2024年5月21日火曜日

 今日の日本株、前場がめちゃめちゃ強くて驚きました。
農林中金の問題なんてまるで関係なし。

この日本株の強さを、サウジの皇太子が来日することで
オイルマネーが日本株に流入する期待と指摘する向きもありました。

先週ダウが4万ドルをつけたから、との解説もありますが
米株と日本株、このところ相関が薄いですし
足元日本株が軟調なのは日銀の引き締め警戒というコンセンサスですので
それも違うかなァと思いますが、ともかく前場は強かった。

前場は650円近く上昇した日経平均でしたが
後場から上値が重くなり、最終的には前日比282円高と大きく上げ幅縮小。
ちなみにサウジの皇太子MBSは父サルマン国王の病状悪化で来日延期とのこと。

しかし、日経平均チャートは下落幅に対しての61.8%戻りで
ピタリと止められていますね。
テクニカル的に手仕舞いが入った可能性もあります。

22日はNVIDIA下落の決算だというのに、今夜も米株は上昇しています。
SOXが強いですね・・・この高値更新は新規買いというより
オプションによるものなのかもしれませんが、米株はどこまで上がるのか。

利下げ期待で上昇しているということは、利下げが確定するまでは
買われ続ける可能性もあります。
米家計の余剰貯蓄は枯渇しているという話ですが
金融市場には過剰流動性マネーが溢れているということでしょうか。

今日の話題は日本の長期金利。
新発10年国債利回りは0.975%と、日銀がYCCの再修正を決めた翌日の
2023年11月1日に付けた0.97%を超えて、13年5月以来の水準に上昇しました。

現在はさらに上昇していますね。長期金利は早晩1%台に乗せてくるでしょう。
日銀は明日21日「金融政策の多角的レビュー」に関する
第2回ワークショップを開催しますが、
引き締めが早まる思惑が広がっているのでしょうか。

※日本国債利回り
日本の金利がこれだけ上がってきていてもドル円相場は
足元ドル買い円売りが優勢。

※ドル円日足
ドル金利も反発基調にあります。

※米国債利回り

このところまたもFed要人からタカ派発言が・・・
先週は14日にジェファーソンFRB副議長が
「政策金利は引き締め気味のままであるべき」と発言。

17日にはボウマンFRB理事が
「インフレが反転したことがデータで示されれば、利上げの用意がある」
と発言しています。

今週は要人発言の機会が多いんですよ。
21日はバーキン・リッチモンド連銀総裁、
        ウォラーFRB理事、ウィリアムズNY連銀総裁、
22日にグールズビー・シカゴ連銀総裁、
23日にボスティック総裁、
24日にウォラー理事の発言が、、、。

パウエル議長が次の一手は利上げではないと発言しているのに
ボウマン理事は利上げの用意があるなどとタカ派姿勢を崩していません。
この方は最もタカ派であるため驚きはないとはいえ、
市場はそれなりに反応しますね。

ドル円はレンジかと思いますが、やはり絶対的金利差からドルロング優位。
材料がなければじわじわ上昇していきますね。
こうしたじわじわ上昇だと次の介入が読みにくい。

クロス円が猛烈に強いのですが
特にキウイ円はリーマンショック前のレベルを超えました。

※NZドル円日足
コロナショック時の安値が59円、現在95円。
※NZドル円月足

今週22日にRBNZ金融政策会合を控えています。
金利据え置きとの見方が強いですが
NZ第1四半期CPIは前期比+0.6%と伸びが小幅に加速していました。
CPIは依然として中銀目標範囲を大きく上回っているため、
年内利下げを開始する可能性は低いことから買い安心感がある、
ということなのでしょう。
ここからは乗れないなぁ、、、

ユーロドルロング、豪ドルドルロングは継続。
今日は上値が重かったですね、、、
コストに逆指値をおいてあります。

NOTE
■LME銅が過去最高値更新、1万1000ドルを突破-供給不足観測
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-20/SDRELJT0G1KW00?srnd=cojp-v2
ゴールドもシルバーもプラチナも軒並み上昇しています。
メタル上昇の背景には何が?中国の買いが旺盛なことはわかっていますが、、、

■イランのライシ大統領とアブドラヒアン外相、搭乗ヘリ墜落事故で死亡
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-19/SDQHQZDWRGG000

ひろこのX

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