2023年10月20日金曜日

 今夜はパウエル議長の
NYエコノミッククラブでの講演で米株式市場、乱高下。
方向感を失っています。

世界の株価。AM2:50現在

各アセットの赤いラインが前日終値、
前日比プラスになったりマイナスになったり忙しいですが
パウエル議長講演が終わった段階でプラス圏に浮上も
その後再びダラダラと下落しています。

米主要株価インデックス日足 決して強い形ではないですね。
米長期金利、一時急落するも再び上昇で現時点で4.9%を堅持。
しかしドル円は心音停止。ほとんど動いていませんね。

パウエル議長、FOMCは「慎重に進んでいる」-利上げの選択肢残す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-19/S2S9SCT0G1KW01
伝わってきている発言は
「利回りは金融環境を著しくタイトにした」
「インフレは依然として高過ぎで、さらなる進展が必要」
「FEDは堅調な経済とインフレの低下を望んでいる」
「私自身の推測では、長期的な潜在成長率は約2%」などなど
短期金利は低下していますので
決してタカ派トーンではなかったようですが
問題は長期金利、上昇が止まったとはいえませんね。

※米国債利回り一覧
米長期金利上昇ということは、米国債が売られているということですが
昨晩はバイデン大統領によるガザ地区などへの
1億ドル支援発言も材料だったようです。

米バイデン大統領 ガザ地区などに“1億ドル”の人道支援表明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231019/k10014229911000.html
パレスチナに対し、1億ドル、日本円にして149億円の支援を行うと表明

24年度予算もまだ決められないどころか
下院議長が解任されたまま空席。
政府機関閉鎖を免れるためのつなぎ予算は11/17に切れるというのに
未だ下院議長が選出されない、という状態で
さらなる国債の増発につながる発言が嫌気されたということでしょうか。

また、中国による米国債売りが粛々と続けられていることも問題。

中国の米証券売却が4年で最大-人民元買い支え資金確保との観測も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-19/S2R7QZT1UM0W01
8月、過去4年間で最も多くの米国の債券と株式を売却。
中国当局が下落する人民元を支えるための資金の確保に動いたのではないか。
212億ドル(約3兆2000億円)の売却の大部分は米国債と米国株。

中国の米国債売りは4月から8月まで5ヶ月連続。

中国の米国債保有、8月は5カ月連続減少-日本は小幅な増加
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2QT0AT0AFB501

8月時点での中国の米国債保有残高は 8054億ドル(約120兆7100億円)
日本の1兆1200億ドルに次ぐ世界第2位の米債保有国です。
中国は2013年には1兆3000億ドルの米国債を保有していましたが
随分減らしてきましたよね。。。

しかし、まだ世界第2位の米債保有国です。
まだまだ売る余地はあります120兆円分。

この全てを売るとは思いませんが、
ロシアの事例を見ると、そのリスクを侮れないとも感じます。

ウクライナ侵攻前の2018年にロシアは米国債保有は急減させています。
2014年のウクライナ危機を受けて米国による制裁が始まった頃から
米債保有を減らし、その資産をGOLDにシフトさせていましたが
2018年に8割近くを売却してしまったと記憶しています。

米国の国内法「IEEPA」(国際非常時経済権限法)が定める
「敵性国家」に対する処罰を定めた「敵国条項」は
米国の安全保障、外交政策、経済に重大な脅威が生じた場合、
外国とその国民が保有するすべての財産を破棄
または没収する旨を法律として規定しています。

つまり、米国に敵対する国の米国債は無効化できる、というものですね。
米国債を大量保有している状態で米国と対峙するのは大きなリスクなのです。
ということで中国は米国債を粛々と減らしているようだ、
というのが金利上昇の一因ではないか、という話ですが、
別の国が買ってくれれば問題はないですので
米国には米債の信認を低下させるようなことを避けてほしいところですね。
現状においては格下げのリスクにさらされています(ムーディーズ)

米金利に振り回される相場はまだ続きそうです。

ポジションはキウイドルS継続。

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2023年10月19日木曜日

 あ~米長期金利4.9%台へと一段高です。

※米国債利回り2年10年

これでは、株が上がりません。
※米主要株価インデックス
この金利高でもまだこの水準を保っているのも不思議。
この金利高はタイムラグを伴って実体経済に効き始めています。

米住宅ローン申請指数、28年ぶり低水準-借入コストが6週連続上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2Q43FT0AFB501
購入と借り換えを含めた全体の住宅ローン申請指数は
13日終了週に6.9%低下して166.9となった。
これは1995年5月以来の低い水準。

ただ、昨日発表された小売売上高が良かった。
米国民の消費意欲は衰えていない。
ここが米国の凄さでもあります。

・9月小売売上高:前月比+0.7%
                        (予想:+0.3%、8月:+0.8%←+0.6%)
・9月(自動車除く):前月比+0.6%
                        (予想:+0.2%、8月:+0.9%←+0.6%)
     
しかもアトランタ連銀のGDP予測モデル「GDP NOW」
Q3のGDPは5.4%、これでは金利は下がりませんね。
https://www.atlantafed.org/cqer/research/gdpnow?utm_medium=social-media&utm_source=twitter-atlantafed&utm_campaign=gdpnow
ただ、今夜の米金利一段高の背景にあるのは「原油市場」のようです。

原油急騰、イランがイスラム諸国に対イスラエル石油禁輸呼び掛け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2P5P3T0G1KW01
イランがイスラエルへの石油禁輸をイスラム諸国に呼び掛け

この報道を受け。原油が急上昇。
特にブレント原油の上昇が大きいですね。

WTI原油というのは米国内の代表的な原油であり
(テキサス州西部産出原油、ドメドメ原油)反応はマイルド。

ブレント原油は最も取引量が多い原油で
世界で取引される原油の 75% の値付けに使用されているため
原油の国際指標といえばブレントオイルのことです。
※油種間スプレッド ブレント原油が急上昇(青)白がWTI 緑はドバイ
上がっているのは米金利だけではありません。
中東リスク、原油高リスクがトリガーのようですので
世界の金利が上昇しています。※主要国利回り一覧
そして日本の金利もジワリ上昇してきましたが(長期金利0.8%台)
今月10月31日の日銀の金融政策決定会合には注目です。
年内のマイナス金利解除も、YCC再修正より前に-桜井元日銀委員
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2M65NT0G1KW01

元、日銀審議員の方のご発言ではありますが。
今月10月31日の日銀金融政策決定会合で
フォワードガイダンス(政策指針)の修正を含めて解除への地ならしを想定。
早ければ今月、あるいは年内の「マイナス金利政策解除」の可能性に言及。

BNPパリバの河野氏は長期金利の変動幅を1.5%に引き上げる可能性を
指摘していますね。

長短金利操作に早くも再修正観測 市場で浮上、日銀警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB058DJ0V01C23A0000000/

というようなこともあって、これだけ米金利が跳ねても
ドル円の上値も限定的。ドル円の変動幅が小さくなってしまっています。

※ドル円日足   米金利高でも上値は重い
スイス円はこれだけ上昇しているというのに。
スイス円が買われているのはやはり
「安全資産」「避難通貨」ということでしょうか。
スイス円拾っておけばよかったな。。。(タラレバ)

安全資産、というククリではGOLDも強い。
1イスラエルの件がなかった10月初旬は、
長期金利上昇でかなり売り込まれていたGOLD。
有事勃発で買い戻しが大きく入っています。

しかも、長期金利は更に高値を更新しているというのに
この金利高には反応しなくなってきました。
足元は有事リスクがゴールド価格を支えているようです。

ただし有事の金買いには注意が必要です。
長くは続かないのです。

詳しくは小菅さんの解説を。
本日収録しました。有事の金を徹底検証しています。

マーケットエッジ代表 小菅努氏解説
<地域紛争で金価格はどう動くのか>
『歴史に学ぶゴールドの投資戦略』
https://youtu.be/gwia77J47B0
◆地政学リスクと金価格の歴史を振り返る
◆有事の金価格パターンを把握する
昨日ポジションを綺麗にして、底入れしたっぽいユーロかポンドを買おうかと
思っていましたが前言撤回。まだリスクオフのドル買い圧力が強い。
(ユーロドルとポンドドルは日足MACDがゴールデンクロスして上昇中なんです。
価格とのダイバージェンス発生中で、どうも売りにくいんですよね)

今日は直近安値を割り込んできたキウイドルのショートを作りました。
キウイのMACDはデッドクロスしたところです。
NOTE
英インフレ率、予想より高水準を維持-原油価格急騰後
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2PPS8T0AFB401?srnd=cojp-v2
・CPIは前年同月比6.7%上昇(予想+6.6%)前月と同じペース
・来月の0.25ポイント利上げの確率は30%で安定

景気への悪影響から利上げ確率は上がってきませんが
インフレがなかなか収まらない英国・・・
インフレはブレブジットの悪影響などにも起因していそうですね。

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2023年10月18日水曜日

 ちょっとちょっと、米金利トップアウトしてないかも~💦
今夜は米金利が勢いよく上昇しています。

※米国債利回り2年10年

今夜の米小売売上高が強い数字だったからなのか?
予想が低かったんですよ、予想の倍以上の強い数字が出ました。

・9月小売売上高:前月比+0.7%
                        (予想:+0.3%、8月:+0.8%←+0.6%)
・9月小売売上高(自動車除く):前月比+0.6%
                                        (予想:+0.2%、8月:+0.9%←+0.6%)
 しかも8月分の上方修正が大きい。
米国GDPの7割を占める個人消費が底堅いことが証明された格好です。

足元の長期金利の上昇は政策金利の1~2回程度の利上げ効果に
匹敵する引き締め効果をもたらしているとして
このところFed要人らのハト派発言が相次いでいますが
こうしたFed関係者の発言があっても
なかなか市場金利はピークアウトしませんね。

景気、インフレが強いせいなのか、
あるいは単に米債が売られているだけなのか。
(米債への信認低下、需給悪化など)

こうして米金利が力強く上昇しちゃうと
ドル円もやっぱり上昇しちゃいますよね。
※ドル円日足 
10月に入ってから上値が重くなってきているものの
大きく下がりません。

今日は19:00台にドル円が急落する瞬間もあったのですが
1分足でほんとに瞬間の出来事でした。

おそらく、このニュースにアルゴが反応したものとみられます。

日銀の24年度物価見通し、2%以上に上方修正の公算大きい-関係者

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2NLU8T0G1KW01

これ、ちょっと前にもニュースになっていたので
決して目新しくはないのですが、、、、
だからアルゴの反応の瞬間に終わったのかと思われます。
売り方にとっては格好の買い戻しのチャンスとなりましたね。

また、このニュースも重要。
連合、来年春闘で定昇分含め「5%以上」の賃上げ要求へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2NZNST0AFB401?srnd=cojp-v2

日銀がインフレの認識を引き上げれば
インフレ・ターゲット達成=緩和政策の転換=利上げも遠くない、
との思惑が強まりますし、実際CPIは3%超えているのになぜ
インフレ目標達成としないのか、という点においては
賃金上昇を伴う形でのインフレの実現を辛抱強く待っているためですので
来年の春闘での賃上げ要求が5%というのも朗報です。
日銀の政策転換の可能性が高まるというものですが、
その意味で今月の日銀会合の展望レポートは重要ですね。

しかしあっという間に買い戻され、
小売売上高の数字を受けて下落前の水準に戻ってしまいました。

昨日神田財務官が利上げに言及するというサプライズが
ありましたが、それでもドル円は崩れませんでした。
ほんとドル円、金利差だけではなく需給構造の変化によるところが
大きくなってきているのかもしれませんね。

財務省が利上げに言及するのはいかがなものか、とは思いますが。
しかも、為替が激しく下落した場合利上げで資本流出を止めるか
介入で過度な変動に対抗する、とおっしゃっています。

為替の激しい下落時、国は「利上げか為替介入で対抗」-神田財務官
https://bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-16/S2M3V7T0AFB401
為替相場が激しく下落(円安進行)した場合
「金利を上げることによって資本流出を止めるか、
為替介入で過度の変動に対抗する」神田財務官

日銀の使命は物価の安定、インフレ目標の達成であって
為替市場のコントロールを目的にはしておりません。
建前としてはね。
それを日銀ではなく、財務官がコメントするとは。

前日のIMFによる介入への牽制報道に応えたものと思われますが、

日本の為替介入、条件整っていない-IMFアジア太平洋副局長
https://bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-14/S2J5CMT0AFB401

このニュースは日本の通貨当局に対し介入への牽制があったという切り口で
大きく報じられましたが、その真意は別のところにあったのかも。
というのも、こちらの記事を読むと、、、

日本、経済対策で財源確保を 為替介入は不要―IMF幹部
https://jiji.com/jc/article?k=2023101500267&g=int

「日本経済の好調さを踏まえれば財政出動は必要ないと指摘、
政府が策定中の経済対策では財源を確保するよう求めた」

岸田政権の経済対策で減税、財政出動への期待が高まっていることへの
牽制が目的だったようにも見えますね…。
アジア太平洋副局長を通じて財務省の本音が見え隠れしているような…

~しかし、今夜は米金利がこれだけ跳ねているにも関わらず
ラッセル2000が大きく上昇していて
米株の反応もイマイチ理解できません。
※米主要株価インデックス 意外と全般底堅い 
中東情勢に関しては
バイデン大統領がイスラエルを訪問。

バイデン大統領、18日にイスラエル訪問 連帯を再確認=米国務長官

https://jp.reuters.com/world/us/SREV4BD4IRPBVDSYR5D4OJNI2U-2023-10-17/
米の「関与」想定、ガザの衝突エスカレートなら=イスラエル高官
https://jp.reuters.com/world/security/GOKLJ6F36VMMFAOISBGO4C5GRE-2023-10-17/

予断を許さぬ状況にに変化はないような気がしますが
今夜は原油も反落、VIX指数も低下傾向。
事態の悪化をマーケットは想定していないようにも伺えます。
イスラエルのガザ地上侵攻はどうなるのか、、、。

また、ドル金利が上昇しているにも関わらず
ドルインデックスは下落基調にあり、
為替市場の反応もいまいち理解が追いつかないので
ポジションはすべてカットしてノーポジで様子見とします。

※通貨インデックス一覧 なぜドル安なの??
NOTE

ユーロが強いのはこのニュース?
独ZEW期待指数は3カ月連続改善、予想上回る-利上げ終了との期待
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2O1J5T1UM0W01?srnd=cojp-v2

ユーロドル、ポンドドルって底入れしてトレンド転換
したようにも見えるのよね。
ユーロドル、押し目拾ってみます。

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2023年10月17日火曜日

 中東情勢の不透明感が払拭できぬまま週明け。
日本株市場は全面リスクオフムード。

※日本株主要株価インデックス
小型グロース市場は悲惨。

イスラエル軍のガザ地上侵攻、
準備が整わぬとしてまだ本格侵攻には至っていませんが
これが金融市場のリスク回避の一因であると指摘されています。

週明け月曜、日本市場はリスク回避ムード一色で
全面株安でしたが、今夜の米国株市場は全般買い戻しが優勢。

※米国主要株価インデックス一覧

現状ではイスラエル、ハマス戦争の情勢は
リスクオフ相場をトレンド化するものではなく
ボラティリティを高めているだけという感じもありますね。

企業決算発表が本格化する中、
それほど悲観するものにならないというのがコンセンサス。

JPモルガン、第3四半期利益は予想上回る 金利収入が過去最高
https://jp.reuters.com/markets/bonds/PF7JGG6PLVME7CQ2OXHSUNF7MQ-2023-10-13/

明日は日本株も買戻しが優勢となりそうです。
何事もなければ。
為替市場でもドル高の流れは一服。
ドル以外の通貨の戻りが確認できます。
※通貨インデックス一覧
これがトレンド化するかどうかはわかりませんが…。

今日はこれと言って中東情勢に新たな情報があるわけでないので
リスクオフ相場の終焉、リスクテイクできる相場になったとは言えませんが、
米金利は再び上昇に転じており、金利先高観が後退しているのか
下院議長選出で揉める米国債の信認低下リスクを織り込んでいるのか。

※米国債利回り一覧
今夜は再び米債売られているというわけです。
米金利が再び上昇。
(ムーディーズが政府シャットダウンがあれば米国債を最高位格付けから
 引き下げることを表明している)
長期金利4.88%は天井ではなかったのか?
まだわかりません・・・

地政学リスクが高まっているため
現時点で具体的な為替のストラテジーは組み難い。
米株市場だけみていると決して弱くはないように見えますが
リスクを増やしたい局面ではないので様子見です。

NOTE
米インフレ鈍化、一時的な現象ではない─シカゴ連銀総裁=FT
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/XQOHDYKPG5J43O76NBML7PMED4-2023-10-16/

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2023年10月15日日曜日

 ハマスが世界の支持者に向け一斉蜂起を呼びかけた10月13日、
不測の事態を警戒したのか、原油とゴールドが猛烈に上昇しました。

イスラム教礼拝日“怒りの日” 「ハマス」が抗議活動呼びかけ 不測の事態懸念も
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000319720.html

フランス、ルーブル美術館とベルサイユ宮殿に爆破予告があるなど
呼びかけに呼応したかのような騒動が報じられています。
イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への地上侵攻を開始するとして
ガザ住民に2つの避難経路示すなど、両国の戦争は激化。

また、国際テロ組織アルカイダがハマスを称賛する声明を出しており、
米国施設などの攻撃を呼びかけるなど事態は不穏に拡大しそうな気配。

国際テロ組織アルカイダがハマスを称賛する声明 米国施設などの攻撃呼びかけ
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000319930.html?display=full

この戦争が拡大すれば世界経済リセッション入リトの警戒も。

イスラエルとハマスの紛争、拡大なら世界経済リセッション入りも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-13/S2G1AHDWLU6801?srnd=cojp-v2

ワイルドカードはイランの関与。
イランが長年ハマスに軍事支援してきたことは否定できないものの
今回の奇襲攻撃の直線関与はまだ決定的ではありません。
それを認めざるを得ないような証拠が出てくると大変。

イランとイスラエルの直接衝突となり、
その場合原油価格は1バレル150ドル、
世界経済損失は150兆円にものぼるとの試算。

ゴールドマン・サックスは、
イランの関与で欧米のイランへの制裁が強化されれば
2024年のイランの生産量予測が日量325万バレルから
250万バレルに低下、北海ブレント原油価格を9ドル押し上げると分析。

イランが対抗措置としてホルムズ海峡の封鎖に踏み切れば
その影響は計り知れません。
日本に原油がやってこないなんて事態も。

また、サウジアラビアとイランの代理戦争ともされるイエメン内戦の激化を
警戒する声もあります。サウジの石油施設やタンカーが攻撃されれば
原油価格の急騰をもたらすリスク。
2019年にサウジの石油施設攻撃で日量570万バレルの生産が停止。
(世界供給量の約5%)
これによって原油が急上昇したこともありました。

※WTI原油 金曜日大きく反発上昇
ロシアがウクライナに侵攻した際はWTI原油は130ドルへ。

※COMEXゴールド 長期金利上昇で下落していたが・・・
というわけで、週末のNY市場はリスクオフ一色でしたので
米株はご覧の反落。
米金利は長期ゾーンが低下。
やはり、株から債券へと資金は安全資産へとシフトしたと見られます。
※米国債利回り一覧
色々問題が指摘されていますが米国債は世界一の安全資産というわけね。

問題というのは~

トランプ氏支持の保守派ジョーダン氏、共和党が下院議長候補に指名
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-13/S2HHJBT0G1KW01

マッカーシー下院議長が解任され、
次期下院議長を選出しなくてはなりませんが
保守穏健派とされる共和党スカリス氏が議長選から撤退。
共和党は強硬派のジョーダン氏を指名しました。
ただしこのジョーダン氏、本会議採決で票が集まるかどうか不透明。
党を混乱させている保守強硬派が推す候補であるため、
穏健派の反発必至と見られます。
ジョーダン氏はフリーダムコーカスの創設メンバーです。

下院議長不在のままでは24年度予算成立が難しいどころか
(10月1日から24年度は始まっている)
なんとか米政府機関閉鎖をしのいでいるつなぎ予算も
11/17に切れてしまいます。それまでに今年度予算、あるいは
つなぎ予算を決められなければ米政府機関は11/17にシャットダウンされます。
となると米格付けを最後までAAAに保っていたムーディーズも
格下げに踏み切ることを警告していますので、
米債格下げのリスクが有る、というのが現状なのです。

それでも地政学の混乱で安全資産へ資金を逃がそうというときには、
ゴールドと米国債、というのがセオリーであることには
違いないようですね。

また、有事はドルが強くなりがちです。
リスク資産がキャッシュ化されると
まずはドルキャッシュになるからです。
基軸通貨であり世界一の流動性があることがその理由ですね。
以前はリスク回避で円も買われたのですが、今はそういう動きはありません。

※通貨インデックス一覧 ドル高へ。安全資産とされるスイスフランも上昇。

さらに原油高となればなおさらです。
原油高=ドル高です。
(原油価格が上がると、原油購入の代金を支払うためのドルの需要が増す)

とはいえ、このところ米FRB関係要人はハト派的で
追加利上げ観測は後退しています。

フィラデルフィア連銀総裁、政策金利の据え置きを改めて主張
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-13/S2GXHOT1UM0W01
他にも
10/6 サンフランシスコ連銀デイリー総裁
「長期金利上昇している事が利上げ1回分相当の効果があり、
追加利上げの必要はない」
10/9 ダラス連銀ローガン総裁
「長期債利回りの上昇で利上げの必要性が後退する可能性がある」
10/10ボスティック米アトランタ連銀総裁
「これ以上の利上げは必要ないと考える」
「見通しが変化すれば追加利上げが必要にも」などと発言した。
10/11ウォラーFRB理事
「FRBは金利において、様子見の位置にいる」

しかし先週発表されたミシガンインフレ期待は上昇していましたね・・・
米消費者1年先インフレ期待、5カ月ぶり高水準-ミシガン大調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-13/S2H0BDDWLU6801
1年先のインフレ期待 3.8%に上昇(予想 3.2%:前月 3.2%)
5-10年先のインフレ期待 3.0%に上昇(予想 2.8%:前月 2.8%)



先週はPPIがやや強めに出ていたり。
9月の卸売物価指数(PPI)前年比+2.2%(8月+2.0% :予想+1.6%)

ここへ原油高が加わると追加利上げ観測が
再び台頭する可能性も否定できませんので
その点には注意が必要ですね。
ドル高は続くのか。。。
先週は1.2177ドルでポンドドルショート再参戦。

■企業決算発表が本格化しますが、
比較的楽観的な予想です。
外部環境が悪くなければ株は上がる地合いだったということでしょうか。
           
アングル:米企業は第3四半期に小幅増益へ、停滞気味の株価下支えに期待
https://jp.reuters.com/markets/global-markets/AZYVMP3SUZK7VCRNDUBBQTTH3U-2023-10-13/

追加利上げ観測は後退していますし
企業決算も悪くない見通しとなれば
有事警戒が後退すれば、
株は大きく買い戻される可能性がある、ということです。

その可能性もある、ということに留意しながら
日々のニュースをチェックしていきましょ。

日本の企業決算も、企業の想定為替レートを
大きく上ブレる円安ですから悪くない
というのがコンセンサスです。

NOTE
■中国9月CPI横ばい、PPIは前年比2.5%下落 デフレ圧力続く
https://jp.reuters.com/economy/inflation/KL4Y4PLIMVJPJCNVXQ6PYQFEWM-2023-10-13/
中国PPI前年比▼2.5% 昨年の10月から12カ月連続でマイナス
中国9月CPIは前年比±0.0%(予想 +0.2%)(前月 +0.1%)

豪ドル、キウイドルは中国が弱い影響が効いちゃって弱いですね。
今週は豪9月雇用統計に注目。

■NZ政権交代、総選挙で野党・国民党が第1党に
https://jp.reuters.com/economy/2NMXDQMENVKSBLFYUJXMG4MYAE-2023-10-15/

この所豪ドルよりキウイドルが弱かった背景にこの選挙があったか?
6年ぶり政権交代です。
第1党となった国民党の掲げる政策。
中間所得層の支援策、インフレ対策、公的債務削減など。
NZドルが動くかどうかはなんとも言い難い。
今はマクロ要因の影響(ドル高)が大きいように思います。

今週の主な予定
16日(月)
日銀国債買い入れオペ(残存1-3年、3-5年、5-10年、25年超)
NZ消費者物価指数(第3四半期)
米NY連銀製造業景気指数(10月)

17日(火)
豪中銀議事録(ブロック新総裁初会合となった10月3日開催分)
英雇用統計(9月)

★★米小売売上高(9月)(予想前月比+0.3%)
前回8月 前月比+0.6%(予想+0.2%を超える伸び)
7月分 前月比+0.7%(予想+0.4%を超える伸び)2カ月続けて力強い伸び
※ただしガソリン価格が上昇していた影響で売上額が伸びたとの指摘も。

カナダ消費者物価指数(9月)(8月:前年比+4.0%)
NZ:CPI 7-9月期消費者物価指数(4-6月期:前年比+6.0%)

18日(水)
中国GDP(第3四半期)
中国失業率(9月)
中国固定資産投資(9月)
中国不動産投資(9月)
中国鉱工業生産(9月)
中国小売売上高(9月)
英消費者物価指数・生産者物価指数(9月)(コア指数8月:前年比+6.2%)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
ウォラーFRB理事、米経済見通しについて講演
ボウマンFRB理事、イベント「Fed Listens」挨拶
ウィリアムズNY連銀総裁、討論会参加

19日(木)
日銀地域経済報告(さくらリポート)
豪雇用統計(9月)(8月:失業率3.7%、雇用者数増減+6.49万人)
豪中銀年次報告書
中国新築住宅価格(9月)
米景気先行指数(9月)
パウエルFRB議長、NYエコノミッククラブで講演(質疑応答あり)
ジェファーソンFRB副議長、FRB主催会議「金融市場微細構造」挨拶
バーFRB副議長、2023年度連邦準備制度理事会ストレステスト研究会議出席

20日(金)
日本消費者物価指数(9月)

21日(土)
米FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
(11月2日まで)

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2023年10月13日金曜日

 債券市場右往左往しすぎでは・・・・
このCPIでこんなに金利跳ねます?

※米国債利回り一覧

米CPI、コアが2カ月連続で高めの伸び-FRBの方針裏付け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-12/S2F1G8DWRGG001
米CPI、9月は前年比3.7%上昇 コア指数は伸び鈍化
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/6CBFNPLZWFI4BHQRJSHA6WNPKA-2023-10-12/
米CPI、強弱まちまちで「FRBは中ぶらりん」-市場関係者の見方
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/a18e0496a7e6e35b97f20a57783e58053ab0e514

総合CPI前年比

前月比


コアCPI前年比
前月比
・9月消費者物価指数:前年比+3.7%(予想:+3.6% 8月:+3.7%)
           :
前月比+0.4%(予想:+0.3%、8月:+0.6%)

・9月消費者物価コア指数:前年比+4.1%(予想:+4.1%、8月:+4.3%)
            :前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+0.3%)

11月FOMCでの利上げ確率もそれほど上昇していませんし。
86.1%の確率で据え置きの織り込み

と思って、よくよくニュースを拾ってみると、米国債入札が不調で
需給悪化で金利が上昇しちゃってるみたい。

米財務省は200億ドル規模の30年債入札を実施。
応札倍率は2.35倍と、過去6回入札平均の2.43倍を下回り需要は弱い。
低調な結果を受けて米国債相場は続落。
10年債利回りは4.70%まで上昇。



これはあまりよろしくない金利上昇ですねぇ。。。
金利再上昇で米株は急反落。
明日の日本株も流石に下がるかな。
先週までの下落幅の半値戻り以上に上昇した日経平均ですが
一目均衡表の雲が上昇を阻む格好となるのかな。

為替市場では再びドル独歩高

※通貨インデックス一覧

ドル円、みんな介入は怖くないのね。

しかし米国のインフレ率が世界のマーケットに及ぼすインパクトは大きいですね。
先週の雇用統計はNFPがあれだけ良くても株が大きく上昇したのに。

このところFED要人はハト派発言が増えてますので
今夜の反応はやや過剰な気もしますが。。。。

ポンドが弱いとして売り狙いでしたので
慌ててポンドショートを作り直しました。
1.22592ドル。意外と早く反落が来ちゃいました。

■英GDP、8月は前月比+0.2% マイナス成長から回復も成長低迷
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/TFAXSMU5KNLAXD62JZKQFEFKW4-2023-10-12/
8月の英GDP、前月比+0.2%
前回7月分は▼0.6%へ下方修正。(▼0.5から▼0.6へ下方修正)


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