ドル円相場はゆっくりと円安ドル高方向へリバウンドしています。
※ドル円日足
夕方、一時円高方向に触れましたが（赤の⬇️）
一部通信社が「植田日銀総裁が岸田首相と意見交換のために官邸入りをした」
との報道でアルゴが動いただけのようです。
結局、下げた分はキッチリ戻っていますね。
植田総裁と岸田首相が会談したからといって
直ぐに日銀が動くわけではありませんし、当然といえば当然ですが。
植田日銀総裁が岸田首相と会談、円安「注視していくこと確認」
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/4L4LKQZSUNKWBA2ZQPYBIHAPEI-2024-05-07/
岸田文雄首相との会談後に記者団の取材に応じ、為替についても議論
GWに入る前の日銀の金融政策決定会合をきっかけに
円安ドル高が加速したことは事実してあるため、
この点について意見交換があったのかもしれませんが、
結局、表に出てきたのはこうした従来から繰り返されている文言。
「最近の円安については日本銀行の政策上十分注視をしていくことを確認」
「政府と日銀の間で密接に連携を図り政策運営に努めることを確認」
なにかを期待して（警戒して）ドル円相場がやや下げた分は
杞憂に終わった、ということで
すぐにリバウンドしたということでしょう。
また、今日は経団連の十倉会長の発言も話題でしたね。
「ドル円の１５０円上回る水準は行き過ぎ」
「為替相場が中期的にファンダメンタルズ反映すること望ましい」
「当局の介入についてはわからない」
「仮に介入したとすれば、非常に良いタイミングだった」
経団連会長が150円以上の円安は困る、と為替水準に言及。
こうした経済界重鎮の発言が政策に影響するなどということは
ありませんが、150円が今後 より意識されるレベルになりそう。
足元では155円節目手前で揉み合いに入ってしまいましたが
ドル買いの勢いが限定的なのは
ドル金利が今日も下落を続けているためでしょう。
※米国債利回り
今週は152円近辺から154円台まで2円も円安が進行。
やはり「絶対的な金利差」は強い円売り材料だということですね。
今夜は米要人からタカ派発言が伝わっていますが
新味はなくほぼマーケットは無風。
ミネアポリス連銀総裁、物価抑制に向け政策金利が十分に高いか疑問
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD4AZHDWRGG000?srnd=cojp-v2
ドル円ロングは継続。
155円は超えてくると思うのですが、、、
NOTE
今日は豪州中央銀行（RBA)の金融政策会合。
■豪中銀、4会合連続で金利据え置き 総裁はハト派発言も物価高警戒
https://jp.reuters.com/economy/inflation/O4NUA6YVSFMBRDBOEHS5BEBG3M-2024-05-07/
インフレの再燃を警戒し次の一手が追加利上げとなる可能性を
予想する向きもありましたが
「利上げを討議したが、金融政策はすでに十分に制約的」
と判断したとRBAブロック総裁。
ただ、「現段階で理事会は何も決定していないし、何も排除していない」
と利上げの可能性は排除していません。
■中国人民銀の金保有、１年半連続で増加－４月末の外貨準備高は減少
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-07/SD41WMT0AFB400
中国のゴールド購入は1年半も続いています。
米ドル保有を減らしている行動の裏側には・・・・
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