関するコメントが増えています。
4/4山崎元財務官、4/4渡辺元財務官、4/10中尾元財務官。
そして今日は古沢元財務官。
■為替介入は「相当近い」、円安・ドル高はかなり急速-古沢元財務官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-23/SCDGWGT0AFB400
単純にメディアから取材されるから答えた、というだけかもしれませんが、
財務省がスクラムを組んで元OBにも牽制に加わってくれと
お願いしているようにも見えてきて、
そうまでしないと抑制できない苦しさというのが伝わって来ます。。
要するに安易に実弾を入れられない、という事情があり、苦肉の策では?
米国の利下げ開始時期が一体いつになるかわからない事態となり
米金利上昇基調にあっては、
介入しても効果は薄いと理解しているということなのでしょう。
ただ、今夜は米金利上昇は止まっています。
長期金利は4.5%台へと下落。
※米国債利回り
ドル円、下がるとすかさず買い手が現れて
あっという間に戻ってしまいますね。。
※ドル円5分足
155円節目をつけさせたくない巨大なオプションの防戦売りが
上値をおさえているという指摘もありますが。
しかし、こういう防戦売りはどこかで決壊するのです。
今日は株式市場の下落が一服しリバウンド基調にあるためか
クロス円が堅調。ユーロ円は直近高値を更新し2008年来高値を示現。
※ユーロ円日足
※ユーロ円月足 リーマンショック前のレベル
カナダ円も今週、同様に新高値を示現、
2008年来のレベルに上昇してきました。
ユーロが強い背景には、今日のPMIの数字があったか?
■独4月製造業PMI ◯42.2(前回 41.9
非製造業PMI ◎53.3(前回 50.1 10カ月ぶりの高水準
総合PMI ◎50.5(前回 47.7 予想外に50を上回る
~10ヶ月ぶりのこと)
■ユーロ圏製造業PMI 45.6(前回 46.1
非製造業PMI◎52.9(前回 51.5
総合PMI◎51.4(前回 50.3
■仏4月製造業PMI 44.9(前回 46.2
非製造業PMI◎50.5(前回 48.3 1年ぶり50を上回る
総合PMI◯49.8(前回 48.3
ユーロ圏、独、仏とも非製造業(サービス業)PMIが予想を上回る改善。
ユーロが反発基調を強め、ドル売り基調となったようですね。
ドル金利低下で為替市場では他通貨反発基調ですが
ユーロはサービス業PMIの強さなども支援材料となりました。
今夜はドル独歩安の展開ですね。
あ、、、円も弱かった・・・反発力弱い💦
※通貨インデックス一覧
というわけで、3度目の正直。
また豪ドル円を買ってみました・・・。
コスト99.94円です。資源高基調ですし。。
介入が入る場合、直前にドル円が上方向に走るだろう
ということを考えれば
(少なくとも155円を大きく超える相場が来なければ介入はない)
下がったところでドル円を買うのが正解なのかもしれませんが
ドル円は155円の防戦売りが突破するまでは
大きく値幅を取るのが難しい、、、
ならばクロス円で、という感じでしょうか。
株式市場ですが、今夜は米金利が低下傾向にあるため反発上昇が大きい。
ダウは今回3月からの下落幅に対しての38.2%戻りを今夜達成しています。
弱い相場なら、ここで戻りいっぱい、反落する可能性がある
ということになりますが、さて。
半値戻りくらいまでの強さを見せるでしょうか。
※米国主要株価インデックス
ナスダック総合、S&P500は38.2%戻り達成は、もうちょっとかな。
日本株は38.2%までまだまだ戻り余地があります。
今夜このまま米株市場が強く引ければ明日の日本株の上昇は期待できそうです。
問題は、38.2%を超えて反発できるか、その後半値戻りレベルまで
上昇したとして、更に上値を追うことができる強い材料が出てくるか。
例えば、今週の米決算。そして米金利がこのまま下げてくれることが条件。
今夜の米決算。
テスラ [TSLA]
ビザ [V]
ゼネラルモーターズ [GM]
ロッキード・マーチン [LMT]
ペプシコ [PEP]
テキサス・インストゥルメンツ [TXN]
NOTE
■ピムコ、日銀利上げは年内2回を想定-夏ごろに国債買い入れ減額
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-23/SCDM5PT0G1KW00
・ピムコは日銀の年内2回の利上げと、夏頃から量的緩和縮小開始と予想
■英中銀チーフエコノミスト、利下げには慎重期す-「まだ道のり」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-23/SCEA5DT0AFB400?srnd=cojp-v2
・短期金融市場が現在見込む英中銀の年内利下げは0.25ポイントがわずか2回。
・年初には5回または6回と織り込まれていた。
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